今どきFF、FRとか関係ないのです

Golf GTI

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「走りを愉しむならFR」という考えがいまだに根強いのは確かでしょう。駆動を後輪に、操舵を前輪に受け持たせるFRは、FFや4WDと比べると、たしかにアクセルコントロールでクルマの向きを変えられるという独自の楽しみ方があります。
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ドライブの楽しさは人それぞれ
トルクステアは過去のもの

ドライブの楽しさは人それぞれ

しかし、運転する楽しさは本来、駆動方式に左右されるものではありません。たとえば、アクセル操作に対してリニアに反応するエンジン、滑らかで力強いパワーとトルク特性、ドライバーの意思に忠実なハンドリングなど、運転の楽しさをどこに感じるかは人それぞれ…というのが現実です。そこにFFやFRという概念は存在しませんし、仮にあったとしても非常に希薄なものと言えるでしょう。

トルクステアは過去のもの

かつてはエンジンを横置き搭載するFFの場合、左右ドライブシャフトの長さの違いなどから、コーナリング中にアクセルを踏み込んだ瞬間、ステアリングを取られる“トルクステア”という現象が顕著に出たものです。

しかし、技術の進歩とともにそれも改善され、今ではサーキットなどで限界走行でもしない限り、FFならではの癖を感じることはまずありません。

また、長い間FFは大パワーに向かないとされてきましたが、それもサスペンション構造によるメカニカルグリップの向上やトラクションコントロールなど電子制御デバイスの発達によって克服。
FFながら、Golf GTIは220ps/35.7kgm、Golf GTI Clubsportは265ps/35.7kgmというパワー&トルクを許容し、それを十二分に活かし切っています。 

さらに、プロペラシャフトが不要でパワートレインをフロントに集約できるため、全長に対して室内長を大きく取れるのがFFの大きなメリット。

実際、FRのBMW 1シリーズに比べてFFのGolfの方が室内にゆとりがあるなど、快適性や実用性においてアドバンテージを持っています。

今ではどの自動車メーカーもFFの2ボックス車をラインナップしていますが、Golfは40年近く前に登場した初代から、そのパッケージを実現していたことが素晴らしいことであり、それを作り続けてきたことが完成度の高さを実証していると言えます。

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