平成とともにさようなら…2018年に後継モデルに受け継ぎ名前の消えたクルマ4選

マツダ プレマシー 2010

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2018年も数多くのニューモデルが登場した。三菱 エクリプスクロスのような完全なブランニューモデルもあれば、トヨタ クラウンのように歴史を重ねたフルモデルチェンジもあった。その一方で、名前の消えてしまったモデルも少なくない。ここでは改元に合わせるかのように、2018年に名前を変えたモデルたちを紹介しよう。

文・山本 晋也

山本 晋也|やまもと しんや

自動車メディア業界に足を踏みいれて四半世紀。いくつかの自動車雑誌で編集長を務めた後フリーランスへ転身。近年は自動車コミュニケータ、自動車コラムニストとして活動している。ジェンダーフリーを意識した切り口で自動車が持つメカニカルな魅力を伝えることを模索中。

山本 晋也
Chapter
トヨタ オーリス→カローラスポーツ
ホンダ アクティバン→N-VAN
ダイハツ ミラココア→ミラトコット
マツダ プレマシー→CX-8

トヨタ オーリス→カローラスポーツ

2018年6月に登場したカローラスポーツは、カローラという名前でありながら3ナンバーサイズのボディを持つグローバルモデル。ハイブリッドとダウンサイジングターボというパワートレインの設定からも想像できるように、トヨタでいえば「オーリス」の後継モデルといえる。

オーリスといえば「シャア専用」仕様などで話題を集めたこともあったが、カローラスポーツと交代で新車のラインナップから、その名前を消してしまった。

ホンダ アクティバン→N-VAN

日本でもっとも売れている新車「N-BOX」のプラットフォームをベースに、助手席側ピラーレス開口などビジネスユースに最適化した新しい軽バンがホンダの「N-VAN」だ。

ホンダの新世代軽自動車Nシリーズとしては初めてMTを用意(しかも6速!)するなどクルマ好きの琴線にふれるメカニズムが話題を集めた。そして、N-VANのその座をゆずったことで、生産中止となったのが、19年ものモデルライフを誇った「アクティバン」である。

エンジンをミッドシップに登載するというレイアウトから、その独特の走行フィールにファンも多かったが、各種のメカニズムが時代遅れになっていたのも否めず、ようやく役目を終えたという印象だ。なお、アクティバンの乗用仕様といえる「バモス」も同じタイミングでディスコン(生産終了)となっている。

ダイハツ ミラココア→ミラトコット

2018年6月に登場したダイハツの軽自動車「ミラトコット」は、ちびまる子ちゃんのキャラクターが大人になったら、という設定のテレビコマーシャルを展開したことからも、まさに2018年を象徴する一台といえますが、その陰でひっそりと消えていったのが「ミラココア」。

ベーシックモデルの「ミラ(ミライース)」のメカニズムをベースとしながら、独創的なルックスとしたモデルという意味ではトコットとココアのコンセプトは共通。ベーシックモデルではカバーできない、ちょっとこだわりのあるユーザーを狙った商品といえる。

その意味では、ココアを正常進化させたのがトコットともいえるが、名前を受け継ぐということはフレッシュさやニッチさをスポイルしてしまう。生まれながらにして、後継モデルではリネームが必要なタイプのキャラといえるのかもしれない。

マツダ プレマシー→CX-8

3代に渡って、マツダの多人数乗車カテゴリーをカバーしてきた「プレマシー」は、2018年になってそうそうにディスコンとなった。しかし、これによりマツダから3列シート車が消えてしまうという状況になったわけではない。ほぼ同じタイミングで3列シート(6人乗り/7人乗り)のSUV「CX-8」がローンチしている。

プレマシーはスライドドアの手頃なミニバンであり、CX-8は国内ラインナップにおけるフラッグシップともいえるミドルサイズSUVなので、そのまま後継モデルと理解するわけにはいかないが、3列シート車の系譜という一点においては無関係とはいえない。

そして、発売と生産終了のタイミングからして、メーカーとしてもCX-8が後継的な存在であることは認めているのだろう。もっとも価格差などを考えると、ユーザーが後継モデルとして認識しているかは疑問だ。

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