なぜ軽自動車のナンバープレートは左側に設置されているの?

ラジエターに効率的に風を当てるための工夫

日産 デイズ ハイウェイスターX(2WD)

ヒントはエンジンの置き方にあります。ジムニーはエンジンが縦置き、S660はミッドシップレイアウトですが、多くの軽自動車はエンジンが横置きのFFレイアウトが基本です。そして、多くのケースにおいてナンバープレートはエンジンの置いてある側にあります。

その理由は、冷却性能を確保するためです。軽自動車のスペース効率を考えるとエンジンルームをコンパクトにまとめることは重要で、そのためにはフロントグリルのギリギリまでエンジンを置くことになります。そこでラジエターなどの冷却系は、後方にスペースが確保しやすいトランスミッション側に置くのが常套手段です。

つまり、ラジエターに走行風を当てるように開口部を確保するためにはナンバープレートをエンジン側(こちらはラジエターがありません)にオフセットするのが合理的なのです。

ナンバープレートがサービスホールの蓋というアイデア

さらにナンバープレートをエンジンの前に置いているというのは副次的なメリットを生みました。ナンバープレートはネジで簡単に外せますが、その裏に作業用のサービスホールを設けることでオイルフィルターを交換しやすいような設計となっているメーカーもあります。

最低地上高の高いSUVを除くと、リフトで上げなくてもオイルフィルターが交換できるのは、そうした設計になっている軽自動車くらいではないでしょうか。

オイルフィルター交換が簡単にできるということはトータルで見るとメンテナンスコストを抑えることにもつながります。維持費も気にする軽自動車オーナーにはうれしい配慮です。

ハイパワー車も冷却性能を上げるためにズラしている

三菱 ランサーエボリューションX

ところで、軽自動車のナンバープレートが真正面から見てオフセットしていることを否定的にとらえる意見もあるようですが、ナンバープレートをオフセットして開口面積を確保するというのはハイパワーモデルではよくある手。

チューニングパーツとしてオフセットステーが用意されているのは冷却性能をアップするためで、かつては三菱のランサーエボリューションがナンバープレートをオフセットするのが伝統でした。

その意味では軽自動車がナンバープレートをズラしているのは、排気量からするとギリギリのパワーを引き出しているということの証といえるかもしれません。

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