19年もの間、活躍したパジェロミニ…なぜ生産終了となったのか?

お洒落でコンパクトな四駆、パジェロミニ

三菱 パジェロミニ

パジェロミニは1994年に登場。ジムニーと同じセグメントに属し車体構造も四輪駆動車として本格的なものを目指しながらより乗用車的な乗り味を目指したフレームをビルトインしたものコックを採用、足回りのつくりもやや快適性に振った仕立てとなっていて、街乗り、また女性ドライバーにも抵抗の無いようなクルマに仕上げられていました。

エンジンは660cc直列4気筒のDOHC5バルブで、これにターボ加給を行うものと、自然吸気のものが用意され、そのどちらにも二輪駆動車とイージーセレクト4WDが、そして5速マニュアルギアボックスと3速オートマチックが用意され、グレードも二種類が設定されました。

さすがに最大で900Kgを超える車重に直4、5バルブのターボでしかもオートマだったりするとけっこう燃費には厳しかったりしましたが、どっこい加速のピックアップ良く、街中では軽快な走りが楽しめたものです。

街乗り四駆とオフローダーの間を取ったようなこのパジェロミニ。その走り味はけっこう快適で、3速オートマチックがすぐに頭打ちになってしまう以外は、乗り心地は常にフラットで、ハーシュネスの遮断にも優れ、車体構造のゴツさと足回りの確かさを感じさせました。

また、四輪駆動システムもイージーセレクトと名づけてはいるものの、運転席と助手席の間に立派なトランスファーセレクターを備え、それを操作するとゴツゴツとした本格的四輪駆動車のような手ごたえと、都会の雪など屁でもないという確実な走破性能を披露してくれることも。かなり頼もしいパジェロミニでした。

スタイリングは大パジェロをそのまま小さくしたミニチュア版。まるでチョロQのような愛らしさもあったりして、フロント丸目二等ヘッドライトもファニーな印象を醸し出して女性からも高い人気を持って受け入れられました。

派生車種、パジェロジュニア

初代パジェロミニにはこのパジェロジュニアという派生車種も誕生しました。これは軽自動車規格のパジェロジュニアに大型バンパーや大型フェンダー、幅広タイヤなどを与えて、エンジンには同じく4気筒ながら1100ccまで排気量アップされたものを搭載。こちらはSOHCでしたが、性能的には余裕があったといいます。

スズキ・ジムニーでいうところのシエラ的な立ち位置のパジェロジュニアですが、このクルマは動力性能的にもハンドリングや乗り心地的にもさらにバランスが良く、人気こそほどほどでしたが、玄人筋ではこちらのほうが…と推す声も少なくありませんでした。

あらゆる意味でこのシリーズ、人気と注目を集めていたことは間違いなさそうです。

1998年デビューの二代目は2013年までのロングライフ

1997年から1998年にかけては軽自動車の大幅な規格変更に伴い軽自動車は新車ラッシュが続きました。もちろんその中にもパジェロミニは含まれていて、ただの大型化だけでなく、安全性向上や性能アップなどのメニューが盛り込まれました。

ターボエンジン車にはツインスクロールターボを採用。これにより低速トルクのアップと高回転域での伸びの良い加速を獲得。またリーンバーンMVVも採用し燃費にも配慮。トランスミッションは5速マニュアルに加え、オートマチックは4速にグレードアップ、これだけでも大幅な性能向上となったのです。

安全面ではホンダ・ゼスト登場までの間、長らく軽自動車における衝突安全ランキングではトップに位置しました。これは独自のクラッシャブル構造を用いたことや、軽自動車としては長めのボンネット長の影響もあったのかもしれません。

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