メルセデスAMG GTに4ドアクーペが登場!ライバルは、パナメーラ?
更新日:2024.09.09
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メルセデスAMGは、ジュネーブモーターショー2018において、メルセデスAMG GT 4ドアクーペを初公開しました。この4ドアクーペは、2ドアのメルセデスAMG GTの派生車種として開発されました。どういった特徴があるのか見ていきましょう。
強さを醸し出すボディスタイル
フロントグリルには、最強モデルの証として「AMG パナメリカーナグリル」を装着しています。
ちなみにこのグリルデザインは、1952年の”カレラ・パナメリカーナ・メヒコ"という伝説のレースで優勝した300SLのレーシングカーに由来しています。縦のラインが強調されたデザインが、この車のただならぬオーラを醸し出しています。
ちなみにこのグリルデザインは、1952年の”カレラ・パナメリカーナ・メヒコ"という伝説のレースで優勝した300SLのレーシングカーに由来しています。縦のラインが強調されたデザインが、この車のただならぬオーラを醸し出しています。
キャビンの形状は、車両後部まで滑らかに続く流麗なスタイル。特に後部は、ポルシェの高級セダン、パナメーラを完全に意識したような形状で、完全勝利を狙うメルセデスAMGの本気を感じさせてくれます。
リアスポイラーは、固定式とアクティブスポイラーの2種類が存在することが、今回のショーで確認できました。リアスポイラ―の効能は、超高速走行時の空力特性最適化による安定性の向上、サーキットでのダウンフォース増加によるコーナリング性能の向上、燃費の改善など、効果が大きいことから、メルセデスAMGにも必須のアイテムなのでしょう。
リアスポイラーは、固定式とアクティブスポイラーの2種類が存在することが、今回のショーで確認できました。リアスポイラ―の効能は、超高速走行時の空力特性最適化による安定性の向上、サーキットでのダウンフォース増加によるコーナリング性能の向上、燃費の改善など、効果が大きいことから、メルセデスAMGにも必須のアイテムなのでしょう。
さらにリアラゲッジスペースは、セダンのようなトランクではなく、大開口のテールゲートを持ったファストバックを採用しています。これも、パナメーラを想起させるポイントです。
後部シートは、独立固定式と左右分割可倒式を選ぶことができ、可倒式のシートを選択すると、広大なラゲッジスペースを作り出すことも可能です。ラゲッジスペースは395Lで、非対称可倒式のシートを倒すことで1,324Lの大容量になるようです。
エンジン、パワートレーン
メルセデスAMG GT 4ドアクーペには、3つのパワートレーンが設定され、そのなかでもっともハイパワーな63S・4MATIC+に搭載されるのが、直噴4.0L V型8気筒ガソリンツインターボです。
最大出力470kW(639hp)/5,500~6,500rpm、最大トルク900Nm(91.8kgm)/2,500~4,500rpmをそれぞれ発生します。この大トルクを吸収するためにシャシーは4WDが必須なのでしょう。
トランスミッションは、9速のAMGスピードシフトMCT・9G。駆動方式は、4WDの4MATIC+。0~100km/h加速3.2秒、最高速315km/hを実現します。
最大出力470kW(639hp)/5,500~6,500rpm、最大トルク900Nm(91.8kgm)/2,500~4,500rpmをそれぞれ発生します。この大トルクを吸収するためにシャシーは4WDが必須なのでしょう。
トランスミッションは、9速のAMGスピードシフトMCT・9G。駆動方式は、4WDの4MATIC+。0~100km/h加速3.2秒、最高速315km/hを実現します。
インテリア・シート・居住性
インテリアでひときわ目を引くのが、液晶パネルのメーター類です。ドライバー席の液晶モニターにはフルデジタルのスピードメーターと回転計、中央のモニターにはシャシーコントロールのモード選択、車両状態を示すインジケーター、その他のコントロールを行う画面が表示されています。
シートは、サイドサポートが大きく張り出したセミバケットタイプです。本革と艶消しのスウェード素材を多用したシートからもただならぬオーラを感じます。
後席シートも、左右独立式のシートの場合は、フロントのシートがそのまま埋め込まれているかのように見えるほど、サポート性の高そうなシートです。若干、乗降性が気になるところではありますが…。
後席シートも、左右独立式のシートの場合は、フロントのシートがそのまま埋め込まれているかのように見えるほど、サポート性の高そうなシートです。若干、乗降性が気になるところではありますが…。
ダイナミックパフォーマンス
先述しましたが、現時点で明らかになっているのは、63S・4MATIC+モデルが0~100km/h加速3.2秒という情報です。パナメーラターボ(ターボS Eハイブリッド)の公式記録が3.4秒なので、それを凌駕してきました。
加速の良さが、そのままクルマの良さにはなりませんが、加速パフォーマンスはポルシェ超えを達成したということになります。
ボディスタイルや、ダイナミックパフォーマンスから、ポルシェ パナメーラの牙城を崩そうと、虎視眈々と狙ってきたのでしょう。欧州では今夏からセールスが始まるとのことで、日本でのセールスはそこから半年以内、といったところでしょうか。
加速の良さが、そのままクルマの良さにはなりませんが、加速パフォーマンスはポルシェ超えを達成したということになります。
ボディスタイルや、ダイナミックパフォーマンスから、ポルシェ パナメーラの牙城を崩そうと、虎視眈々と狙ってきたのでしょう。欧州では今夏からセールスが始まるとのことで、日本でのセールスはそこから半年以内、といったところでしょうか。
メルセデスAMG GT 63 S
吉川賢一
モーターエンジニア兼YouTubeクリエイター。11年間、日産自動車にて操縦安定性-乗心地の性能技術開発を担当。次世代車の先行開発を経て、スカイラインやフーガ等のFR高級車開発に従事。その後、クルマの持つ「本音と建前」を情報発信していきたいと考え、2016年10月に日産自動車を退職。ライター兼YouTube動画作成をしながら、モータージャーナリストへのキャリア形成を目指している。