自販機や電信柱を探せ!? 現在地の住所を把握する方法
見知らぬ土地で事故やなんらかのトラブルに遭遇し、警察や消防署などに連絡をしなければならないとき、カーナビやスマホアプリは意外にあてになりません。なぜなら、それらはルートをナビゲートするためのもので、自車位置の細かい住所まで表示することはないからです。では、見知らぬ土地で正確な住所を知るためには、どんな方法があるのでしょうか?
電信柱を見上げてみよう

土地勘のない地方で、事故や火災に遭遇して、警察や消防に連絡をいれるとき、近くに誰もいなければ正確な住所を知ることは困難です。スマートフォンにはマップ機能がありますが、これは自分の位置を知るためのもので、細かい住所まで知ることはできません。また、内蔵されたGPSによって緊急時には受け手側がその情報をキャッチすることも可能ですが、それほど正確ではないそうです。
では、見知らぬ土地で、住所を正確に知らなければならない状況になったとき、どんな方法で知ることができるのでしょうか?ドライバーの知識として、覚えておいて損はありませんよ。
住所がわからない、でも緊急の連絡を入れたいという場合、近くの電信柱を探してみてください。電信柱には、ご存知のように大人の目の高さに街区表示板が付いていますから、まずそれを頼りにします。
もしも、街区表示板がない場合でも、電信柱には電柱管理番号というものがあり、地面から3mほどの位置にプレートが固定されています。この番号を伝えることができれば、連絡を受けた側はその電信柱の位置がわかる、つまりその住所を確認できるのです。
また、行政が管理している防犯灯にも番号があるので、そちらの番号を伝えることも有効です。
自動販売機を探せ!


電信柱の管理番号と同様に、日本中いたるところで目にするのが自動販売機です。この自動販売機には、住所表示ステッカーが貼りつけられており、そこから正確な住所を知ることができます。
これは、自販機業界が社会インフラとして貢献するために2005年から開始したもので、屋外に設置されている飲料自動販売機に住所表示ステッカーが貼付されています。
道路標識を確認する

自動販売機や電信柱のほかに、現在位置を確認できるものがあります。それが道路標識と信号です。
道路標識には、道路標識管理番号が定められています。この番号を管轄の警察署に伝えると、住所を確認することができます。
信号は、町名表示があればそれで住所がわかりますが、町名表示がなくても信号機の横にある箱=制御盤が収まってるボックスに書かれた数字で、警察は住所がわかるようになっています。
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