海外の運転マナーを紹介|サンキューハザードに返事も?
更新日:2024.09.09
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走っている車は世界共通でも、運転マナーは国土の広さや自動車文化の成熟度、そして国民性によっても、各国で色々と違っています。では、海外の運転マナーは日本とどう違うのでしょうか?
ハザードランプの点滅で「ありがとう!」
道を譲ってもらったり、割り込みをさせてもらったりした時などに、「ありがとう」を伝える意味で行う『サンキューハザード』。日本では日常的によく見る光景です。
渋滞で使われることが多いサンキューハザードですが、高速道路の車線変更で狭い車間に入れてもらった場合も使われます。この行為は海外でもイギリス、スウェーデン、ポーランドでは行われているようです。
またオーストラリアでは、ハザードではなくウィンカーを左右に点滅させることで感謝を伝えているとか。
渋滞で使われることが多いサンキューハザードですが、高速道路の車線変更で狭い車間に入れてもらった場合も使われます。この行為は海外でもイギリス、スウェーデン、ポーランドでは行われているようです。
またオーストラリアでは、ハザードではなくウィンカーを左右に点滅させることで感謝を伝えているとか。
パッシング1回で「どういたしまして」
サンキューハザードを受けたドライバーはその後どうしているのでしょうか?
筆者も何度か経験がありますが、サンキューハザードの後、後続車がパッシング1回で「どういたしまして」の気持ちを伝えてくれることがあります。これはオーストラリアでも行われているようです。
またスウェーデンなどでは、パッシングではなく、ウィンカーを左右交互に出して「どういたしまして」を伝えるケースもあるようです。
筆者も何度か経験がありますが、サンキューハザードの後、後続車がパッシング1回で「どういたしまして」の気持ちを伝えてくれることがあります。これはオーストラリアでも行われているようです。
またスウェーデンなどでは、パッシングではなく、ウィンカーを左右交互に出して「どういたしまして」を伝えるケースもあるようです。
日本人はめったに鳴らさないクラクション
大渋滞の中、クラクションを鳴らしまくる光景はアジアの都市圏でよく見られます。アジアだけではなく、新興国全般にみられる傾向かもしれません。他車への警告や憂さ晴らし?の意味で鳴らすだけではなく、自分の存在をアピールするためのクラクションも少なくないようです。
現代の日本ではめったに見かけませんが、かつてモータリゼーションの黎明期(1960-70年代)は、日本の道路でもやたらと、ブーブー鳴らす光景が多々見られたそうです。自動車の普及や自動車文化の成熟によって、マナーも向上していくのでしょうか。
現代の日本ではめったに見かけませんが、かつてモータリゼーションの黎明期(1960-70年代)は、日本の道路でもやたらと、ブーブー鳴らす光景が多々見られたそうです。自動車の普及や自動車文化の成熟によって、マナーも向上していくのでしょうか。
雨があまり降らない地域のドライバーは雨の日の運転が苦手?
筆者は年に1〜2度アメリカに仕事や旅行で訪れています。よく行くのはロサンゼルス周辺ですが、ロサンゼルスはほとんど雨が降りません。海の近くでも砂漠のような?気候です。が、たまに雨が降ると、雨天走行に不慣れなロス周辺のドライバーは、一気に速度を落とします。
雨が多い日本のドライバーは、雨天走行に慣れているのでそこまでビビることもないと思いますが…。車王国アメリカのドライバーにも、意外な弱点があるようです。
雨が多い日本のドライバーは、雨天走行に慣れているのでそこまでビビることもないと思いますが…。車王国アメリカのドライバーにも、意外な弱点があるようです。
駐車する際のマナーも違います
マナーというか習慣というか、暗黙のルールかもしれませんが、日本と海外では駐車の方法が違いますね。日本のドライバーは律儀に(出るときに出しやすいように)バックで駐車します。これに対してアメリカをはじめとする欧米の多くの国は、頭から突っ込んで停めます。
筆者の友人はアメリカに旅行に行った際、現地の旅行ガイドさんから「駐車場でバック駐車をしていると日本人だとすぐわかる。日本人=お金持ちで不用心。車上荒らしに狙われやすいから気を付けて!」と言われたそうです。
レンタカーなどで海外をドライブする際は、自分の身を守る意味でも現地のマナーに合わせたほうがよさそうですね。
筆者の友人はアメリカに旅行に行った際、現地の旅行ガイドさんから「駐車場でバック駐車をしていると日本人だとすぐわかる。日本人=お金持ちで不用心。車上荒らしに狙われやすいから気を付けて!」と言われたそうです。
レンタカーなどで海外をドライブする際は、自分の身を守る意味でも現地のマナーに合わせたほうがよさそうですね。
加藤久美子|Kato Kumiko
自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショーの取材が増えている。
著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)