最強を謳うメルセデス・ベンツの4ドアクーペ AMG GTの凄さ
更新日:2024.09.09
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AクラスからSクラスまで、フルラインナップを誇るメルセデス・ベンツ。その頂点に君臨するAMG GTに、待望の4ドアモデルが登場しました。これまでクーペとロードスターのみだったAMG GTが、実用性の高い4ドアを導入したことで、いったいどのような変化が生まれるのでしょうか。モンスターレベルの加速度で知られるAMG GTの最新モデルについてみていきましょう。
文・西山昭智
文・西山昭智
2種類あるエクスクルーシブ・ブランド
メルセデス・ベンツでは、通常ラインナップのほかに特別なモデルのみをラインナップするエクスクルーシブブランドを用意しています。そのひとつがマイバッハで、こちらはSクラスをベースにしたショーファードリブンを用意します。
そしてもうひとつが、AMGと呼ばれるシリーズです。もともとAMGは、メルセデス・ベンツを専門にする独立したチューナーでしたが、現在はメルセデス・ベンツのサブブランドとして展開されています。
このメルセデスAMGは、AクラスからSクラスまで、各グレードのスペシャリティモデルを展開しているのですが、そのなかで唯一、メルセデスAMGだけで展開しているモデルが、AMG GTです。
そしてもうひとつが、AMGと呼ばれるシリーズです。もともとAMGは、メルセデス・ベンツを専門にする独立したチューナーでしたが、現在はメルセデス・ベンツのサブブランドとして展開されています。
このメルセデスAMGは、AクラスからSクラスまで、各グレードのスペシャリティモデルを展開しているのですが、そのなかで唯一、メルセデスAMGだけで展開しているモデルが、AMG GTです。
SLRマクラーレンの系譜を受け継ぐAMG GT
このAMG GTの始祖となるのは、かつて販売されていたSLS AMGというモデル。2009年のフランクフルトモーターショーで発表されたスーパーカーで、300SL以来のガルウイングドアを採用し、日本での販売価格は2,490万円でした。
ちなみにこのSLS AMGは、欧州自動車メーカーがこぞってスーパーカーを手がけていた2004年に、メルセデス・ベンツとマクラーレンが共同開発したSLR マクラーレンの系譜を受け継ぐといわれています。当時はポルシェ カレラGTやブガッティ ヴェイロンなどが次々と発表されていた時代でした。
そんなSLS AMGに続き、AMGのみのオリジナルモデルとしてデビューしたAMG GT。2015年から日本でも発売を開始しましたが、ベースグレードは1,580万円と、SLS AMGよりも安価なモデルとなっています。
そのベースグレードのほかにAMG GTには、ハイエンド版のS(1,840万円)、カーボンパーツで武装したSカーボンパフォーマンスリミテッド(2,280万円)、ロードゴーイングレーサーのR(2,300万円※受注生産)。さらに、2017年からはロードスター(1,834〜2,298万円)もラインナップされました。
ちなみにこのSLS AMGは、欧州自動車メーカーがこぞってスーパーカーを手がけていた2004年に、メルセデス・ベンツとマクラーレンが共同開発したSLR マクラーレンの系譜を受け継ぐといわれています。当時はポルシェ カレラGTやブガッティ ヴェイロンなどが次々と発表されていた時代でした。
そんなSLS AMGに続き、AMGのみのオリジナルモデルとしてデビューしたAMG GT。2015年から日本でも発売を開始しましたが、ベースグレードは1,580万円と、SLS AMGよりも安価なモデルとなっています。
そのベースグレードのほかにAMG GTには、ハイエンド版のS(1,840万円)、カーボンパーツで武装したSカーボンパフォーマンスリミテッド(2,280万円)、ロードゴーイングレーサーのR(2,300万円※受注生産)。さらに、2017年からはロードスター(1,834〜2,298万円)もラインナップされました。
2018年に発表された最強4ドアクーペ
F1やDTMのペースカーとしても活躍するAMG GTに、待望の4ドアモデルが登場するとアナウンスされたのは、2018年のジュネーブショーの会場でした。
