キャンプで行うべき盗難防止策10個|遭遇するシチュエーションとは?

盗難

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キャンプ場での盗難被害は実際にあります。テントや車の中に収納してロックを掛けたり、ライトやラジオをつけっぱなしにして人がいるように見せかけたりといった対策があります。

この記事では鍵・防犯のスペシャリストである玉置恭一氏監修のもと、キャンプで実践したい盗難防止策を紹介しています。

キャンプをたのしむためにも、盗難被害を未然に防ぎましょう。

玉置 恭一|たまき きょういち

22歳から鍵職人として始動。ジャパンロックレスキューサービス株式会社 専務取締役、株式会社ミライアン 代表取締役を経て、ジャパンベストレスキューシステム株式会社入社。同社退社後、株式会社ミライアン再始動。 現在は凄腕鍵開け職人として、多数のテレビ番組にも出演中。保有資格:総合防犯設備士。

玉置 恭一
Chapter
キャンプの盗難被害はどのくらい発生しているのか?
キャンプで盗難になりやすいシチュエーション
キャンプで行うべき盗難防止策10個
キャンプサイトに誰もいなくなるときの盗難防止策4つ
【厳選】おすすめのセンサーライト
キャンプ先では盗難に気をつけよう

キャンプの盗難被害はどのくらい発生しているのか?

キャンプ場での盗難は実際にあるのだろうかと、疑問に思われる方もいるでしょう。

しかし、実際に盗難被害にあったキャンパーは少なくありません。実際に被害がある以上、防犯しておくことに越したことはないでしょう。

キャンプの道具は高価なものもあります。しっかりと盗難対策をしてキャンプを楽しめるようにしましょう。
玉置 恭一
玉置 恭一
鍵・防犯のスペシャリスト

高価なキャンプ用品や貴重品がテントという布一枚、あるいは剥き出しで置いてあるキャンプ場は窃盗犯にとって格好の犯行の場と言っていいでしょう。

高い意識の防犯対策が必要です。

キャンプで盗難になりやすいシチュエーション

盗難が起きやすいタイミングは様々な場面にあります。キャンプに夢中でついつい目を離してしまい、盗難被害に遭ったというケースはよくあります。

そのため、盗難がされやすいシチュエーションをしっかりと知識として知っておいて、その場面が来たら、意識して対策をしましょう。

ここでは被害が起きやすい代表的なシチュエーションを紹介します。

就寝時の真夜中

盗難は大人数のキャンプ場の方が起こりやすいと言われていますが、夜間だと視界も悪くなるほか、皆テントの中にいて人目に付きにくいため、盗難が起こりやすいシチュエーションといえます。

また、夜にトイレや風呂でテントを離れるところを狙われる可能性もあります。その場合は最低でも監視役を一人配置したり、ライトを点けっぱなしにして出ましょう。

観光地や温泉へ出掛けているとき

観光地や温泉などに出掛けるときは長時間テントを離れることになります。そうなれば、盗難の絶好のチャンスです。

キャンプ場には多数の人がいるとはいえ、誰でも出入りができる場でもあります。大丈夫だろうと思って、出掛けてしまうと盗難に遭ってしまう可能性は充分にあります。
玉置 恭一
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鍵・防犯のスペシャリスト

キャンプ場での窃盗犯も住宅同様、就寝時や留守を狙う傾向にあります。中に人がいるように見せることは重要な防犯対策となります。

キャンプで行うべき盗難防止策10個

キャンプ場での盗難対策はいくつか存在します。

管理が行き届いたキャンプ場だと盗難の可能性を少しでも減らすことができるでしょう。しかし、良いキャンプ場だから盗難率が全くないというわけではありません。

盗難のリスクを無くすためには、やはり自衛をすることが大切です。安全なキャンプ場でもしっかりと防犯するようにしましょう。

1:キャンプ用品を出しっぱなしにしない

キャンプの道具を野外に出しっ放しにしていると、盗難される可能性はもちろん上がります。

日中の人数が多いときでも、夜中の人目が付きにくいときでも、キャンプ道具はしまっておくことに越したことはありません

テーブルなどの大型のものをしまうことは難しいため、そのような荷物はまとめて布を被せて目立たないように隠しましょう。布などを被せるだけで抑止力になるため、目立たないように工夫することが大切です。
玉置 恭一
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鍵・防犯のスペシャリスト

