運転に悪影響を及ぼす車のフロントガラスの油膜…その原因と取り方とは?

油膜 除去

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視界を妨げるフロントガラスの油膜は、雨の夜のドライブに多大なストレスを与えます。油膜がある場合、ない場合では目の疲れもずいぶんと違うようです。それにしても油膜はなぜ付着するのでしょうか?油膜を取る一番良い方法は?
Chapter
油膜がついているとはどんな状態?
油膜がつく原因とは?
油膜がつく意外な場所とは?
①油膜取りスプレー
②油膜取り入りウィンドウォッシャー
③キイロビンなどの専用油膜取り剤

油膜がついているとはどんな状態?

フロントガラスの油膜。ホントに厄介ですが、実は車にあまり興味のない人、ただ移動用の足として使っている人の中には、油膜に気づいていないケースも意外と多いのです(最初から油膜がついている車に乗ると、油膜がついている状態が当たり前なので、それが不快だとか見えにくいだとか思わない人もいるようです)。

油膜がつくと、まず、ワイパーの動きがスムースではなくなります。窓の上をすべる時、ちょっと引っかかっているような動きになります。ワイパーを作動させると、ガガガッというような嫌な音も(油膜が原因ではなく、ワイパーがビビる場合もあります)。

特に雨の日の夜は、視界が悪くなるので分かりやすいです。油膜がついていると、ワイパーの跡が残ったような状態になります。また、フロントガラスを通して見る夜景などが滲んだように見えます。

また、ガラスについた油膜は、洗車の際にスポンジでこするだけでは除去することができません。

油膜によって視界が悪くなり、運転の妨げになるだけでなく、車載カメラをによる衝突被害軽減ブレーキの作動に影響をおよぼす恐れもあるので、早急に除去することをオススメします。自動ブレーキが効かないなど誤作動をしたら大変です。

油膜がつく原因とは?

油膜とは「油の膜」のことですが、フロントガラスに油を塗った覚えなどないのに、なぜ油が付くのでしょう。代表的な原因は、以下の通りです。

・ボディ(特に屋根)のワックスが雨で流れて付着
これが油膜がつくもっとも多い原因と言われています。自分でワックスを掛ける以外に、洗車機の『ワックス洗車』でもガラスに油膜がついてしまいます。

・撥水剤が劣化して油膜になる
フロントガラスに撥水コーティングなどをしている場合や、撥水性のあるウォッシャー液を使用していると、これが劣化して油膜になる場合があります。

・大気中の汚れ~雨とともに油分を含んだ大気中の汚れがフロントガラスに付着
普通に走っていれば、排気ガスなどに含まれる油分を含んだ汚れがフロントガラスに付着します。

渋滞の中を走る機会が多い車や、交通量の多い市街地を走る機会が多い車は油膜が付着しやすいと言われます。

油膜がつく意外な場所とは?

油膜取りをしっかりやったあと、ワックスを掛けた覚えもなく、市街地や渋滞の中を走ったわけでもないのに、またすぐ油膜がついてしまう…。しかも、油をスプレーしたような状態…これはなぜなのでしょうか?

筆者も経験があるのですが、駐車場近くの換気扇からの油が原因である場合が多いようです。 一般の民家はもちろん中華料理屋や焼肉屋さん、お弁当屋さんなど油を使うことが多いお店の換気扇が駐車場近くにある場合は、ほぼ確実に油膜が付くと思っていてよいでしょう。

気になる場合はボディカバーをしておくか、フロントガラスだけのカバーを使うのもオススメです。

①油膜取りスプレー

スプレーするだけなので、とても簡単な方法です。一気に視界がよみがえるスプレーですが、これは薬剤によって親水性がアップしただけで、一時的に乱反射を軽減しているにすぎません。

即効性はありますが、その後1時間位雨の中を走行していると、ふたたびギラギラの油膜状態に戻ることもしばしばです。

②油膜取り入りウィンドウォッシャー

効果はかなり弱めですが、軽い油分なら多少の防止効果はあります。ですが、すでにフロントガラスにべっとりついた油膜を取る効果はありません。

③キイロビンなどの専用油膜取り剤

油膜を根本的に取る方法としてオススメなのは、専用油膜取り剤です。

コンパウンド(研磨剤)を含んだ油膜落としで、スポンジとセットになっているのですぐに使えます。

使用方法は、油膜除去剤を付けたスポンジでガラスを擦り、表面の油分を除去します。ある程度擦り終えたら、ガラス表面に水を掛けて油膜が完全に除去できたか確認します。油膜がまだ残っている場合は水が弾かれ、除去できた箇所は水が滲みます。

昔は、応急的な方法として濡れた古新聞で拭き上げるという方法もありましが、いまでは古新聞を探すことのほうが難しいかもしれませんね。

油膜を取ってスッキリした視界で安全運転を楽しんでください。
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