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バハ1000に参戦した日本人 塙郁夫選手をご存知?世界一過酷なレースで足元を支える日本のホイールメーカーは?

work hanawa
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Who is Hanawa・・・?

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塙郁夫選手といえば、オフロードレース界のレジェンドとして‟四駆乗り“には広く知られたビッグネームのひとり。
まだSUVという言葉が一般的ではない時代からドライバーとしてのキャリアをスタートさせ、日本四輪駆動車協会(JFWDA)が主催したシリーズ戦では10年連続でタイトルを獲得するなど、国内では無敵の強さを披露。
前述の通り、近年は“主戦場”を海外に移し、メキシコで開催される世界的なオフロードレース、「バハ1000」では日本人初となるクラスウィナーの座も獲得している。
また、高い戦闘力を発揮するオリジナルのレーシングマシンを製作してきた手腕を活かし、現在は自動車メーカーやサプライヤーの製品開発にも深く携わっている。そんな塙選手、オフロードレースを筆頭とする自身のモータースポーツへの取り組みについてはかなり多角的である。

市販品の限界

無題

「単にドライバーとして実績を残すだけでなく、市販パーツの開発やプロモーションにも重きを置いています。ですから、たとえばバハ1000に参戦した当初、ホイールは市販品にビードロック(オフロード走行などの衝撃でタイヤがホイールから外れる「リム落ち」を防ぐアイテム)を装着して使っていました」

 しかし、世界一過酷とも称されるバハ1000では市販品ゆえの限界に直面したそうだ。

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「バハでは数メートルどころか、数十メートルという単位でオフロードをジャンプすることが当たり前だったので、市販品ベースでは強度的に耐え切れなかったのです。そんな環境の中、現地ではアメリカ製のホイールが圧倒多数だったのですが、あちらのホイールは割れない強度を確保するためにとにかく重い。で、どうしたものかと頭を悩ませていた矢先にワークさんがお声をかけてくださり共同で専用品を開発することになったのです」

現在、塙選手のマシンに装着されているホイールは、まさにそんな両者の協力関係から生まれた逸品なのだが、具体的にはどんな部分に成果が現れているのだろうか?

WORK製 塙オリジナルモデル

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「たとえばボルトホールがオープンな形状なのは整備性を考慮した結果です。デザイン的にはディスク面より深い方が洗練度は高くなるのですが、実戦だと入り込んだ砂がホイールの熱で凝固してボルトを回せなくなってしまいますから(笑)。同じ理由で、ビードロックのボルトも回せることが前提の形状ですし、エアバルブ周辺も直接石などがヒットしにくいデザインになっています」

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「また、ディスク部分は入り込んだ石や砂を排出しやすい作りになっているのですが、直径の異なる2つのサークルを重ねたようなデザインなのは軽さと強度を両立する上で有利、というワークさんからの提案から決まったものです。実際、このレース用は十分な強度を確保しながら単体重量が14㎏ほど。同サイズの市販品よりちょっと重め、というレベルに収まりました。これは鍛造ビレットという素材面の利点を差し引いても従来のオフロードレース用では考えられない軽さなんです。主流のアメリカ製だと、この倍以上の重量になってしまいますからね(笑)」

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市販ホイールへのフィードバック

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そんな実戦に裏打ちされたオフロードレース専用ホイールの世界、実は市販品にもしっかりフィードバックされている。
ワークのクラッグTグラビックのディスクは、まさに塙選手が愛用するレース用を彷彿とさせるデザインを採用。

無題

法規上、ビードロックこそ装着されていないがサンドブラスト処理が施されたリム部分はディスク(標準カラーはマットカーボンとアッシュドチタンの2色)とは異なるシルバーに塗り分けられ固定用ボルトも再現。

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SUV(オフロード4WD)本来のタフなイメージを演出するにはピッタリといえるテイストに仕上げられている。つまり、バハ1000の過酷な環境に対応することが出発点となった塙選手とワークの協力関係だが、クラッグTグラビックには塙選手のモータースポーツにおけるフィロソフィも反映されているわけなのだ。

塙選手 バハ1000参戦車両ギャラリー

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