ハイブリッド車の燃費向上には発進時のアクセルワークにあり!運転のコツを紹介
更新日:2024.09.09
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ハイブリッドカーと聞くと、”燃費の良いクルマ”というイメージがあるかと思いますが、普通に運転していては燃費の良さを最大限に実感することはできません。私がディーラーの営業マンをやっていたときも「ハイブリッドを買ったのに燃費が良くないじゃないか」と、お客様によく言われました。そんなときにお客様にお伝えした、運転のコツを教えます。
文・赤井福
文・赤井福
なぜハイブリッドカーは燃費がいいの?
ハイブリッドカーはなぜ燃費が良いのか ーここに燃費向上のヒントが隠されています。
ハイブリッドには、マイルドハイブリッドと呼ばれる、つねにエンジンがかかっていて加速時にモーターがアシストするものと、ストロングハイブリッドと呼ばれる、エンジンとモーターが独立して駆動し、エンジンだけ、モーターだけ、エンジン+モーターという3パターンの動力を作り出すものがあります。
ざっくりといえば、マイルドハイブリッドは、いままでのエンジン車にモーターアシストがついただけなので、運転の仕方を大きく変えなくても燃費向上は見込めますが、その差はさほど大きくありません。
対してストロングハイブリッドは、いかにエンジンがかかっている時間を短くし、モーターで走行するかがキーポイントとなります。モーター単独で動力を起こせるハイブリッド機構を理解し、モーターのみで走る距離を長くすることが燃費向上につながるのです。
ハイブリッドには、マイルドハイブリッドと呼ばれる、つねにエンジンがかかっていて加速時にモーターがアシストするものと、ストロングハイブリッドと呼ばれる、エンジンとモーターが独立して駆動し、エンジンだけ、モーターだけ、エンジン+モーターという3パターンの動力を作り出すものがあります。
ざっくりといえば、マイルドハイブリッドは、いままでのエンジン車にモーターアシストがついただけなので、運転の仕方を大きく変えなくても燃費向上は見込めますが、その差はさほど大きくありません。
対してストロングハイブリッドは、いかにエンジンがかかっている時間を短くし、モーターで走行するかがキーポイントとなります。モーター単独で動力を起こせるハイブリッド機構を理解し、モーターのみで走る距離を長くすることが燃費向上につながるのです。
ガソリンを多く消費するクルマの動き
エンジンの燃料消費は、動きの質によって変化します。例えば、0km/hから30km/hまで加速させる場合と、30km/hから60km/hまで加速させる場合では、前者のほうが格段に多くのガソリンを消費します。
動いていない物体を動かすのと、動いている物体を加速させるのでは、必要な力が異なることと考え方は同じです。停止状態から加速する際に、どれだけ効率よくモーターを使うかが、ハイブリッドを乗りこなすためのテクニックになります。
動いていない物体を動かすのと、動いている物体を加速させるのでは、必要な力が異なることと考え方は同じです。停止状態から加速する際に、どれだけ効率よくモーターを使うかが、ハイブリッドを乗りこなすためのテクニックになります。
ハイブリッドカーのアクセルワーク
では、そのテクニックとなるアクセルワークを、トヨタ レクサスのハイブリッドカーを例にして説明します。
トヨタ系のクルマは、メーターにEVという緑色のランプが点灯しているときが、エンジンが作動していないことを表しています。発進でアクセルをゆっくりと踏んでいくと、加速している途中でEVランプが消えます。まず消える直前のアクセルの踏み加減を覚えてください。
前述したように、停止からの加速は燃料を多く消費するので、EVランプが消えないようにアクセルを踏み、30km/h程度までモーターのみで加速します。その後はしっかりとアクセル踏み道路の流れの速度まで、エンジンを使って加速します。
目標の速度(一般道では、50〜60km/h)まで達したら、アクセルから足を完全に外し、一瞬だけ失速させます。すると再度EVランプが点灯しますので、発進時に確認した角度までアクセルを踏み込み、速度を維持します。すると、50〜60km/hでもEV走行になります。速度が落ちてきたら、再度エンジンを作動させて加速してください。
また、ブレーキングにもコツがあります。ブレーキを踏み込むとメーター内のハイブリッドインジケーターが、チャージ(CHG)の方向に針が触れます。クルマの制動力をできるだけ無駄なく充電するため、CHGの針が振り切れないように緩やかにブレーキングします。
針が振り切れてもなおブレーキを踏み続けると、制動力は電気エネルギーではなく熱エネルギーとして消費されてしまうので効率的な充電ができません。
トヨタ系のクルマは、メーターにEVという緑色のランプが点灯しているときが、エンジンが作動していないことを表しています。発進でアクセルをゆっくりと踏んでいくと、加速している途中でEVランプが消えます。まず消える直前のアクセルの踏み加減を覚えてください。
前述したように、停止からの加速は燃料を多く消費するので、EVランプが消えないようにアクセルを踏み、30km/h程度までモーターのみで加速します。その後はしっかりとアクセル踏み道路の流れの速度まで、エンジンを使って加速します。
目標の速度(一般道では、50〜60km/h)まで達したら、アクセルから足を完全に外し、一瞬だけ失速させます。すると再度EVランプが点灯しますので、発進時に確認した角度までアクセルを踏み込み、速度を維持します。すると、50〜60km/hでもEV走行になります。速度が落ちてきたら、再度エンジンを作動させて加速してください。
また、ブレーキングにもコツがあります。ブレーキを踏み込むとメーター内のハイブリッドインジケーターが、チャージ(CHG)の方向に針が触れます。クルマの制動力をできるだけ無駄なく充電するため、CHGの針が振り切れないように緩やかにブレーキングします。
針が振り切れてもなおブレーキを踏み続けると、制動力は電気エネルギーではなく熱エネルギーとして消費されてしまうので効率的な充電ができません。
アクセルとブレーキワークを試した結果は?
こういった操作を覚えることで、燃費は格段に良くなります。レクサス CT200hに乗り、11km/Lしか走らないと言っていたお客さんが、この走り方を試乗車で教えた途端、リッターあたり20kmも走るようになったと大喜びで報告にきてくださいました。
ハイブリッドカーには、独特な乗りこなし方があります。しっかりと仕組みを理解して乗りこなせれば、素晴らしい性能を引き出すことができます。クルマ任せにせず、ドライバーもクルマを理解して使いこなしていきましょう。
ハイブリッドカーには、独特な乗りこなし方があります。しっかりと仕組みを理解して乗りこなせれば、素晴らしい性能を引き出すことができます。クルマ任せにせず、ドライバーもクルマを理解して使いこなしていきましょう。
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文・赤井福
フリーライター。大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。
文・赤井福
フリーライター。大学卒業後、金融業に従事。その後、6年間レクサスの営業マンとして自動車販売の現場に従事する。若者のクルマ離れを危惧し、ライターとしてクルマの楽しさを伝え、ネット上での情報発信を行っている。