不遇のBMW 8シリーズ 次期型の成功は?
更新日:2024.09.12
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およそ20年の時を経て復活することとなった、BMW 8シリーズ。第1世代の8シリーズは、6シリーズに変わるフラッグシップとして1990年に発売されましたが、世界的な景気後退もあって、1999年に販売を終了。その後、8シリーズは空席になったまま、フラッグシップは6シリーズが担っていました。しかし間もなく、8シリーズが帰ってきます。第2世代となる新型は、どんなクルマになっているのでしょうか。
- Chapter
- 帰ってきた8シリーズ
- 初代8シリーズは不評だった!?
- 新型8シリーズのスペックは?
帰ってきた8シリーズ
※画像はコンセプト 8シリーズ クーペ
2018年の北京モーターショーに出品された「コンセプト 8シリーズ クーペ」は、BMWの新しいフラッグシップとなるモデルです。
約20年ぶりに復活する8シリーズは、2018年夏ごろに、まず2ドアクーペモデルの「8シリーズクーペ」が発売され、カブリオレとグランクーペが段階的に追加、現行の6シリーズ同様に3つのボディタイプでシリーズが形成されることになります。
なお、これら3つの8シリーズの高性能モデルとしてM8も発売される予定で、2018年3月に開催されたジュネーブショーで、コンセプト M8 グランクーペを公開。またすでにFIA世界耐久選手権とIMSAスポーツカーシリーズには、レースバージョンであるM8 GTEが実戦投入されています。
2018年の北京モーターショーに出品された「コンセプト 8シリーズ クーペ」は、BMWの新しいフラッグシップとなるモデルです。
約20年ぶりに復活する8シリーズは、2018年夏ごろに、まず2ドアクーペモデルの「8シリーズクーペ」が発売され、カブリオレとグランクーペが段階的に追加、現行の6シリーズ同様に3つのボディタイプでシリーズが形成されることになります。
なお、これら3つの8シリーズの高性能モデルとしてM8も発売される予定で、2018年3月に開催されたジュネーブショーで、コンセプト M8 グランクーペを公開。またすでにFIA世界耐久選手権とIMSAスポーツカーシリーズには、レースバージョンであるM8 GTEが実戦投入されています。
初代8シリーズは不評だった!?
第1世代の8シリーズは、1989年、スタイリング、性能ともに評判の高かった6シリーズに変わる新しいフラッグシップモデルとして、フランクフルトモーターショーで発表されました。
最初のモデルは850iのみで、最高出力300psを発生する5.0LのV12エンジンに、ドライブバイワイヤ式の電子制御スロットルを装着。ミッションは4AT(6MT)が組み合わせられており、リアサスペンションにマルチリンク式のインテグラルリアアクスルが採用されたこともトピックでした。
その後、1993年にV型8気筒エンジンを搭載した840Ciが追加。国内では、1994年に発売になります。
一方、V12を載せた850系は、高性能版である850CSiを追加。この850CSiのエンジンは、850iのV12をチューニングしたもので、排気量を5.6Lにアップし、最高出力も381psまで高められていました。ちなみにこのエンジンは、M系モデルに搭載されるエンジンコード(S70B56)があたえられており、のちにマクラーレンF1にも搭載されることになります。
8シリーズは、リトラクタブルライト、そのためだけに新たに設計されたボディ、V型12気筒ないしはV型8気筒エンジンにくわえ、BMW量産モデルとして初となるマルチリンク式のリアサスペンション、さらにコンピュータ制御など魅力的なスペックを持っていたのです。
しかし、6シリーズの1,580kgに対して850iは車両重量1,850kgとおよそ300㎏の増加(ボディ剛性や安全性確保のため)に加え、V12の850iで頻発したコンピュータのトラブルなど、評価は決して高いものとは言えませんでした。
さらに世界的な景気後退や湾岸戦争などの影響もあり販売が振るわず、約10年間で生産された8シリーズは、全世界で3万台にとどまりました。
最初のモデルは850iのみで、最高出力300psを発生する5.0LのV12エンジンに、ドライブバイワイヤ式の電子制御スロットルを装着。ミッションは4AT(6MT)が組み合わせられており、リアサスペンションにマルチリンク式のインテグラルリアアクスルが採用されたこともトピックでした。
その後、1993年にV型8気筒エンジンを搭載した840Ciが追加。国内では、1994年に発売になります。
一方、V12を載せた850系は、高性能版である850CSiを追加。この850CSiのエンジンは、850iのV12をチューニングしたもので、排気量を5.6Lにアップし、最高出力も381psまで高められていました。ちなみにこのエンジンは、M系モデルに搭載されるエンジンコード(S70B56)があたえられており、のちにマクラーレンF1にも搭載されることになります。
8シリーズは、リトラクタブルライト、そのためだけに新たに設計されたボディ、V型12気筒ないしはV型8気筒エンジンにくわえ、BMW量産モデルとして初となるマルチリンク式のリアサスペンション、さらにコンピュータ制御など魅力的なスペックを持っていたのです。
しかし、6シリーズの1,580kgに対して850iは車両重量1,850kgとおよそ300㎏の増加(ボディ剛性や安全性確保のため)に加え、V12の850iで頻発したコンピュータのトラブルなど、評価は決して高いものとは言えませんでした。
さらに世界的な景気後退や湾岸戦争などの影響もあり販売が振るわず、約10年間で生産された8シリーズは、全世界で3万台にとどまりました。
新型8シリーズのスペックは?
約20年ぶりに復活する8シリーズのトップグレードに位置づけられる予定のM850i xDriveのエンジンは、現行の650に搭載されたものをベースに開発されるV型8気筒ツインパワーターボです。
スペックは最高出力が従来型より50kWアップの390kW/530ps、最大トルクは従来型より200rpm低い1,800rpmで750Nmを発生するようチューニングされます。
それに4WDシステムとDSC、アクティブリアアクスル、アダプティブMサスペンションなどが組み合わせられ、トップクラスの走行性能と高い安全性を実現しています。
エクステリアは、彫を深く、存在感を高めたキドニーグリルから後方に向けて流れるようなシルエットに、テールエンドはわずかに持ち上げられたところから、スパッと切り落とした王道のクーペデザインがベースになっているようです。
スペックは最高出力が従来型より50kWアップの390kW/530ps、最大トルクは従来型より200rpm低い1,800rpmで750Nmを発生するようチューニングされます。
それに4WDシステムとDSC、アクティブリアアクスル、アダプティブMサスペンションなどが組み合わせられ、トップクラスの走行性能と高い安全性を実現しています。
エクステリアは、彫を深く、存在感を高めたキドニーグリルから後方に向けて流れるようなシルエットに、テールエンドはわずかに持ち上げられたところから、スパッと切り落とした王道のクーペデザインがベースになっているようです。
第1世代の8シリーズは、時代に翻弄されるカタチで販売を終了。その後、Z8やi8など、スペシャルなモデルがリリースされたものの、8シリーズとしてカタログにラインナップされることはありませんでした。
そのため新型8シリーズがどのような評価を得ることになるのか、いまから非常に気になるところです。
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