4ドアモデルの「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を徹底解説
更新日:2024.09.09
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メルセデス・ベンツのスポーツプレミアムブランドといえるメルセデスAMG。そのトップモデルとして君臨するのが「メルセデスAMG GT」だ。従来は2ドアモデルのみだったが、東京オートサロン2019でサプライズ出展された4ドアモデルの「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」が正式発表された。
文/写真・塚田勝弘
文/写真・塚田勝弘
4ドア仕様の追加で存在感を高める
2019年2月14日に発表、同日から受注を開始した「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」は、ポルシェ パナメーラやマセラティ クワトロポルテといった4ドアのスポーツモデルに対抗できる実用性を兼ね備えながら、メルセデスAMGらしい多彩なバリエーションを揃えている。
メルセデスAMGの世界における日本市場のプレゼンスは高く、メルセデスAMGの世界販売のうち、4番目に売れているのが日本だという。世界初のAMG専売店もここ日本で、東京の世田谷区に設けられたAMG東京 世田谷は、AMG新型モデルのプレス発表の場にもなっている。
2ドアに加えて、4ドアの「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を加えたことで、AMGのトップレンジとして担う広告塔としての役割が増し、従来は2ドアのみということで他ブランドに流れた重要顧客の心もキャッチできるはずだ。
メルセデスAMGの世界における日本市場のプレゼンスは高く、メルセデスAMGの世界販売のうち、4番目に売れているのが日本だという。世界初のAMG専売店もここ日本で、東京の世田谷区に設けられたAMG東京 世田谷は、AMG新型モデルのプレス発表の場にもなっている。
2ドアに加えて、4ドアの「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」を加えたことで、AMGのトップレンジとして担う広告塔としての役割が増し、従来は2ドアのみということで他ブランドに流れた重要顧客の心もキャッチできるはずだ。
大人が無理なく座れるリアシート
こうした4ドアのスーパースポーツに後席まで座るシーンはあまりないかもしれない。それでもゲストを迎えたり、手荷物や上着を置いたりする際も後席があれば重宝するのは間違いないだろう。
身長171cmの筆者がドライビングポジションを決めた後席に座ってみると、膝前、頭上ともに不足のない空間が残されていて、乗り降りする時に多少頭上は気になるものの、収まってしまえば意外に快適で、シートサイズにも不足はない。大人4人で1泊旅行も十分にこなす居住性と、積載性を備えている。
なお、トランク容量は456L〜1,319Lで、「40:20:40」分割可倒式のリヤシートを倒せばかなりの奥行きを確保できる。
身長171cmの筆者がドライビングポジションを決めた後席に座ってみると、膝前、頭上ともに不足のない空間が残されていて、乗り降りする時に多少頭上は気になるものの、収まってしまえば意外に快適で、シートサイズにも不足はない。大人4人で1泊旅行も十分にこなす居住性と、積載性を備えている。
なお、トランク容量は456L〜1,319Lで、「40:20:40」分割可倒式のリヤシートを倒せばかなりの奥行きを確保できる。
パワートレーンは2種類
「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」に搭載されるパワートレーンは、3.0L直列6気筒ターボエンジン+インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)の48Vハイブリッド仕様「43 4MATIC+」、「53 4MATIC」+。そして、4.0L V8直噴ターボを積む「63 S 4MATIC」、「63 S 4MATIC+ edition1(導入限定車)」となっている。
インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)とは、エンジンとトランスミッションの間にモーターを配置し、オルタネーターとスターターの役割を兼ねているもので、Sクラスなど最近のメルセデス・ベンツでもお馴染みになりつつある。48V電気システムによるマイルドハイブリッドといえる仕様だ。
なお、モーターは21PS(16kW)、250Nmというスペック。3.0L直列6気筒エンジンを積む「GT 43」は、367PS(270kW)/500Nm、「GT 53」は435PS/520Nmを発揮する。
さらに、4.0L V型8気筒直噴ツインターボを積む「GT 63 S」は、639PS(470kW)/900Nmという超弩級のスペックを誇り、0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速は315km/hに達するという。
トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」で、自動ブリッピング、レーススタート機能などを搭載。なお、同エンジンには、気筒休止システムを搭載することで、CO2削減に貢献している。
駆動方式はグレード名の「4MATIC+」からも分かるように、全車4WDで、前後トルク配分を「50:50」から理論上は「0:100」まで可変できる。さらに「GT 63 S」は完全に「0:100」にすることが可能で、サーキットなど安全が担保された場所でFRの利点も享受できるのだ。
インテグレーテッドスタータージェネレーター(ISG)とは、エンジンとトランスミッションの間にモーターを配置し、オルタネーターとスターターの役割を兼ねているもので、Sクラスなど最近のメルセデス・ベンツでもお馴染みになりつつある。48V電気システムによるマイルドハイブリッドといえる仕様だ。
なお、モーターは21PS(16kW)、250Nmというスペック。3.0L直列6気筒エンジンを積む「GT 43」は、367PS(270kW)/500Nm、「GT 53」は435PS/520Nmを発揮する。
さらに、4.0L V型8気筒直噴ツインターボを積む「GT 63 S」は、639PS(470kW)/900Nmという超弩級のスペックを誇り、0-100km/h加速はわずか3.2秒、最高速は315km/hに達するという。
トランスミッションは、9速の「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」で、自動ブリッピング、レーススタート機能などを搭載。なお、同エンジンには、気筒休止システムを搭載することで、CO2削減に貢献している。
駆動方式はグレード名の「4MATIC+」からも分かるように、全車4WDで、前後トルク配分を「50:50」から理論上は「0:100」まで可変できる。さらに「GT 63 S」は完全に「0:100」にすることが可能で、サーキットなど安全が担保された場所でFRの利点も享受できるのだ。
「メルセデスAMG GT R PRO」も20台限定で登場
「メルセデスAMG GT 4ドアクーペ」の価格帯は、1,176万円〜2,477万円(導入限定車のEdition 1を含む)。なお、今回の4ドア仕様と同時に、2ドアモデルの一部改良を実施。
さらに、20台限定車として2ドアの「メルセデスAMG GT R PRO」という公道走行も可能な、レーシング仕様といえるスーパースポーツも加わった。こちらは、スプリング長の機械的な調整、縮みと伸び側ともに設定可能な専用ダンパーが加わった専用スポーツサスペンション、カーボンファイバー製コンポーネントなどによる軽量化などが図られたスペシャルバージョン。価格は2900万円となっている。
さらに、20台限定車として2ドアの「メルセデスAMG GT R PRO」という公道走行も可能な、レーシング仕様といえるスーパースポーツも加わった。こちらは、スプリング長の機械的な調整、縮みと伸び側ともに設定可能な専用ダンパーが加わった専用スポーツサスペンション、カーボンファイバー製コンポーネントなどによる軽量化などが図られたスペシャルバージョン。価格は2900万円となっている。
塚田 勝弘|つかだ かつひろ
自動車雑誌、モノ系雑誌の新車担当編集者を約10年務めた後に独立し、フリーランスライターとしても10年が経過。自動車雑誌、ライフスタイル雑誌、Web媒体などで新車試乗記事やカーナビ、カーエレクトロニクスなどの展開している。