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あなたはどっち派?ワックスとコーティングの違い・選び方を解説

ワックス
塗装の仕上げにはワックス、またはコーティングが使用されます。
『美観の維持』と『塗装の保護』という目的は同じですが、それぞれの具体的な違いはご存知でしょうか?
こちらの記事では、ワックス・コーティングのそれぞれの性能や違い・選び方を解説します。
Chapter
ワックスとは?
コーティングとは?
ワックスとコーティングの違い①【施工性】
ワックスとコーティングの違い②【ツヤ】
ワックスとコーティングの違い③【水の弾き方】
ワックスとコーティングの違い④【耐久性】
【ツヤ】を求めるなら『ワックス』、【手軽さ・長期的な塗装の保護】を求めるなら『コーティング』がオススメ

ワックスとは?

ワックス

カルナバロウの原型。葉の若い部分から精製されるものほど上等とされる。 一番左側がコスメティックグレードと呼ばれる最も上質なグレードです。

ワックスとは、ヤシから採れる「天然カルナバロウ」100%のものが本来のワックスです。
ワックスは天然カルナバロウの含有量が多いほど高級品となり、価格も高くなります。
安価な物では、この天然素材に代わって石油ベースのロウを使った製品もあります。
カルナバロウの天然成分ならではの艶やかな塗装面を作り出すのが魅力のひとつです。

ワックスには『固形ワックス』『半ネリワックス』『液体ワックス』が存在する

ワックス

ワックスの老舗メーカー『シュアラスター』のワックスラインナップ。

固形ワックス
固形ワックスは最も歴史が古く、「美観の維持」「塗装の保護」を満たすのに最も適していると言われます。
ツヤにこだわる方には固形ワックスがオススメです。
固形ワックスの殆どは、有効成分であるロウを溶剤で溶いた物で、その主成分はロウ・溶剤・シリコーンオイルです。

半ネリワックス
塗り伸ばし性や使い勝手を良くする目的で開発され、固形ワックスに含まれる成分の他に、水・研磨剤・乳化剤・防腐剤などを含みます。

液体ワックス
水分を多く含み、ワックスを更に手軽に施工できるようにしたものです。

コーティングした上にワックス掛けは問題ないか?

コーティングの上にワックスを使用して犠牲被膜を作ることで、コーティング被膜を守ることができます。
施工する際は、ノーコンパウンドのワックスで保護するようにしましょう。
(ワックスの上へのコーティング施工は、ワックスが落ちた際にコーティングも落ちてしまう為オススメできません。)

コーティングとは?

ワックス

シュアラスターのコーティング『ゼロシリーズ』のラインナップ。

ワックスに対し、コーティング剤とは、フッ素系やシリコン系、チタン系などのポリマー成分が配合されたものです。
汚染物質や水、油などの外的要因に対して強い耐性を持ち、長期的な塗装の保護に優れています。
また、製品によってはツヤ感・耐久性・水弾きのタイプなどが選べる物が多い為、好みや用途によって選びやすいのも特徴です。

コーティングには様々な性能のものが存在する

ワックスとコーティングの違い①【施工性】

ワックスの場合

コーティングの場合

ワックス・コーティングの違いの1つとして、施工性の違いが挙げられます。
固形ワックスに関しては、ワックスをスポンジに取ってボディに塗り拡げた後、余剰成分を拭き上げるまでが1つの工程となりますが、コーティングはスプレーして拭くだけ(製品によっては塗り込みタイプのものも存在します)ですので、コーティングの方が施工に手間はかからないと言えます。

ワックスとコーティングの違い②【ツヤ】

ワックス

固形ワックスで仕上げたMINI。濡れたような何とも言えないツヤ感が出ている。

ツヤに関しては、一般的に成分の違いから
ワックスは濡れたような深みのあるツヤ、コーティングはキラッとしたようなツヤが特徴と言われています。

ワックスとコーティングの違い③【水の弾き方】

ワックス

固形ワックス施工直後の水弾き。粒状の細かい水滴が特徴です。

撥水

高撥水タイプのコーティングを施工した際の水滴の状態です。

ワックスは『撥水』と呼ばれる、水が粒状になって転がる弾き方をします。

コーティングに関しては、水がサーッと引いていく『親水』タイプや、高い撥水性を持つ『高撥水』タイプなど水の弾き方が選べたり、メーカーや製品によっても水の弾き方に特色を持たせている物が多いのが特徴です。

ワックスとコーティングの違い④【耐久性】

ワックスの耐久性は、一般的には1か月程とコーティングと比較して短めではありますが、洗車時に汚れがワックスと一緒に除去しやすいというメリットもあります。これを『犠牲被膜』と言います。

コーティングは長期的な塗装の保護に優れており、2か月や6か月、更に長い物だと1~5年の高耐久のコーティング剤も存在します。

【ツヤ】を求めるなら『ワックス』、【手軽さ・長期的な塗装の保護】を求めるなら『コーティング』がオススメ


  ワックス コーティング
施工性 塗り伸ばした後に、余剰成分の拭き上げが必要 スプレーして拭くだけの手軽なものが多い
ツヤ 濡れたような深みのあるツヤ キラッとしたツヤ
水弾き 撥水 親水・高撥水・撥水など選択肢が多い
耐久性 犠牲被膜で汚れが落ちやすい 高い耐久性がある
じっくりと車のツヤ感を楽しみたい方はワックスお手軽に長期的に塗装を保護したい場合はコーティングがオススメです。
それぞれの良さがありますので、是非ご自身のお好みや目的によって選んでみて下さい。

また、ワックスやコーティングを施工する前にはボディの下地を整えることでより効果を発揮することができますので、下記リンクより参考にしてみて下さい。

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シュアラスターは、1947年、アメリカ・カリフォルニア州ロングビーチで、創業者のジョセフ・ロビンソンは、化粧品にも使用されている天然素材“カルナバ蝋”を主成分とした自動車ワックスの製造を始めた。49年には「シュアラスター」の名で本格的な販売をスタート。その品質の高さが評判となり、自動車の普及とともに全米でシェアを拡大。68年には市場占有率80%を達成した。翌年にはシュアラスター・ペースとワックス(ブルーワックス)がゼネラルモータースのキャデラック指定ワックスに選ばれ、シュアラスターは世界で最も高級なカーワックスと認められることになった。日本で販売が開始されたのは、国内のモータリゼーションが根付き始めた70年代初頭のこと。その後、現在に至るまでより良い製品を生み出すための歩みを止めない姿勢は、シュアラスターを最高峰のカーワックスメーカーたらしめるとともに、世界中のエンスージアストから愛され続けている理由でもある。

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