発表されたAMG GT 4ドアクーペは、ロングノーズ&ショートデッキのフロントミドシップ的な佇まいを持つ2ドアクーペを見事に4ドアモデルへとリファインしています。
大きな口を開けたエアスクープは2ドアクーペ同様の大迫力で、サイドビューも4ドアとは思えないほどスタイリッシュな仕上がり。さらにラゲッジスペースは可倒式リアシートを倒すことで大容量を確保するなど、利便性の高さは2ドアクーペとは比べ物になりません。またインテリアは、SクラスやCLSをベースとしつつも質感を大幅に高めています。
2018年当初に発売されるラインナップはGT 53 4MATIC+、GT 63 4MATIC+、GT 63 S 4MATIC+の3種類。いずれも、駆動方式には4MATIC+(4輪駆動)を採用します。
このうちGT 53は、3.0L 直6ターボエンジンにEQブーストスターター・オルタネーターというモーターアシスト機能を搭載したマイルドハイブリッド搭載モデル。対するGT 63とGT 63 Sは、ともに4.0L V8エンジンを搭載。
特にGT 63 Sは、最高出力470kW(647ps)、最大トルク900Nmというモンスターマシンで、0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は315km/hに達するほど。AMG GTの強烈な加速は、4ドアになっても衰えるどころかますますパワーアップしています。
発表されたAMG GT 4ドアクーペは、ロングノーズ&ショートデッキのフロントミドシップ的な佇まいを持つ2ドアクーペを見事に4ドアモデルへとリファインしています。
大きな口を開けたエアスクープは2ドアクーペ同様の大迫力で、サイドビューも4ドアとは思えないほどスタイリッシュな仕上がり。さらにラゲッジスペースは可倒式リアシートを倒すことで大容量を確保するなど、利便性の高さは2ドアクーペとは比べ物になりません。またインテリアは、SクラスやCLSをベースとしつつも質感を大幅に高めています。
2018年当初に発売されるラインナップはGT 53 4MATIC+、GT 63 4MATIC+、GT 63 S 4MATIC+の3種類。いずれも、駆動方式には4MATIC+(4輪駆動)を採用します。
このうちGT 53は、3.0L 直6ターボエンジンにEQブーストスターター・オルタネーターというモーターアシスト機能を搭載したマイルドハイブリッド搭載モデル。対するGT 63とGT 63 Sは、ともに4.0L V8エンジンを搭載。
特にGT 63 Sは、最高出力470kW(647ps)、最大トルク900Nmというモンスターマシンで、0-100km/h加速は3.2秒、最高速度は315km/hに達するほど。AMG GTの強烈な加速は、4ドアになっても衰えるどころかますますパワーアップしています。
高性能4ドアクーペの勢力図が変わる
AMG GTクーペのフラッグシップであるRは、同じ4.0L V8ツインターボを搭載し、最高出力は430kW(585ps)、最大トルクは700Nmを発生。この数値をさらに上回る強力な心臓を宿した4ドアクーペがいよいよメルセデスAMGから登場します。
4ドアクーペというジャンルは、メルセデス・ベンツ CLAを筆頭にポルシェ パナメーラ、アウディ A7、BMW 6グランクーペなど、ライバルがひしめき合っており、いずれのメーカーもスペシャルモデルをラインナップしています。
しかし、ライバルよりも圧倒的に強力な心臓と大迫力のスタイリングを身に纏った最強4ドアクーペが登場すれば、その勢力図が一変することは間違いありません。
4ドアクーペというジャンルは、メルセデス・ベンツ CLAを筆頭にポルシェ パナメーラ、アウディ A7、BMW 6グランクーペなど、ライバルがひしめき合っており、いずれのメーカーもスペシャルモデルをラインナップしています。
しかし、ライバルよりも圧倒的に強力な心臓と大迫力のスタイリングを身に纏った最強4ドアクーペが登場すれば、その勢力図が一変することは間違いありません。
AMG GT 4ドアクーペ
西山昭智
大学卒業後自動車雑誌の編集部へ入社。アメリカ車を皮切りに輸入中古車やスーパーカー専門誌の編集部を経て独立。現在も紙媒体の自動車雑誌で編集および執筆を行なっている。正規販売ディーラーや中古車専門店などに取材を行なうことが多く、現場でしか聞けない業界の裏話的なものも取り扱い中。好きな車はフランス車。