イタリア車と日本車のスポーツカーの価格差2,000万円、スペックの差は?
更新日:2024.09.09
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フェラーリ、ランボルギーニなど…イタリア車というと、華やかなスポーツカーの世界をイメージするかと思います。もちろんそれに見合う対価が必要となり、日本車との価格差は大きいものです。しかし性能の差はどうなのでしょうか…?
フェラーリとGT-Rの価格差は約2,000万円!しかし?
イタリアのスポーツカーといえば、真っ先に浮かぶのがフェラーリでしょう。レースシーンで培ったテクノロジー、何より過去からのレガシー、つまり「文化」は他の追随を許さない孤高の存在といえます。
それ故に、価格でも「乗り手を選ぶ」といえ、もちろんその価格に見合う性能を持ち合わせています。しかし近年、馬力自主規制撤廃といった影響からも、国産車の運動性能は格段に向上しており、日産GT-R(R35)などは世界中で非常に高い評価を受けています。
フェラーリとGT-Rをすべて同じ土俵で比較するのは、外れと言われそうですが、運動性能・コストパフォーマンスという観点から考えてみるのも面白いかもしれません。
それ故に、価格でも「乗り手を選ぶ」といえ、もちろんその価格に見合う性能を持ち合わせています。しかし近年、馬力自主規制撤廃といった影響からも、国産車の運動性能は格段に向上しており、日産GT-R(R35)などは世界中で非常に高い評価を受けています。
フェラーリとGT-Rをすべて同じ土俵で比較するのは、外れと言われそうですが、運動性能・コストパフォーマンスという観点から考えてみるのも面白いかもしれません。
約3000万円!!フェラーリ488GTB
2015年のジュネーブショーで発表されたフェラーリ488GTBは、非常にグラマラスなボディに、最大出力670ps、最大トルク760Nm(77.5kgm)を発揮する3.9リッターV型8気筒ターボエンジンをミドシップ搭載。これを2ペダルの7段変速DCTで操ることができます。
0-100km/h加速は3.0秒、最高速は330キロ以上、という超ハイスペック。1,370kg(乾燥重量)という軽量ボディがもたらす恩恵もあるといえるでしょう。458イタリアよりも、排気量は600ccダウンサイジングしつつも、出力は100psもアップしているのですから、フェラーリ流のダウンサイジングターボ、といったところでしょうか。
気になるお値段は3,070万円といわれております。
0-100km/h加速は3.0秒、最高速は330キロ以上、という超ハイスペック。1,370kg(乾燥重量)という軽量ボディがもたらす恩恵もあるといえるでしょう。458イタリアよりも、排気量は600ccダウンサイジングしつつも、出力は100psもアップしているのですから、フェラーリ流のダウンサイジングターボ、といったところでしょうか。
気になるお値段は3,070万円といわれております。
国産代表、日産GT-Rは約1,000万円!
国産代表、日産GT-Rは約1,000万円!
国産スーパースポーツの代表は、日産GT-Rです。2007年の衝撃的デビュー以来、毎年のようにマイナーチェンジを重ね、熟成が進んでいるマシンです。
パワーユニットは3.8LリッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載、現行モデルの最大出力は570ps、最大トルクは637Nm(65.0kgm)となっています(NISMOは600ps)。これを2ペダル6速DCTで操ることができます。
非公式ながら、0-100km/h加速は2.7秒、最高速は315km/h。車両重量(乾燥ではない)は1740kg。
フェラーリ488GTBよりも約300kgほど重く、トルクも10kgm以上少ない(GT-Rの最大トルク発生回転数は、3,300-5,800rpm。対する488GTBは、3,000rpm)にも関わらず、加速で勝利しているのは4WDの恩恵でしょう。
価格は、スタンダードなプレミアム・エディションが約1,170万円です。
2台の価格差は、約1,900万円ですが、運動性能は互角以上、といったところでしょうか。さらにハイスペックのGT-R NISMO仕様でも1,870万円ですから、いずれにしてもGT-Rは圧倒的なパフォーマンスと、コストパフォーマンスを両立している驚異的なクルマということができます。
パワーユニットは3.8LリッターV型6気筒ツインターボエンジンを搭載、現行モデルの最大出力は570ps、最大トルクは637Nm(65.0kgm)となっています(NISMOは600ps)。これを2ペダル6速DCTで操ることができます。
非公式ながら、0-100km/h加速は2.7秒、最高速は315km/h。車両重量(乾燥ではない)は1740kg。
フェラーリ488GTBよりも約300kgほど重く、トルクも10kgm以上少ない(GT-Rの最大トルク発生回転数は、3,300-5,800rpm。対する488GTBは、3,000rpm)にも関わらず、加速で勝利しているのは4WDの恩恵でしょう。
価格は、スタンダードなプレミアム・エディションが約1,170万円です。
2台の価格差は、約1,900万円ですが、運動性能は互角以上、といったところでしょうか。さらにハイスペックのGT-R NISMO仕様でも1,870万円ですから、いずれにしてもGT-Rは圧倒的なパフォーマンスと、コストパフォーマンスを両立している驚異的なクルマということができます。
コストパフォーマンスと「ステータス」の悩ましい関係…
同クラスの動力性能を持った、フェラーリ488GTBと日産GT-Rを比較してみました。前述のように、同等以上の性能で1,900万円も安いのがGT-Rです。これは文句なしでスゴイ!しかし、こうしたスーパースポーツの購買層の感覚は、少し一般人と違うようなのです…。
フェラーリをはじめとしたスーパースポーツの主たる購買層は、いうまでもなく富裕層です。GT-Rは、どうやらこうした富裕層からの受けがあまり良くない…といわれています。理由は、価格なのだとか。
クルマは資産の一部。それゆえに高額なクルマは、ステータスシンボルとなります。そこには、スペックだけでは測れない要素があるのですね。
とはいえ、日産では「GT-Rはスーパースポーツではあっても、スーパーカーじゃない」と断言しています。シートが4座であることもその理由のひとつです。
GT-Rに限らず、日本のクルマは、ヨーロッパの歴史あるブランドと、同じ土俵で勝負する必要はないと思いますし、低価格でも圧倒的な高性能を貫いてほしい。それが日本のモノづくりのプライドであると考えるところです。
1,100万円でも、充分に高級車ではありますが…。
フェラーリをはじめとしたスーパースポーツの主たる購買層は、いうまでもなく富裕層です。GT-Rは、どうやらこうした富裕層からの受けがあまり良くない…といわれています。理由は、価格なのだとか。
クルマは資産の一部。それゆえに高額なクルマは、ステータスシンボルとなります。そこには、スペックだけでは測れない要素があるのですね。
とはいえ、日産では「GT-Rはスーパースポーツではあっても、スーパーカーじゃない」と断言しています。シートが4座であることもその理由のひとつです。
GT-Rに限らず、日本のクルマは、ヨーロッパの歴史あるブランドと、同じ土俵で勝負する必要はないと思いますし、低価格でも圧倒的な高性能を貫いてほしい。それが日本のモノづくりのプライドであると考えるところです。
1,100万円でも、充分に高級車ではありますが…。