期間は?費用は?AT免許をMT免許にする方法

AT 免許証

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平成29年に第一種普通自動車免許を取得した人は121万5,077人、そのうちの73万8,024人、つまりおおよそ60%以上の人がAT免許を選んでいます。しかし仕事の関係で、急遽、MT車を運転する必要が出てくることがあるかもしれません。そんなとき、普通自動車免許のAT限定を外して、MT車も運転できるようにするには、どうすればよいのでしょうか。

文・吉川賢一
Chapter
「普通自動車限定解除審査」を申請
方法① 自動車教習所で「技能審査合格証明書」をとって審査を受ける
方法② 運転免許センターで技能審査を受ける

「普通自動車限定解除審査」を申請

普通車のAT限定を解除するには、運転免許センターで「限定解除審査」を申し込み、審査に通らなくてはなりません。

この審査の申請をするには、次の2通りの方法があります。

方法① 自動車教習所で「技能審査合格証明書」をとって審査を受ける

AT限定免許には、MT車のギアチェンジやクラッチの操作に関する試験項目がありません。MT車の運転に必要な技能を身につけるため、自動車教習所で技能講習を受け、審査に合格する必要があります。そして、「技能審査合格証明書」を添えて、運転免許センターで解除審査を申請すると、技能審査が免除されます。 

申請後は、通常、即日でAT車限定が解除された普通免許が交付されます。自動車教習所が発行する「技能審査合格証明書」の有効期限は3ヵ月なので、失効する前に、運転免許センターに行く必要があります。

自動車教習所での技能講習は、最短で4時間程度で、技能審査を受けることができます。4時間の講習で、ギアチェンジやクラッチの操作、MT車の発進と停止、坂道発進やS字走行、縦列駐車など、MT車をスムーズに運転するための講習内容となっています。

技能講習の費用は、5万円から7万円程度かかります。ただしこれは4時間で審査を受けて合格した場合の金額です。技能審査を通らないと、補習を受けてから再試験となりますから、補習代金と再試験の費用がかかってきます。

ちなみに、補習授業は1時間5,000円前後の教習所が多いようです。自動車教習所によっては、AT免許を取る際に通っていた卒業生には、卒業生割引などが用意されている教習所もあるので確認してみましょう。

方法② 運転免許センターで技能審査を受ける

コスト的に安上がりなのが、直接、運転免許センターで技能審査を受ける方法です。一発で合格すれば、試験手数料の1,400円、試験車使用料の1,450円、合計2,850円だけですみます。

運転免許センターで、「限定解除審査申請書」と「受験票」に必要事項を記入し、運転免許証と申請用写真を添えて受付に申し込みます。その後、技能審査を受けます。審査の技能試験は、通常予約制になっていますので、審査日の確認と予約を忘れないようにしましょう。技能試験に受かれば、AT限定の条件がつかない普通自動車免許が即日交付されます。

運転免許センターでの技能審査は、減点法でおこなわれるため、かなり難易度が高いと言われています。直接運転免許センターに行って技能審査を受けるほうが、教習所に通うのに比べるとずっとお得になりますが、MT車にふれる機会のない方(ほとんどだと思いますが)は、自動車教習所で技能講習を受け、「技能審査合格証明書」をもって運転免許センターで申し込まれるほうが無難かもしれません。

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