スペアタイヤが激減した理由とは?
更新日:2024.09.09

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かつてはタイヤトラブルの際に必要不可欠とされていたスペアタイヤですが、現在は標準装備するクルマが激減しています。それはなぜなのでしょうか?
パンク修理キットの普及
一昔前まで、ほとんどのクルマには万が一のタイヤトラブルに備えてスペアタイヤが標準装備されていました。しかし、近年ではスペアタイヤを搭載した車種は著しく少なくなり、代わりに応急処置用のパンク修理キットが搭載されるクルマが増えています。なぜパンク修理キットがこれ程までに普及したのでしょうか?
未使用スペアタイヤの大量廃棄が問題に。車検項目からも廃止
しかし道路の舗装の質が上がったことやタイヤそのものの質が上がりパンクしにくくなったため、スペアタイヤの使用頻度が減り、未使用のまま廃棄されるというケースが増えました。
大量廃棄による環境への影響に加え、市場動向の変化などにより、以前は車検において義務化されていたスペアタイヤが車検項目から廃止されています。これを受けメーカーでは、車体の軽量化による燃費向上などの観点から、スペアタイヤを標準装備しないクルマの製造が中心となっていきました。
大量廃棄による環境への影響に加え、市場動向の変化などにより、以前は車検において義務化されていたスペアタイヤが車検項目から廃止されています。これを受けメーカーでは、車体の軽量化による燃費向上などの観点から、スペアタイヤを標準装備しないクルマの製造が中心となっていきました。
ロードサービスの充実
また携帯電話の普及により、パンク等のトラブル時に公衆電話や緊急電話を探す手間なくロードサービスへ連絡できるようになったのも理由の1つです。さらに近年では、スマートフォンのアプリ上でロードサービスと連携することもできます。
JAFが運営しているスマホアプリ「JAFを呼ぶ」では、スマホのGPS機能と連携して正確な居場所を特定。悪天候時など救援依頼電話が集中し繋がりにくい場合はチャットで連絡することもできます。
自らタイヤ交換をしてガソリンスタンド等へ移動せずとも、より簡単にロードサービスのケアが受けられるようになったことで、スペアタイヤは必ずしも装備するべき存在ではなくなったと言えます。
JAFが運営しているスマホアプリ「JAFを呼ぶ」では、スマホのGPS機能と連携して正確な居場所を特定。悪天候時など救援依頼電話が集中し繋がりにくい場合はチャットで連絡することもできます。
自らタイヤ交換をしてガソリンスタンド等へ移動せずとも、より簡単にロードサービスのケアが受けられるようになったことで、スペアタイヤは必ずしも装備するべき存在ではなくなったと言えます。
スペアタイヤ非装備の方がメリットが多かった
スペアタイヤを装備しないことで車両重量を抑え、わずかながら燃料費を抑えられるようになりました。また、エコカーの増加や未使用タイヤの廃棄が減少したことは、環境へ及ぼす悪影響を軽減することに繋がっています。そしてもしパンクしてしまった際も、スマホを使って簡単かつ正確なロードサービスへの連絡が可能で、すぐに修理が受けられるようになりました。
このような背景から、かつてタイヤトラブルの際に心強い味方であったスペアタイヤは時代の変遷とともに、段々と居場所を失ってしまったとされています。
このような背景から、かつてタイヤトラブルの際に心強い味方であったスペアタイヤは時代の変遷とともに、段々と居場所を失ってしまったとされています。