12月の交通事故が1年中で最も多い理由

平成26年度 交通事故発生状況の月別推移

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警察庁のまとめた資料によると、事故が最も起きるのは12月だそうです。子供のころはクリスマスが来て、冬休みで、お正月。という夏休みに次ぐいい季節でしたが、大人になってみると師走の意味も何となく分かってきた気もして、切ないようななんというか。さて、大人になると、12月の事故が多いといわれてなんとなく納得してしまいますが、その原因を探ってみましょう。
Chapter
12月は車が多い?
都内でも案外凍る。橋の上は要注意
スタッドレスの盲点
うっすら積もった雪も大敵

12月は車が多い?

発生件数、負傷者数、死者数全てにおいて12月が一番多いです。一方、一番少ないのは2月。2月は日にちが少なく、交通量も12月に比べると少なくなるため、発生件数が少ないのかもしれません。

毎年12月を迎えると思うのは、あっという間に過ぎ去っていく日々。実際に自分の時間があるかどうかではなく、「忙しい」という感覚になってしまいます。これは一番の問題でもあるでしょう。

心に余裕がなくなると、1台の車だって車線を譲ろうという気が起きなくなってしまうのが人間というもの。そういった「忙しさ」と「忙しさ故のささくれだった心」が事故を誘発してしまうのかもしれません。

また、年末のあいさつなどで忙しくなるのもさることながら、お歳暮などで宅配便業者の方も大忙し。正月前に納品が立て込んだり、忘年会にクリスマスパーティーにと、人が動くことがとにかく多い時期。それが何よりの原因かもしれません。

都内でも案外凍る。橋の上は要注意

都内で道路が凍結するという事は稀な事のように感じます。でも、気を抜くことなかれ。都内を含め、都心部でも冬の早朝などは凍結しやすい道路があります。それは、橋の上。

橋というのはそもそも河川の上にあることが多いわけですが、河川は冷たい風が吹き抜けやすい場所。また、橋は空中に浮いており、地熱である程度保温することができず、非常に凍りやすい場所でもあります。直前が凍ってなくても、橋に差し掛かったら凍結路、なんてことは割とあり得る話なのです。

それゆえ、冬になると橋の上での事故も増えます。それまで普通に走れていたのに急に凍結してしまうと、驚いてハンドルを取られるのも無理はありません。

スタッドレスの盲点

そこで、凍結対策にとスタッドレスタイヤの出番が回ってきます。スタッドレスタイヤは、ラジアルタイヤに比べて、凍結路や圧雪路などで効果を発揮し、一定の速度以下ではグリップ力も発揮してくれます。しかしここで大事なことは、舗装路を走るという事については、非常に「苦手」だという事です。

特に、ドライ路面ならばいいのですが、降雨時のスタッドレスタイヤは非常に危険です。スタッドレスタイヤは雪や凍結に強い代わりに、降雨時の路面ではグリップできないという問題も兼ね備えています。その為、雨が降っているときにスタッドレスタイヤで走ると、制動距離が伸びたり、思うように曲がれない、という事態に発展します。

また、スタッドレスタイヤはドライ路面でもグリップが逃げやすくアンダーステア傾向になりやすい特性があります。普通に走れていたのに、ちょっとした路面変化で走れなくなってしまうことから、事故につながってしまうというケースも…。

うっすら積もった雪も大敵

都内にお住まいで週末にしか車にのらず、通勤は電車を使用する…という方だとスタッドレスタイヤ自体お持ちでない方もいるでしょう。大雪が降るといろいろ諦めがつくのですが、うっすら積もる雪で油断してしまって事故を起こしてしまうケースも少なくありません。

非常にうっすらなので「問題ない」と思って車を出すと大変です。車が走ってアスファルトが出ているところはいいですが、そうではないところに乗ってしまったとたんに滑ります。
慌てて急ハンドルを切って、ガードレールに突撃してしまう…なんて話もよくあります。

ちょっとだから大丈夫と油断してしまうことが非常に危険です。多少であっても雪が降ったらノーマルタイヤの車は走らせないことが大切!事故を起こしてしまったら…とかんがえると、タクシーを利用するほうがよほど安いですね。

12月というのは運転に対して悪条件のそろう月でもあるようです。家族とのクリスマスや年末年始を無事に過ごすためにも、12月は危険がたくさんあることを認識して走りましょう。きちんと理解しておくことがなにより大事です。皆さんも安全運転を心がけましょう。
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