Mazda Women in Motorsport Project 2015

アヘッド Mazda Women in Motorsport Project 2015

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去る3月14日、お台場で開催されたモータースポーツジャパン2015において、"Mazda Women in Motorsport 2015 Project"が発表された。これはレーシングドライバーの井原慶子氏とマツダがタッグを組み、「モータースポーツ界における女性の活躍を推進していく」プロジェクトである。

text:ahead編集長・若林葉子 photo:MAZDA [aheadアーカイブス vol.150 2015年5月号]
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Mazda Women in Motorsport Project 2015

Mazda Women in Motorsport Project 2015

▶︎美祢自動車試験場の訓練にあたっては、メディア対抗ロードスター4時間耐久レース用の車両のうち15台を使用する。Mazda Women in Motorsport用のカラーリングで装いも新たになった。訓練を通じて、一人ひとりがどのようにして、それぞれの課題を克服し成長していくのか楽しみだ。


幾度も年齢制限の壁に阻まれたという井原氏は、自身の体験を踏まえて、募集にあたっては年齢の上限を取り払い、18歳以上の女性で国籍は問わず、普通免許(限定なし)を有していれば誰でも応募可とした。

結果、申請書のダウンロード数は200を超え、18歳から68歳までの応募があり、書類審査及び面談を経て、最終的に26名の女性が選抜された。

1都1府22県の20代、30代を中心に、上は50代まで。また台湾からの留学生を含む学生、主婦、会社員やモデル、医師や僧侶と職業も幅広い。初心者からジムカーナ地区チャンピオン、ポルシェカップ現役ドライバーまでクルマのキャリアもさまざまだ。
実は"モータースポーツ界における女性の活躍推進"は、FIA(国際自動車連盟)がWomen in Motorsportとして2009年から提唱。コミッションの議長は、WRCで女性初の優勝を飾った名ドライバー、ミシェル・ムートン氏が務めている。

メンバーはモータースポーツ界のそれぞれの職種でトップの地位で活躍するドライバーやエンジニア、チームマネージャーなど30名から成り、井原氏もその一人に名を連ねている。

日本では2014年にJAF(日本自動車連盟)がワーキング・グループを立ち上げた。そのアンバサダーとなった井原氏が、この活動に賛同してくれるメーカーを探していたところ、最初に手を挙げてくれたのがマツダだったという。
「もともとマツダはより多くの人に"走る喜び"を知ってもらうことを目的に、ドライビングアカデミーやロードスター・パーティレースなどを開催してきました。男性ばかりでなく女性にも人馬一体の楽しさを知ってもらいたい。その思いがぴったり重なったんです」と、このプロジェクトのマツダの責任者である上村昭一氏は話す。

ステップ1として、7月まで月に1度、計4回、マツダの美祢自動車試験場で一泊二日の合宿が行われる。優秀者若干名はイベントやレースなどへの参加資格を得ることができる。ステップ1の第1回、第2回のトレーニングはすでに終えている。

私もこのプロジェクトの一員として、現在ステップ1のトレーニングに参加している。その様子などは次回以降で詳しくお伝えしたい。

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text:若林葉子/Yoko Wakabayashi
1971年大阪生まれ。Car&Motorcycle誌編集長。
OL、フリーランスライター・エディターを経て、2005年よりahead編集部に在籍。2017年1月より現職。2009年からモンゴルラリーに参戦、ナビとして4度、ドライバーとして2度出場し全て完走。2015年のダカールラリーではHINO TEAM SUGAWARA1号車のナビゲーターも務めた。
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