バブル最盛期に突如現れた!初代BMW 8シリーズを振り返る

BMW 8シリーズ 初代

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BMWのラインナップは、ボトムの1シリーズからフラッグシップの7シリーズまで、と思っている方は多いかもしれません。しかし1990年代には、”8”の数字が与えられたシリーズが存在していたことをご存じでしょうか。その8シリーズが、2018年秋に復活を遂げることになりますが、ここではバブル最盛期に突如現れた初代の8シリーズを振り返ってみることにしましょう。

文・西山昭智
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2018年8シリーズが復活!
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初代8シリーズの誕生
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初代8シリーズ、20世紀の終わりに生産終了へ

2018年8シリーズが復活!

2018年秋、BMWのフラッグシップクーペ、8シリーズが復活します。公式ウェブサイトでも紹介されており、美しいクーペスタイルと最新技術の搭載を確認することができます。

エンジンは、4.4L V8エンジンを搭載する850iと3.0L 直6ディーゼルエンジンを搭載する840dの2種類で、いずれも駆動方式はxDrive(4輪駆動)
を採用。全長4,850mmに全幅1,900mmという堂々たる体躯で、まさにフラッグシップクーペに相応しい存在感を醸し出しています。

このラグジュアリーかつ最新の技術が満載されたフラッグシップクーペというコンセプトは、初代8シリーズから継承されたものでした。

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初代8シリーズの誕生

初代8シリーズが発表されたのは、1989年のフランクフルトモーターショーでのこと。同じ1989年に生産を終了した6シリーズの後継モデルという位置づけでした。

当時の6シリーズ(E24)は、「世界一美しいクーペ」との異名をとっており、8シリーズもその系譜を受け継ぐべく流麗な2ドアクーペシルエットに、同時期のスーパーカーが数多く採用していたリトラクタブル式のヘッドライトを採用していました。

日本では1990年から発売を開始し、当初は5.0L V型12気筒SOHCエンジンを搭載した850iのみのグレードで展開。発売価格は1,380万円。1994年には、4.0L V型8気筒DOHCエンジンを搭載した840Ci(1,170万円)と、5.6L V型12気筒SOHCエンジンを搭載した850Ci(1,680万円)が追加されています。ちなみに、850CiはMTのみという珍しい仕様でした。

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初代8シリーズ、20世紀の終わりに生産終了へ

初代8シリーズは、フロントにおなじみのキドニーグリルがつき、サイドビューはE24を彷彿とさせるスタイリングで人気を博すかと思いきや、車両価格が想像以上に高額だったこともあり売り上げは芳しくなく、21世紀の到来を待たず1999年に生産が終了となってしまいます。

その後2003年のフランクフルトショーでは、6シリーズが復活を遂げ、BMWのフラッグシップクーペは6シリーズが受け持つことになりました。

販売的には決して成功をおさめることができませんでしたが、8シリーズはフラッグシップらしい高品質なつくりで、内装は豪華なレザーインテリアとウッドトリムで瀟洒に仕上げられています。

安全面でも当時としては充実したデュアルエアバッグABSを採用。ほかのメーカーのGTが2シーターだったのに対し、8シリーズは後席も確保し美しいクーペボディながら4名乗車を可能にしていました。


発売当初こそ注目を集めたものの、その後人気が低迷してしまい10年足らずで生産終了となってしまった初代8シリーズ。満を持して、8の数字を復活させるのですから、BMWにはすでに勝算があるのでしょうね。

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