コンセプトカーとデザインが違いすぎたクルマ5選
更新日:2024.09.09
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モーターショーなどでお披露目されたコンセプトカーのときは格好良かったのに、市販化されたときには、デザインが大幅に変わって、案外普通になっていた、ということはよくあります。今回は、そんなコンセプトカーと違いすぎた市販車を紹介します。
文・立花義人
文・立花義人
コンセプトカーとは
コンセプトカーは、各メーカーが今後のデザインや技術の方向性を表現する、という目的で製作されています。デザインを発表するために作られるデザインコンセプトカーや、市販を前提としないショーのためだけに作られるコンセプトカー、一般ユーザーの反応を見るためのコンセプカーもあります。
このようにメーカーが社内で検討しているデザインの方向性が、世間に受け入れられるかどうかを知る意味でも、コンセプトカーは重要な役割を担っているのです。
それでは、コンセプトカーと市販モデルのデザインが大きく違ったクルマを見てみましょう。
このようにメーカーが社内で検討しているデザインの方向性が、世間に受け入れられるかどうかを知る意味でも、コンセプトカーは重要な役割を担っているのです。
それでは、コンセプトカーと市販モデルのデザインが大きく違ったクルマを見てみましょう。
トヨタ FT-CH(市販モデル:アクア)
2010年の北米国際オートショーにて公開されたコンセプトカーが「FT-CH」です。翌年の12月に発売された「アクア」のデザインベースになったと言われていますが、エクステリア、インテリアともにデザインが大きく異なっていました。
コンセプトカーからは近未来感が漂い、このまま市販されるとは言いにくいデザインではありますが、コンセプトカー発表の翌年に市販化されていることを考えると、もう少し市販モデルに近いかたちで展示されていても良い気がします。
コンセプトカーからは近未来感が漂い、このまま市販されるとは言いにくいデザインではありますが、コンセプトカー発表の翌年に市販化されていることを考えると、もう少し市販モデルに近いかたちで展示されていても良い気がします。
日産 GT-Rコンセプト(市販モデル:GT-R)
2001年の第35回東京モーターショーに「GT-Rコンセプト」が出展され、当時日産のCOOであったカルロス・ゴーン氏によって「GT-R」の開発が発表されました。
フロントライト周りの造形に大きな変化が見られるものの、全体のフォルムはコンセプトカーに近いかたちでまとめられています。実際にGT-Rが発売になったのは2007年ですから、開発期間中にデザインのトレンドも変化していったと言えるでしょう。
フロントライト周りの造形に大きな変化が見られるものの、全体のフォルムはコンセプトカーに近いかたちでまとめられています。実際にGT-Rが発売になったのは2007年ですから、開発期間中にデザインのトレンドも変化していったと言えるでしょう。
ダイハツ イース(市販モデル:ミライース)
2009年に開催された第41回東京モーターショーに出展されたモデルです。2011年発売の「ミライース」の元になりました。
市販モデルよりも、全長が300mm程度短い、3ドアハッチバックモデルだったコンセプトカーのデザインは「和製ミニクーパー」と話題になりましたが、実際に市販されたモデルはシンプルなデザインとなりました。
市販モデルよりも、全長が300mm程度短い、3ドアハッチバックモデルだったコンセプトカーのデザインは「和製ミニクーパー」と話題になりましたが、実際に市販されたモデルはシンプルなデザインとなりました。
スバル WRXコンセプト(市販モデル:WRX)
2013年3月に行われたニューヨーク国際オートショーにおいてコンセプトモデルが発表され、同年11月に開催されたロサンゼルスオートショーで市販モデルが発表されました。
コンセプトモデルは前後オーバーハングが短く、ノーズにボリューム感がありますが、市販モデルはオーバーハングも長く、フォルムが大きく変わっています。全体のイメージは似ているのですが、コンセプトモデルと比較するとギャップを感じる人は多いでしょう。
コンセプトモデルは前後オーバーハングが短く、ノーズにボリューム感がありますが、市販モデルはオーバーハングも長く、フォルムが大きく変わっています。全体のイメージは似ているのですが、コンセプトモデルと比較するとギャップを感じる人は多いでしょう。
三菱 Concept-D:5(市販モデル:デリカD:5)
2005年に開かれた東京モーターショーにて、アウトランダーやギャランフォルティスに採用されているGSプラットフォームをベースとしたSUVの、「Concept D:5」が発表されました。翌年、車名は「デリカD:5」とすることが発表され、2007年1月から販売が開始されました。
アプローチアングルを可能な限り大きくとるため、前後のバンパーが斜めに切り取られたボディは、全高を90mm下げると同時に最低地上高は4代目モデルより高く設定。それでいて室内高を高く取ることに成功しているパッケージでした。
コンセプトカーのデザインはSUVとしては個性の強い感じがしますが、市販モデルは幾分落ち着いた印象に変わっています。それでも、「ミニバンでありながらオールラウンダー」という世界で唯一のコンセプトを持つクルマですから、独特の個性がデザインにも反映されていると言えますね。
アプローチアングルを可能な限り大きくとるため、前後のバンパーが斜めに切り取られたボディは、全高を90mm下げると同時に最低地上高は4代目モデルより高く設定。それでいて室内高を高く取ることに成功しているパッケージでした。
コンセプトカーのデザインはSUVとしては個性の強い感じがしますが、市販モデルは幾分落ち着いた印象に変わっています。それでも、「ミニバンでありながらオールラウンダー」という世界で唯一のコンセプトを持つクルマですから、独特の個性がデザインにも反映されていると言えますね。
コンセプトカーと市販モデルではデザインに違いがありますが、それには生産上の理由や法規制なども関係しています。もちろん、ユーザーの評判によってデザインに修正が加えられることもあります。さらに技術革新や法整備が進んでデザインの自由度が増えると、もっと面白いクルマが誕生するかもしれませんね。