キャンプ用品は高価なものが多くなっています。

窃盗犯は下見をして商品を物色している可能性が高いので使用時以外は人目につかないようにしておきましょう

2:車の中に収納してロックをかける

テントの中などに荷物が入らない場合は車の中に収納しましょう。

車はロックができる上にセンサーも取り付けることができるため、安心できる対策になるでしょう。

少し離れたところに出掛ける場合は、キャンプ道具を全て車の中に片付ければ、安心して楽しむことができますし、就寝するときも最低限の荷物だけ持っていくようにすれば、盗難のリスクを減らすことができます。

3:テントの中に南京錠を施錠して収納する

テントの中に荷物を収納する場合はフライシートやインナーテントのファスナーに南京錠で施錠をしましょう。

南京錠はダイヤル式のものだと複数人でも使いやすいためオススメです。価格もお手軽でホームセンターや100円ショップで購入できるため、実践もしやすいでしょう。

使用するテントが南京錠に対応していないときは、ワイヤータイプの鍵などを活用するのがおすすめです。
玉置 恭一
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鍵・防犯のスペシャリスト

テントは布でできているので切られてしまうと南京錠の効果はないのでは、と思うかもしれません。

しかし窃盗犯はテントの持ち主が利用時に取らない行動をとることを嫌がります

ターゲットから外れるためにも施錠していることがわかるくらいのものを設置することをお勧めします。

4:防犯ブザーをギアに取りつける

持ち運びがしやすい盗難対策として人気なのが防犯ブザーです。

シンプルな方法で、キャンプギアに防犯ブザーを紐ペグで取り付けるだけです。そうすると、そのギアを持ち運ぼうとした瞬間に音が鳴り響きます。

音のため、寝ている時でも盗難を知らせることができるのが利点です。

5:防犯カメラを設置する

監視カメラを使用すれば、録画による証拠獲得アラートによる警告ができるため、頼もしい防犯グッズとなっています。

赤外線カメラで夜間も録画可能なため、寝ている間でもアラート音で知らせることが可能です。

録画したものは電子メールで自分のスマホなどに送信可能(カメラが壊れてもデータは残る)なため、キャンプ場を離れている時に侵入された場合、誰が侵入したかが分かります。早急にキャンプ場に連絡をすれば、すぐに対処してくれるでしょう。

また、防犯カメラはアラート音や検知の感度など細かい調整も可能な上、数千円で購入できるものもあります。
玉置 恭一
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鍵・防犯のスペシャリスト

