観音、涙、クジラ…クラウンの愛称覚えていますか?

トヨタ クラウン セダン 6代目

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東京モーターショー2017において15代目がローンチされる日本の名車トヨタ クラウン。初代トヨペット クラウンの発売(1955年)から現在まで、各世代にさまざまな愛称が付けられています。みなさんは覚えていますか?
Chapter
初代 / 観音クラウン【1955~1962年】
2代目 / 涙テール(丸テール、角テール) 【1962~1967年】
3代目 / 白いクラウン【1967~1971年】
4代目 / クジラ【1971~1974年】
6代目 / 鬼クラ【1979~1983年】
12代目/ゼロクラ【2003年~2008年】

初代 / 観音クラウン【1955~1962年】

敗戦から10年。他社が外国メーカーと提携するなか、トヨタは純国産設計を選択。それにより登場したモデルが、トヨペット クラウンでした。

スタイリングもトヨタの社内デザインで、当時の高級車の象徴であるアメリカ車のエッセンスを取り入れながらも、純国産にこだわったモデルとして製造されました。

デザイン上の特長は、ズバリ!観音開きのドア。初代クラウンは乗降性を重視して、後部座席からも乗り降りがしやすいよう、観音開きのドアを採用しました。この外観から、後に観音クラウンと呼ばれました。

ちなみに2000年に発売された、オリジン(プログレがベース)は、初代クラウンの復刻版ともいえるもので、同じく観音開きのドアを持っていました。

2代目 / 涙テール(丸テール、角テール) 【1962~1967年】

初代から、一気に近代化された2代目クラウン。ボディ幅は、当時の小型車(5ナンバーサイズ)いっぱいの1,695mm。ボンネットとトランク面がフラットなスタイルは、世界的流行を取り入れたものでした。

エンジンは、はじめこそ初代から流用した4気筒OHVの1,897ccでしたが、1965年には2.0Lの直列6気筒SOHCが追加されました。

愛称は、マイナーチェンジごとに変化したテールレンズの形状によるもので、涙テールは1963年型のみ。翌年からは、丸テールと呼ばれる形になりました。

3代目 / 白いクラウン【1967~1971年】

高度経済成長期で、モータリゼーションが急速に進んで時代でしたが、まだまだこの時期はクルマは高根の花。クラウンのような高級車はなおさら、黒いボディの法人利用が多かったのです。 

パーソナルユースの一般ユーザーも取り込みたいとの理由から、3代目のクラウンは白いボディカラーを全面に打ち出したキャンペーンを行いました。そのキャンペーンのコピーから、3代目は「白いクラウン」と呼ばれるようになりました。

ちなみに当時、白や赤は「救急車や消防車に似ている」ということで、規制により使えませんでしたが、1965年に規制が撤廃。それ以降、ボディカラーに白や赤が使えるようになりました。

4代目 / クジラ【1971~1974年】

名称がトヨペット クラウンからトヨタ クラウンへと改称された4代目は、スピンドル・シェイプ(紡錘形)と名付けられたスタイリングが特徴。

曲面多用のデザインや組み込み式カラードバンパーなど、高速性能や安全性を意識した斬新なボディデザインは、いつしか「クジラ」の愛称で呼ばれるようになりました。

この4代目は、独創的なスタイリングが示すように、メカニズム面でも進化した意欲作でしたが、時代を先取りし過ぎたのでしょうか…。1955年以来守り続けてきた販売台数クラス首位の座をライバルに譲ることになってしまいました。

6代目 / 鬼クラ【1979~1983年】

4代目で大失敗をしたことから、5代目ではコンサバ路線に戻ったクラウン。そして6代目は、直線的な先代のスタイルを洗練させたものとなりました。

2.8Lモデルには、4代目以来となるカラードバンパー(衝撃吸収式)が装備され、デザイン面でのアクセントとなっています。

81年のマイナーチェンジでフロントグリル・テールランプデザインが変更。ハードトップ全車とセダン/ワゴンの中級グレード以上はフォグランプが内蔵された異型2灯式となりました。

フロントマスクのデザインが鬼の顔のように見える…という理由で、鬼クラウン→鬼クラの愛称が付けられました。

12代目/ゼロクラ【2003年~2008年】

20年ほど時代が飛びますが、12代目となったクラウンの愛称が「ゼロクラ」です。

これは、12代目が「ZERO CROWN~かつてゴールだったクルマが、いまスタートになる~」という広告でのキャッチコピーに由来するものです。


歴史の長いクラウンだけあって、さまざまな愛称があり面白いですね。あなたのお気に入りはありましたか?
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