APIO 河野仁の備忘録

アヘッド ノート  河野仁

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このユニークなノートの持ち主はジムニーのコンプリートカーを手がける「アピオ」の河野社長だ。アピオのHPには自社で取材撮影した独自の林道ツーリングの記事が定期的にアップされているのだが、時間が許す限り、河野さん自ら取材に同行している。

text:ahead編集長・若林葉子 photo:菅原康太 [aheadアーカイブス vol.158 2016年1月号]
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APIO 河野仁の備忘録

でも、「いつも何か不完全燃焼感があったんですよね」(河野さん) もちろん旅の記録としてデジカメで写真を撮ってはいたけれど、林道の写真はどこもそっくり同じに見えて区別がつかない。せっかく行くのだから、もっとちゃんと消化して記憶に刻みたい。それがこのノートを描き始めるきっかけだった。

まずはクルマで走った道を俯瞰でノートに描く。立ち寄った蕎麦屋とか撮影風景とかを絵にする。そして空いたところに、その時の出来事や感じたことを文章で埋めていく。本人曰く「大したことはしてないんですよ」

それでも、自分の手で描くことによって、そのときの風景や色、空気感、雨だったら湿度感までもが記憶される。一泊であろうと二泊であろうと、この見開きページを開くだけで、そんな〝感覚〟までもがよみがえるようになったという。

実はこのノート。デザインフィルという会社が、〝日常を旅する〟をコンセプトに開発した、その名も「トラベラーズノート」  という商品だ。

「僕は昔、旅とは仕事をしながら限られた日数を工面して行くもの、と思っていたんです。でもこのノートがあることによって、日常生活も旅するような気分で過ごせる。それってジムニーがまさにそうなんですよね。この道、面白そうと思っても、大きいクルマだと躊躇してしまうけど、ジムニーなら行けちゃう。ジムニーは心を自由に解き放ってくれるんです」

そんなこともあり、アピオではジムニーの新車コンプリートカーを購入したお客様には、日常を旅する精神的なスターターキットとして、このトラベラーズノートをプレゼントしている。

河野さんのようには上手に描けないかも知れないけれど、真似してみてはいかがだろうか。

河野 仁/1993
年のロシアンラリー出場時にオノウエ自動車(現アピオ株式会社)の創業社長、尾上 茂氏と出会い、入社。2005年からアピオ株式会社代表取締役社長。クルマ、オートバイ、旅の他、カメラ、蕎麦、文具など多趣味な事でも有名である。
●ジムニープロショップ アピオ
神奈川県綾瀬市吉岡651
0467(79)3732
www.apio.jp

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。
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