コーナリングに全てを捧げた、伝説のラリーカー「ランチア ストラトス」とは?

驚異の回旋性能

ランチア ストラトス

1974年に市販されたランチア ストラトスの特筆すべき点は、極端に短いホイールベース(2,180mm)とワイドトレッド(F:1,430mm、R:1,460mm)によって形作られた独特のスタイリングにあります。

ちなみに、現行スズキ アルトのホイールベースが2,360mmmなので、 ストラトスのそれがいかに短いものだったかが想像できるでしょう。

鋼管フレームで組まれたモノコックボディのミドに積まれるエンジンは、2,418cc V型6気筒。室内は、2人乗りでドアポケット以外にラケッジを収納するスペースは皆無です。

そういった要素はすべてラリーで勝利するためのもので、前後の短いオーバーハングと、980kgという車両重量、ショートホイールベース&ワイドトレッドを持つストラトスは、狙い通り回頭性に優れたハンドリングを実現しました。

その一方で、直進安定性が犠牲になっており、”シビアなコントロールを要する、腕が無ければ乗れない”とも言われることになります。しかし、このような噂・評判も、ファンを虜にした要素と言えるでしょう。

エンジンはフェラーリ・ディーノ等に積まれたV型6気筒

ストラトスが搭載する2,418cc V型6気筒エンジンは、基本的にディーノ246GTと同じものでした。それらにラリー向けのセッティングを加え、カム、クランク、ヘッドを専用品に交換。さらに競技では、レギュレーションに沿ったチューニングが施されました。

このエンジンは、フェラーリがフォーミュラ2に参戦するために企画された65度のバンク角を持つもので、基本のアイディアは若くして他界したエンツォ・フェラーリ氏の長男が出したものとされています。

ガンディーニがデザインしたストラトスのボディ

ランチア ストラトス

コーナリングにすべてを捧げたストラトス。絶大な支持を受ける理由として、美しいボディ造形が挙げられます。

デザインを手がけたのは、当時、ベルトーネに在籍していたマルチェロ・ガンディーニ氏。彼は、ランボルギーニ カウンタックやルノー5、フィアットX1/9などを手掛けたことでも、自動車好きには知られた存在です。

日本のコンパクトカーと変わらない小さなボディに、ぎっしりと凝縮されたラリーで勝つための機能は、他に類のない美しいスタリングを作り上げました。

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