1型〜6型まで!RX-7(FD3S)の各型はそれぞれ何が違うのか?

スポーツカーは寿命が長い事が多い

量販車のなかでもコンセプトが陳腐化せず、安価であることも求められるため、小改良や数年に1度のマイナーチェンジを受けて長く作り続けられるクルマがあります。一方、開発費がかかる割に頻繁な性能向上が求められ、おまけに販売台数も少ないので開発費の回収ができず、結果的に長く作り続けられるクルマもあります。

スポーツカーの場合はどちらかといえば後者のケースが多く、なかには日産 Z32 フェアレディZのように経営悪化と販売台数の落ち込みでマイナーチェンジもままならず、商品価値が落ちてさらに販売台数が落ち込み、と負のスパイラルに落ち込むことも…。

そんななか、マツダの歴代RX-7は、他に派生車種などを作りようの無いピュアスポーツカー、しかも3代目のFD3Sはユーノス コスモが1996年に生産終了してからは、世界でただ1台のロータリーエンジン量産車だったこともあり、11年もの長い期間生産されることになったのです。

1型から6型まで存在するFD3S

RX-7 FDS3

当時、"走りのマツダ"、"ロータリーのマツダ"であったため、マツダ RX-7はZ32のようになかば放置状態ということは無く、合計2回のマイナーチェンジと5回の小規模変更が行われています。

なかでも3代目のFD3S型は、デビュー当初の1型から、2002年8月に生産終了するまで、6タイプで分類する仕方が主流になっています。では、それぞれの型を見ていきましょう。

段階的にピュアスポーツへの道を進んだ、1型から3型

RX-7 FDS3

先代のFC3S型は、13Bロータリーターボを段階的に185psから最終型のRX-7 ∞(アンフィニ)で215馬力までパワーアップさせてきましたが、マツダの新ブランドであるアンフィニ RX-7として1991年10月にデビューした3代目は、そこから255psへと一気に40psものパワーアップを果たしました。

そのデビュー当時の姿が1型で、グンと低くなった車体に、インタークーラーを前置き化したことでさらに低くなったボンネット、クサビ型のウェッジシェプボディから流面系の滑らかでうねるようなボディラインで、1980年代のイメージから完全に一新したのです。

しかし、2年とたたない1993年8月には小改良で2型に移行し、サスペンションセッティングを見直してダンパーが大型化、バンプラバーの素材をゴムからウレタンに変更。タワーバーのリジット化やリヤクロスメンバーへの補強バー追加、インテリアにも見直しが図られました。

90年代当初のスポーツカーやスポーツグレードは、増大したパワーに対して、まだサスペンションジオメトリーやダンパー容量の適正化という面で追いついていない熟成不足で販売されたモデルがあり、トヨタ SW20型MR2などもかなり初期に変更を受けています。

FD3Sも例外では無かったわけですが、この小変更の機会に2シーターグレードのタイプRZとタイプRIIバサーストが設定されました。なかでもタイプRZは加速重視のファイナルギア(減速比4.3)が設定され、高速コースよりジムカーナのようなタイトなセクションを得意とするモデルになります。

1995年3月に登場した3型では、このタイプRZに17インチ大型ブレーキディスクが設定されました。この3型までの3年間で、FD3Sはピュアスポーツとしての下地をつけていったといえるでしょう。

マツダ RX-7となり、丸型3連テールランプとなった4型

1996年1月には中期型となる4型に変更、直後にアンフィニ店の廃止(ユーノス店との統合でマツダアンフィニ店へ)とブランドの廃止で、それまでのアンフィニ RX-7からマツダ RX-7となります。

心気一転、エンジンを制御するECUも8ビットから16ビットに変更されてより緻密なエンジン制御が可能となり、吸気系の改良やブーストアップでMT車は265馬力にパワーアップします(AT車は255psのまま)。

また、4人乗りのタイプRSにも2シーターのタイプRZと同じファイナルギアと大型ブレーキディスクが装備され、4シーター版ピュアスポーツグレードとなりました。

外観もリアコンビネーションランプが丸型3連式に変更にされ、リアウイングも大型化されたため、アンフィニエンブレムかマツダエンブレムかの違いも含め、(ノーマルなら)4型以降とそれ以前のFD3Sでは識別も容易です。

ついに280馬力規制に到達した5型とスポーツABSの制御が緻密化した6型

マツダ RX-7 3代目 タイプRS 1999

1999年1月から生産された5型では、ついに当時の馬力自主規制値、280psにパワーアップされました。それまで、最高出力では劣っても軽快でバランスの優れたピュアスポーツというポジションだったFD3Sですが、ついにハイパワーも手に入れたのです。

ただし、最廉価版のタイプRBは265psのままで、AT車も255psで据え置き。5型以降は、最高出力が3種類存在することになりました。

当時のマツダ車で採用されていた5角形フロントグリル(FD3Sの場合はバンパー開口部)が採用されるなど大きな変更がありましたが、それ以上に大きな変更が中身にありました。

ラジエターなど冷却系の改良で容量の拡大や効率化、タービンの変更、インタークーラーの配管形状と材質変更で効率アップ、排気系の改良、ボディ底面の空力改善でダウンフォース強化、新設計のローターリーハウジングなど、多数の改良が施されたのです。

かなり大きな変更があった事から、現在に至るまで「極力ノーマルで改造点を少なくしたいなら、ベース車は5型以降」とされています。

マツダ RX-7 タイプRZ 2000

最終型で2000年9月から生産された6型ではABS制御コンピュータも8ビットから16ビット化し、EBD(電子制御ブレーキシステム)の採用もあって、ブレーキ制御も緻密になりました。

マツダ RX-7 FD3S FD 加速

ノーマルが少なくなった現在でも、車検証で判別は容易

古くてもまだまだ現役のスポーツカーにはありがちですが、FD3Sもフルノーマル車は非常に少なく、特にMT車では希少でしょう。

ノーマル車が増えてくるのは、むしろもっと古くなってコレクターズアイテムのようになってからです。そのため1型や6型といっても年式以外で判別するのは難しいのですが、生産が切り替わる微妙な時期だと初回登録年月日でも難しくなるので、その場合は車体番号の最初の1桁を確認すると良いでしょう。

1型なら1で始まり、6型なら6で始まるので、車検証で確認しておくと、愛車の紹介がしやすいかもしれませんね。

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