訪問入浴車は個人で買える?その仕組みや新車・中古価格を解説
更新日:2024.09.09

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車の中にお風呂が積載されている車「入浴車」と呼ばれるものがあります。介護での使用を目的に作られた車両ですが、個人での購入は可能なのでしょうか。そもそも入浴車を購入するのはどのような人々・団体なのか、その使用用途や仕組みを合わせて紹介します。
訪問入浴車の個人購入は可能?
入浴車を個人で購入することは可能です。購入方法は2つで、入浴車や衛生車を取り扱う専門の会社や老健などの運営会社に直接問い合わせるか、中古車として販売されている車両を購入するかです。
新車で入浴車の購入を検討されている場合は、販売・取扱会社へ連絡をとって見積もりなどが必要です。なかには取引先を介護事業者に限定している会社もあるので注意しましょう。
新車で入浴車の購入を検討されている場合は、販売・取扱会社へ連絡をとって見積もりなどが必要です。なかには取引先を介護事業者に限定している会社もあるので注意しましょう。
訪問入浴介護・入浴車の仕組み
自宅で1人での入浴が難しい方が、お風呂に入るお手伝いをすることを訪問入浴介護と言います。訪問入浴介護は、介護士・ヘルパー・オペレーターの3名の職員で行われるのですが、その際に必要な備品を持ち運ぶのが入浴車の役目です。
利用者の自宅へ浴槽を運び、組み立ててから、湯船を張ります。職員が利用者の入浴を補助し、入浴を完了したら浴槽の消毒・片づけを行って入浴車に荷物を積み戻して完了。これが訪問入浴介護の一連の流れです。
入浴車には貯水タンク・自動給水口が搭載され、利用者の自宅で使用する介護浴槽が積み込まれています。給湯口からホースを延長させて介護浴槽に繋ぎ、入浴に必要なお湯を入浴車に用意されたボイラーで準備、お湯を張る仕組みです。ボイラーで温める水は、利用者の自宅水道から引く構造になっています。
利用者の自宅へ浴槽を運び、組み立ててから、湯船を張ります。職員が利用者の入浴を補助し、入浴を完了したら浴槽の消毒・片づけを行って入浴車に荷物を積み戻して完了。これが訪問入浴介護の一連の流れです。
入浴車には貯水タンク・自動給水口が搭載され、利用者の自宅で使用する介護浴槽が積み込まれています。給湯口からホースを延長させて介護浴槽に繋ぎ、入浴に必要なお湯を入浴車に用意されたボイラーで準備、お湯を張る仕組みです。ボイラーで温める水は、利用者の自宅水道から引く構造になっています。
訪問入浴車の新車・中古価格
入浴車の価格帯は、新車で230万円前後です。浴槽の素材や備品の種類、最大乗員人数やポンプの種類などにもこだわれば価格は上昇します。なお、オートマチック車両とマニュアル車両の2種類をラインナップに揃えているタイプもあるようです。
中古の入浴車の価格帯は99万円から190万円です。いずれもマツダ ボンゴバンや三菱ミニキャブバンなど、積載性の関係からベース車両は基本バンとなっています。
中古の入浴車の価格帯は99万円から190万円です。いずれもマツダ ボンゴバンや三菱ミニキャブバンなど、積載性の関係からベース車両は基本バンとなっています。
入浴車は本来介護利用を目的として製作された車両ですから販売対象は介護事業者向けです。しかし個人での購入もできます。高齢化社会から高齢者社会へと日に日に近づく日本では、今後の需要が高まりそうです。
いまよりも便利な入浴車が登場して介護利用以外で新たな需要が生まれるのか、今後も注目しましょう。
(写真はすべてくるま工房より提供されています)