車が冬でもオーバーヒート…冷却水の水温が安定しない理由は?

「水温」はエンジンのどこを計測しているの?

最近は指針式の水温計を廃して、このような水温警告灯だけの車も増えました。

現代の自動車のエンジンは、原付自動車などのマイクロカーに空冷式が残っているのを除けば、そのほとんどが「ラジエタークーラント」等の名前で販売されている冷却水でエンジンを冷却する、水冷式です。

大抵は車のフロント部に装備されている「ラジエター」から「アッパーホース」を通ってエンジン内の水路を通り、エンジンから熱を奪うと「ロアホース」を通って「ラジエター」に戻り、そこで放熱して冷却されます。

冷却水がエンジンを冷やすために適正な温度かどうか計測するのが水温なので、エンジンに通じる「アッパーホース」や、アッパーホースとエンジンのつなぎ目で弁の開閉を行う「サーモスタット」付近で計測する事が多いのです。その結果が車内のメーターパネルにある水温計に表示されるのですが、最近では「水温警告灯」のみで、指針式の水温系を持たない車種も増えてきました。

水温計測の特殊な例

ただし、水温計測の特殊な例としては、ラジエターキャップに水温計を取り付け、停車中に直接見る方法もあります。

また、マツダ・ロードスターなど一部特殊な車では、ヒーターホースから水温を計測する場合もあります。知らない人も多いかもしれませんが、石油燃焼ヒーターなどを後付けする旧車を除けば、大抵は冷却水の排熱を利用したヒーターを備えています。その機構を利用できない電気自動車ではヒーターを電熱に頼り、「電費」が非常に悪化する原因になっています。ヒーターに関してだけ言えば、冷却水のおかげで、ガソリンエンジンなどの内燃機関の方がエコロジーなんです。

修理費100万円オーバー!本当は怖いオーバーヒート

例えばオーバーヒートによるエンジンの過熱は様々な破損の原因になります。最悪の場合は内部のピストンが溶け、燃料だけでなくオイルも混じって燃焼し、マフラーから激しく白煙を吹きながらパワーダウンしたりします。そのまま焼きついてエンジンが動かなくなったり、エンジンブロックそのものが歪んで修理に100万円以上の多額な費用が発生する事もあるのです。

割とポピュラーな車でエンジンの載せ換えが容易であればいいのですが、特殊なエンジンで載せ換えようにも中古ですら出回っていないようであれば、覚悟して直すしかありません。

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