東京モーターショー2017は日本とドイツが独占!海外メーカーの出展が減少する理由
更新日:2022.11.10
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待ってました!東京モーターショー2017。今年で第45回目を迎え、クルマ業界のみならず、日本にとっての一大イベントでもある東京モーターショーですが、ここ数年、異変が起きているようなのです…。
東京モーターショーを取り巻く「異変」とは…
『第45回東京モーターショー2017』が、2017年10月27日(金)から11月5日(日)まで開催されます。この2年に一度の、国際的な祭典を楽しみにしている方も多いことでしょう。
しかし、近年の東京モーターショーには異変が起きており、一部では話題になっているようなのです。その異変とは"参加メーカーの減少”です。
海外メーカーで今年も出展するのは、ドイツ、フランス、スウェーデン(ボルボ)の3ヵ国のみ。つまり、アメリカ、イギリス、イタリア、中国、韓国の大手メーカーは、出展しないということになります。
街中を見渡せば、現在、好評を得ているイタリア車(フィアット)を要するフィアットクライスラーあたりも参加してほしいと思いますが、我々の想像以上に東京モーターショーはシビアな状況なのかもしれません。
しかし、近年の東京モーターショーには異変が起きており、一部では話題になっているようなのです。その異変とは"参加メーカーの減少”です。
海外メーカーで今年も出展するのは、ドイツ、フランス、スウェーデン(ボルボ)の3ヵ国のみ。つまり、アメリカ、イギリス、イタリア、中国、韓国の大手メーカーは、出展しないということになります。
街中を見渡せば、現在、好評を得ているイタリア車(フィアット)を要するフィアットクライスラーあたりも参加してほしいと思いますが、我々の想像以上に東京モーターショーはシビアな状況なのかもしれません。
参加メーカー減少は日本マーケットの陰りか…
かつては、東京モーターショー、フランクフルトモーターショー(ドイツ)、北米国際オートショー(アメリカ)、ジュネーブショー(スイス)、パリサロン(フランス)を指して世界5大モーターショーと呼ばれていました。
しかし2017年現在、GDPで日本を追い越し世界2位となっている中国をはじめ、新興国が経済的にも勢いを増しているのが実情。他方で、日本マーケットは成熟の時期を過ぎ、かげりが見えてきています。実際、ここ数年は新車販売台数もほぼ横ばいといった状況なのです。
こうした中、さらに日本マーケットの特性として、国産メーカーの販売網が確立されており海外メーカーが参入しにくい、という事情もあります。フォード社の撤退の判断もそうした点が一因と考えます。
また海外メーカーは、高級ブランドとして地位を確立しているドイツ勢に食い込めない、といったことが、東京モーターショーに参加しないメーカーの思惑と考えられます。
つまり、海外メーカーにとって、日本は投資する魅力が少なくなってしまったということ。この点は、東京モーターショーの出展料金が高額なことも関係しているようです。
同じリソースを割くのであれば、新規参入でも販路拡大の可能性のある中国や中東など、新興国マーケットの方が現実的魅力があるというのは、企業サイドの見方とすれば頷ける部分もあろうと思います。
クルマ好きとしては、非常に憂慮すべき問題が東京モーターショーに起きている、と言わざるを得ません。
しかし2017年現在、GDPで日本を追い越し世界2位となっている中国をはじめ、新興国が経済的にも勢いを増しているのが実情。他方で、日本マーケットは成熟の時期を過ぎ、かげりが見えてきています。実際、ここ数年は新車販売台数もほぼ横ばいといった状況なのです。
こうした中、さらに日本マーケットの特性として、国産メーカーの販売網が確立されており海外メーカーが参入しにくい、という事情もあります。フォード社の撤退の判断もそうした点が一因と考えます。
また海外メーカーは、高級ブランドとして地位を確立しているドイツ勢に食い込めない、といったことが、東京モーターショーに参加しないメーカーの思惑と考えられます。
つまり、海外メーカーにとって、日本は投資する魅力が少なくなってしまったということ。この点は、東京モーターショーの出展料金が高額なことも関係しているようです。
同じリソースを割くのであれば、新規参入でも販路拡大の可能性のある中国や中東など、新興国マーケットの方が現実的魅力があるというのは、企業サイドの見方とすれば頷ける部分もあろうと思います。
クルマ好きとしては、非常に憂慮すべき問題が東京モーターショーに起きている、と言わざるを得ません。
東京モーターショーも変革の時期なのか…?
かつては多数のメーカーが夢のあるコンセプトモデル、また凄まじいニューモデルを披露しあう華やかな祭典と感じられた東京モーターショー。現在は寂しい状況にあるのが現実です。
一方で、東京オートサロンはテイストが少々違うものの、毎年盛り上がりを見せています。
歴史あるイベントである東京モーターショーは、ある種保守的になっているのも事実ではないでしょうか。クルマ好きのみならず、一般の方々に訴求するイベントとする…という観点での見直しを含め、考えるターニングポイントにあるのかもしれません。
とはいえ、クルマ好きにとっては行かなければ気が済まない!? そんなコンテンツ力をもったイベントであるのもまた事実。今年の東京モーターショーも、ぜひ足を運びましょう!
一方で、東京オートサロンはテイストが少々違うものの、毎年盛り上がりを見せています。
歴史あるイベントである東京モーターショーは、ある種保守的になっているのも事実ではないでしょうか。クルマ好きのみならず、一般の方々に訴求するイベントとする…という観点での見直しを含め、考えるターニングポイントにあるのかもしれません。
とはいえ、クルマ好きにとっては行かなければ気が済まない!? そんなコンテンツ力をもったイベントであるのもまた事実。今年の東京モーターショーも、ぜひ足を運びましょう!