広く採用されているモノコックボディ。そのメリットとは?

モノコック構造とは?

トヨタ プリウス ボディ剛性

モノコック構造

ラダーフレーム ランクル

ラダーフレーム構造


自動車のボディ構造には、大きく分けて2通りの構造があります。

ひとつは馬車の時代から使われているもので、ラダー(はしご)型のフレームを基本とし、その上にアッパーボディを乗せ、エンジン・トランスミッション・タイヤなどのパワートレイン(駆動系)を取り付けたもの。これは、ラダーフレーム構造と呼ばれています。

もうひとつは、フレームとボディが一体となった構造で、そこにエンジン・トランスミッション・タイヤなどのパワートレインを取り付けたもの。これが、モノコック構造です。

モノコック(monocoque)は、ギリシャ語の数詞「mono(ひとつの)」とフランス語の「coque(貝殻)」の合成語です。英語ではフレームレス(frameless)構造とも言います。

初期のころの自動車は、すべてラダーフレーム構造でした。しかしながら、フレーム部分が重く燃費が悪いため、ボディ全体で強度を確保し軽量化したモノコック構造が誕生、広く採用されるようになったのです。

このモノコック構造は、生き物ならカニやカブトムシといった外骨格生物。家の建築でいえば、輸入住宅に多い2×4工法のようなイメージです。ちなみに日本家屋に多い木造軸組工法がラダーフレーム構造にあたります。

モノコックボディを世界で初めて採用したクルマは?

ランチア ラムダ
ランチア ラムダ モノコックボディ

市販車において、世界で初めてモノコックボディを採用した自動車は、1922年に発表されたのランチア ラムダと言われています。ラムダは、それまでラダーフレームに木製のボディを載せていた自動車の構造を、ボディ全体で強度を受け持つモノコック構造に転換した、まさにエポックメイキングな車でした。

軽量で高い剛性を持ち、その操縦性能と乗り心地は、当時ずば抜けていたと言われています。このクルマのボディが、その後、自動車のボディ構造のスタンダードとなりました。

日本車で初めてモノコックボディを採用したクルマは?

スバル360

日本初のモノコックボディは、1958年の富士重工業製のスバル360(通称“てんとう虫”)と言われています。

軽自動車の枠組みのなかで大人4人を乗せるスペースを確保したうえで「悪路を時速60キロで飛ばせる車」の製造を目指すにあたり採用したモノコック構造は、もともと航空機から始まった技術。中島飛行機が母体の富士重工業が、その技術に目をつけたことは必然だったのかもしれませんね。

ちなみにスバル360は、2016年度日本機械学会の「機械遺産」に認定されました。

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