ロールス・ロイス史上最強SUV「カリナン」はどんな車?
更新日:2024.09.09
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ロールス・ロイスはつい先頃、新型SUV「カリナン」のティザー画像を発表しました。
同社初のSUVとなるカリナンは、はたしてどんな車になるのか、検証していきたいと思います。
文・山崎 友貴
※ 2018年4月時点
同社初のSUVとなるカリナンは、はたしてどんな車になるのか、検証していきたいと思います。
文・山崎 友貴
※ 2018年4月時点
世界最高峰のSUV、ついに登場!
ロールス・ロイスと言えば、誰もが認める世界最高峰の自動車ブランド。同じブランド名で航空機のエンジンや艦船などを造る工業メーカーもありますが、自動車部門は1998年からBMW傘下として続いています。
ロールス・ロイスと言えば、長きに渡って「ファントム」が名を馳せていますが、今年8代目となる新型にバトンタッチ。そして今回大きな話題となっている「カリナン」は、この新型ファントムのプラットフォームを使って開発されていると言われています。
さて、アメリカの自然系チャンネルであるナショナル・ジオグラフィックとタイアップで作ったティザー映像は、ボディをデジタルカモフラージュしたカリナンが、砂漠を爆走している様子が映されています。この映像からいくつかのことを予想することができます。
ロールス・ロイスはBMW傘下のブランドですので、開発にBMWが大きな影響を与えていることは間違いありません。BMWのSUVのフラッグシップX7や、ミドルレンジのX5が思い浮かびます。その4WDシステムは、「xDrive」というアクティブトルクスプリットタイプのフルタイム式を搭載していますが、おそらくカリナンも同様のシステムが採用されているのではないでしょうか。
ロールス・ロイスと言えば、長きに渡って「ファントム」が名を馳せていますが、今年8代目となる新型にバトンタッチ。そして今回大きな話題となっている「カリナン」は、この新型ファントムのプラットフォームを使って開発されていると言われています。
さて、アメリカの自然系チャンネルであるナショナル・ジオグラフィックとタイアップで作ったティザー映像は、ボディをデジタルカモフラージュしたカリナンが、砂漠を爆走している様子が映されています。この映像からいくつかのことを予想することができます。
ロールス・ロイスはBMW傘下のブランドですので、開発にBMWが大きな影響を与えていることは間違いありません。BMWのSUVのフラッグシップX7や、ミドルレンジのX5が思い浮かびます。その4WDシステムは、「xDrive」というアクティブトルクスプリットタイプのフルタイム式を搭載していますが、おそらくカリナンも同様のシステムが採用されているのではないでしょうか。
高級車を超えた高級車
映像を観ると、ドライバーがアクセルを大胆に開けた瞬間、砂を蹴りながら大きくテールスライドします。しかし、次の瞬間に前輪への駆動トルク配分が強まり、車体は力強く前進しているのが分かります。
BMWの「xDrive」は、通常は前40%、後60%の駆動トルクを配分するFRのようなドライブフィールを実現したフルタイム4WDシステムですが、この映像からもカリナンが通常は後輪駆動気味に走っていることが分かります。また、後輪が空転してから安定直進するまでの時間が非常に短いことから、センターディファレンシャルに電気モーターを使ったxDriveのような駆動トルク配分システムなのではないでしょうか。
また、粒が細かい、中東独特の砂質の中を走行していますが、テールが埋まることなく絶妙に前進しています。ロールス・ロイスと言えば、6.75ℓV12気筒ツインターボターボユニットがお馴染みですが、ファントムとプラットフォームを共用しているとすれば、このエンジンを積んでいると見るのが自然でしょう。
このエンジンは、最大出力571ps、最大トルク900N・mを発揮するモンスターエンジンです。そのパワーとトルクをフカフカの砂漠で巧みに使っているとすれば、車両状態に合わせてエンジン制御などを行っているトラクションコントロールの存在が浮かびます。
さらに、車両の挙動も気になります。通常だったら転倒しそうな砂漠のキャンバー(斜面)走行でも、まったく危ういところがありません。カリナンのサスペンションはファントム同様に、前ダブルウイッシュボーン式、後マルチリンク式を使っていると見られていますが、さらに車体の走行状況に合わせて減衰力が自動制御されるエアサスペンションが採用されているのかもしれませんね。