被害や犯人の証拠にもなりますがターゲットから外れるための威嚇の意味合いでも効果的です。

6:人感センサー式照明を設置する

人感センサー式照明は人の動きを感知して、自動で点灯するライトのことです。

自動で点灯するため、テントの中にいても分かりやすいです。また、録画機能もあるため防犯グッズとして便利なものとなっています。

しかし、近くの人にライトが当たらないようにするなど、配慮しなければならない点もあります。

7:グランドシートやブランケットで目隠しする

キャンプギアの中には片付けが大変なものもあります。そんな時に役立つのがグランドシートやブランケットです。

これらを上からギアに被せれば、放置されている状態でも目に付きにくくなります。簡単な方法ですが、やっておくだけで防犯効果は充分にあります。

8:最低限の貴重品は持ち歩く

財布や携帯電話、鍵などはキャンプギア以上に盗まれたら大変なものです。

ショルダーバッグなどの小さなカバンに入れて、肌身離さず持っておくことをおすすめします。

また、定期的に財布の中身などもチェックするようにしましょう。持ち運びが難しいときは車の中の見えない場所に隠しておきます。

ズボンのポケットに入れておくのは、盗まれる危険があったり、落としてしまったりする可能性があるため、控えましょう。

9:ソロキャンプだと思わせないようにする

ソロでキャンプをしていることが知られれば、テントを離れた時を狙われる危険があるため、できるだけ悟られないように立ち回りましょう

夜間は常にライトを点けておいたり、キャンプの入り口に常に靴を置いておくなど、誰かがいるように見せかけます

また、近くのキャンパーさんに挨拶をして話しておくことで、危険を知らせてもらうことができるためぜひやっておきましょう。

10:動物避けのベルや鈴をつける

人だけでなく、動物が犯人という場合もあります。

生ゴミなどに釣られて荒らされることもありうるため、ベルや鈴をテントなどに取り付けて対策をしましょう。

また、人相手にも効果はあります。ベルや鈴の音が鳴れば、すぐに侵入に気づけますし、見せつけることで抑止力にもなります。

キャンプサイトに誰もいなくなるときの盗難防止策4つ

お風呂やトイレ、観光などキャンプサイトを離れるタイミングはいくつかあります。

離れないというのが防犯対策として有効ではありますが、お風呂やトイレは必要ですし、キャンプにせっかく来たからには色々なところを巡りたい気持ちもあるでしょう。

そこで、キャンプサイトに誰もいなくなるときの対策を紹介します。最低限の対策をするだけでも充分に効果はあるため、ぜひ参考にしてみてください。

1:ライトを点灯させたままにする

テントを離れる際は中に誰かがいることを示すために、ライトを点けて出かけると盗難の抑止力になります。

トイレやお風呂など短時間離れるときでも、暗くなってきたら忘れずにライトを点けるようにしましょう。

また、就寝時も光量の小さいものや調整できるランタンなどのライトを点けておくと、付近に誰かがきても分かりやすくなり、防犯対策をしているというアピールにもなります。

2:テントの入り口に靴を置く

テントの入り口に靴やサンダルを置いておくことで、テント内に誰かいることをアピールできます。

ソロキャンプのときでも有効で、複数人でキャンプをしていると見せかけることができます。

ランタンなどのつけっぱなしと組み合わせると、より効果的です。靴を一足用意するだけで良いため準備もしやすいです。

3:近くのキャンパーさんと交流しておく

キャンプをするときは、近くのキャンパーさんと話しておくことも大切です。

基本的なマナーとして挨拶をしますが、キャンパーさんと顔合わせをしておくことで、異変が起きたときに知らせてくれる場合もあります。

自分達だけでは防犯が不安という方は周りの人にも頼ってみましょう。

4:小さい音でラジオを流しておく

誰かいるアピールとして、テント内でラジオを流しておく手段もあります。ライトや靴だけではまだ不安という方はラジオもつけっぱなしにして出掛けましょう。

また、ラジオは災害時の情報収集にも役立つため、万が一の時のために1つ用意しておいて損はないです。

【厳選】おすすめのセンサーライト

ムサシ(MUSASHI)

ムサシ RITEX 「自由に曲がる三脚で様々な場所に取付可能! 」 LEDどこでもセンサーライト ASL-090

1,893円〜(税込)

自由に曲がる三脚とマグネットでどこにでも取り付けることができるセンサーライト

三脚を折り曲げて使うことでフェンスや柱、物干し竿にも取り付けることができ、三脚を外せば強力なマグネットが付いているため、物置などマグネットがくっつく場所ならどこでも取り付けることができる便利なセンサーライトです。

防犯対策はもちろん、物置の照明として、また屋内やアウトドアなど幅広く活用することができます。

メーカー
ムサシ(MUSASHI)
ブランド
ムサシ(MUSASHI)
モデル名
ASL-090
梱包サイズ
8.5 x 20 x 13 cm; 144 g
商品モデル番号
ASL-090
商品の重量
144 g

キャンプ先では盗難に気をつけよう

玉置 恭一
玉置 恭一
鍵・防犯のスペシャリスト

住宅もキャンプ時も防犯対策に大きな差はありません。

非日常を楽しむキャンプではありますが、防犯意識は日常以上に持つ必要があります

キャンプ場は誰でも出入りできる公共の場のため、人が増えるにつれ、盗難を働く人も出てきてしまいます。

キャンプギアなどは高価なものが多いため、オークションや売却目当てで狙われることもあります。

盗難対策としてできる限り、キャンプサイトに人が居るようにすることが大切です。複数人で来ているのであれば、トイレなどは交代制で、観光も人数を分けて行くなどの工夫が必要です。

ソロキャンプの場合は極力一人だと悟られないように立ち回りましょう。ライト点灯や靴、ラジオなどの方法はシンプルで準備がしやすいためおすすめです。

ちょっとした気の緩みが盗難につながるため、気を抜かずにキャンプを楽しみましょう。

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