即日完売!? 764馬力2億7,500万円のパガーニ。なんで、こんなに高いの?

パガーニ

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世の中には、少数生産のスーパースポーツを作る個性的なビルダーがいくつかあります。そのひとつがイタリアに拠点を置くパガーニ。強烈なモデルをリリースしていることで知られるパガーニですが、新型モデルは発表と同時に完売、しかもその価格が半端ではないのです!
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ワールドプレミア前に完売した約2億7500万円のスポーツカー…
さらなる進化をさせた「ウアイラ ロードスター」
確実に存在する「スーパーカーマーケット」

ワールドプレミア前に完売した約2億7500万円のスポーツカー…

イタリアに拠点を置くパガーニ・アウトモビリ社は個性的なスーパースポーツを少数生産する実に個性的なメーカー。2010年まで生産されたパガーニ ゾンダがその名を世に知らしめました。

そのゾンダの後継モデルが「ウアイラ」。ゾンダ以上の運動性能を備えたこのモデルには、メルセデスのAMG M158 V型12気筒6.0Lツインターボエンジンを搭載、最高出力544kW(730ps)/5,800rpm,最大トルク1,000Nm(101.9kgm)/2,600〜4,200rpmというスペックを誇ります。

ゾンダよりも約200mm全長が延ばされたボディサイズは、全長4,605mm✕全幅2,036mm✕全高1,169mm。ホイールベースは2,795mm。車両重量は、1,350kgに抑えられています。

なかでもウアイラの白眉は、アクティブサスペンションと4枚の可変スポイラー(ウイング)。走行状況に応じて適切なダウンフォースを生み出す、まさに未来の映画から飛び出したようなモデルです。このウアイラのプライスは、1億円以上です。

そして2017年3月、スイスで開催されるジュネーブモーターショーで「ウアイラ ロードスター」がワールドプレミアとして登場するとのこと…なのですが、この限定100台生産予定のモデル、すでに完売なのだそう。

その価格は228万ユーロ(約2億7,500万円)。唯一無二のスーパーカーに相応しいプライスなのですが、世に出る前に完売というのが、なんとも庶民にはわからない世界でもありますね。

さて、そんなウアイラ ロードスターとはどのような車なのでしょうか?

さらなる進化をさせた「ウアイラ ロードスター」

ウアイラ ロードスターは、前述のウアイラをベースにしているわけですが、そのスペックはグレードアップしています。

最大出力は、561kW(764ps)/5,500rpm、最大トルク1,000Nm(101.9kgm)/2,300-4,300rpmと、ベースのウアイラよりも34psのパワーアップを達成。

さらに驚くべきは、車重が1,280kgと、ウアイラよりも70kgの軽量化に成功していること。これは軽量アルミニウム合金(HiForg)でできたサスペンションや、カーボンファイバーとチタンを組み合わせた新素材(Carbo-Triax HP52)を採用した成果なのだとか。

つまりロードスターモデルながら、ボディ剛性を高め、軽量化&パワーアップを達成したウアイラ最強モデルというわけ。世界中の好事家は、なんとしても手に入れたい1台、といえるかもしれませんね。

確実に存在する「スーパーカーマーケット」

日本の富裕層というのは、ごくひと握りであり、ウアイラにお目にかかることは、ほとんどないでしょう。しかし、この100台限定のウアイラ ロードスターが発表前に完売になってしまうというのは、スーパーカーマーケットが活況である証でもあります。

バブル期は、日本もそれにあたったのかもしれませんが、現在は中東などの富裕層がこうしたモデルが発売される度に購入しているとも噂されています。

日本と違う文化圏、ことさら階級制度があった国では、こうしたスーパーなマシンを所有することは、自分の地位を示す分かりやすいツールであり、それだけの価値がある、ということなのでしょう。

またパガーニのような希少性の高いモデルは、投機の対象として購入されるケースもあるかもしれません。

いずれにしても一般庶民の私達には、一生縁のない世界。それでも、このウアイラ ロードスターの本気の走りっぷりを、ひと目で良いから見てみたいものです。

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