ゲリラ豪雨でハイドロプレーニング現象が起きたら、どうする?

雨 走行

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雨の日に高速道路を走行しているとき、ハンドルが軽くなったことはありませんか?これは、「ハイドロプレーニング現象」と言われ、雨の日の交通事故の引き金になることが多くあります。なぜ、ハイドロプレーニング現象が起きるのでしょうか。また、どういった対策がとれるのでしょう。

文・吉川賢一
Chapter
ハイドロプレーニング現象はなぜ起きる?
ハイドロプレーニング現象に陥ってしまったら?
ハイドロプレーニング現象を起こさない注意ポイント3つ
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ハイドロプレーニング現象はなぜ起きる?

ハイドロプレーニング現象は、水膜のある路面を高速走行した際に起きる現象です。「水膜現象」、「アクアプレーニング現象」とも呼ばれます。

雨の日など路面が濡れているときも、通常は、タイヤの溝が路面を覆う水分を排水してくれるので、タイヤのトレッド面が路面に直接触れることができ、タイヤはグリップすることができます。

ところが、高速走行やゲリラ豪雨などで路面にたっぷり雨が残っている状況では、この溝による排水が追い付かず、タイヤは路面の上の水膜に乗った状態になってしまいます。そうなると、タイヤはグリップを失い、まるで水上スキーで水の上を滑っているのと同じ状況になります。

つまり、タイヤが路面に接していない(摩擦を発生していない)ために、ハンドルが急に軽くなるという現象が起こるのです。

ハイドロプレーニング現象に陥ってしまったら?

ハイドロプレーニング現象が起きてしまうと、車のコントロールができなくなってしまいます。これは、運転の上手・下手に関係ありません。

ただし、不慣れなドライバーほどパニック状態になり、慌てて行動することで事故につながってしまうこともあります。

ハイドロプレーニング現象が起きてしまったら、慌てず、落ち着いて速度を落とし、タイヤが路面をとらえるのを待つことが肝心です。急ブレーキや慌ててハンドルを切ったりすると、水幕が切れてタイヤが路面をとらえた瞬間に、クルマがスピンをする可能性があるからです。

減速は、アクセルを緩める程度で、余裕を持って行ってください。
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ハイドロプレーニング現象を起こさない注意ポイント3つ
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