BMWの「xDrive」は、通常は前40%、後60%の駆動トルクを配分するFRのようなドライブフィールを実現したフルタイム4WDシステムですが、この映像からもカリナンが通常は後輪駆動気味に走っていることが分かります。また、後輪が空転してから安定直進するまでの時間が非常に短いことから、センターディファレンシャルに電気モーターを使ったxDriveのような駆動トルク配分システムなのではないでしょうか。
また、粒が細かい、中東独特の砂質の中を走行していますが、テールが埋まることなく絶妙に前進しています。ロールス・ロイスと言えば、6.75ℓV12気筒ツインターボターボユニットがお馴染みですが、ファントムとプラットフォームを共用しているとすれば、このエンジンを積んでいると見るのが自然でしょう。
このエンジンは、最大出力571ps、最大トルク900N・mを発揮するモンスターエンジンです。そのパワーとトルクをフカフカの砂漠で巧みに使っているとすれば、車両状態に合わせてエンジン制御などを行っているトラクションコントロールの存在が浮かびます。
さらに、車両の挙動も気になります。通常だったら転倒しそうな砂漠のキャンバー(斜面)走行でも、まったく危ういところがありません。カリナンのサスペンションはファントム同様に、前ダブルウイッシュボーン式、後マルチリンク式を使っていると見られていますが、さらに車体の走行状況に合わせて減衰力が自動制御されるエアサスペンションが採用されているのかもしれませんね。
サルーンを踏襲したクロスオーバーか
デジタルカモフラージュしたテスト車両はSUVらしいハッチバック形状ですが、よく見るとあることに気づきます。それはリアハッチのガラスが樹脂製のように見えることです。つまり、これはボディ後部がダミーであることを示しているのではないでしょうか。
すでに巷では、カリナンのボディ形状は4ドアサルーンがベースであり、そのクロスオーバーであると予想されています。カリナンのインテリア画像もリークされていますが、後部座席を見るとパッセンジャーの後頭部付近からルーフが傾斜。つまりサルーンです。
リアドアはロールス・ロイス伝統のコーチスタイル。その先にはショーファードリブンカーならではの、超ゴージャスな居住空間が待っています。
また、ティザー画像では、運転席にもおもしろいものが見えます。BMWのXシリーズでお馴染みのコマンドコントローラーが、センターのフロアトンネルに見えています。グローブボックスには、お決まりのカナデル・パネリングのローズウッド…ではなく、日本の数寄屋造りの伝統技法「叩き」のように見える、独特の風合いのウッドパネルが奢られています。
2018年夏から一部のVIPを対象に先行販売が始まると言われているカリナンですが、価格は7,000万円を超えるのではないかと噂されています。ライバルとなるベントレーのベンテイガが2,000万円強ですので、プライスもスーパー。
ちなみに「カリナン」とは、英国王室が所有しているとされる世界最大のダイヤモンド原石の名。ロールス・ロイスのカリナンも、世界最高峰のSUVとして輝くことができるでしょうか。
すでに巷では、カリナンのボディ形状は4ドアサルーンがベースであり、そのクロスオーバーであると予想されています。カリナンのインテリア画像もリークされていますが、後部座席を見るとパッセンジャーの後頭部付近からルーフが傾斜。つまりサルーンです。
リアドアはロールス・ロイス伝統のコーチスタイル。その先にはショーファードリブンカーならではの、超ゴージャスな居住空間が待っています。
また、ティザー画像では、運転席にもおもしろいものが見えます。BMWのXシリーズでお馴染みのコマンドコントローラーが、センターのフロアトンネルに見えています。グローブボックスには、お決まりのカナデル・パネリングのローズウッド…ではなく、日本の数寄屋造りの伝統技法「叩き」のように見える、独特の風合いのウッドパネルが奢られています。
2018年夏から一部のVIPを対象に先行販売が始まると言われているカリナンですが、価格は7,000万円を超えるのではないかと噂されています。ライバルとなるベントレーのベンテイガが2,000万円強ですので、プライスもスーパー。
ちなみに「カリナン」とは、英国王室が所有しているとされる世界最大のダイヤモンド原石の名。ロールス・ロイスのカリナンも、世界最高峰のSUVとして輝くことができるでしょうか。