【全文書き起こし】CR-Vが新型で復活!ホンダの走りは、EVでも実現できるのか?東京モーターショー2017

【東京モーターショー2017】ホンダ

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「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」という想いから生まれるホンダプロダクツ。オートバイのカブから、ジェット機まで、すべてが前述した同じテーマで設計・製作されています。なかでも今回発表されたEVコミューターコンセプト、NeuVは、AIや自動運転技術により、身近なパートナーとして活躍することが考えられています。
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「役立つ喜び、操る喜び」を実現するホンダプロダクツ

「役立つ喜び、操る喜び」を実現するホンダプロダクツ

グローバルのユーザーが育てた2輪車”スーパーカブ”

代表取締役社長 八郷 隆弘氏
皆様、こんにちは。八郷でございます。

本日はお忙しいなか、ホンダブースにお越し頂き、まことにありがとうございます。

ホンダには、2輪車、4輪車、パワープロダクツ、ジェットなどの多岐に渡るモノづくりの力、そして商品を通じて得た「世界2800万人のお客様との繫がり」があります。

これらは、「すべての人に生活の可能性が拡がる喜びを提供する」というホンダの想いの具現化の証であり、強みでもあります。

本日は、この想いによって創り出す、グローバルのお客様にご愛用、育てて頂いた商品や、新たな時代に向けホンダらしい商品をご紹介いたします。

また、日本をさらに輝かせ、それをグローバルの成長につなげていく。そういった、ホンダの取り組みについてもお伝えしたいと思います。

「生活の可能性が拡がる喜び」その想いをこめたモデルは、国を超え、時代を超えて拡がってきました。

それをもっとも象徴するのが、スーパーカブシリーズの世界生産累計1億台達成です。

約60年前に誕生し、世界中のお客様にご愛用頂き、いまではホンダで一番のロングセラー商品となりました。今回は、エポックメイキングとなった過去のモデルに加え、クロスカブや125ccモデルなど、新しいカブの提案もしています。

また、1975年の登場以来、時代ごとに変化するお客様のニーズに、最新の技術で応え進化を続けてきたフラッグシップ、ゴールドウイングも、今年フルモデルチェンジをします。圧倒的な存在感はそのままに、さらに快適性を向上させ、旅のパートナーとして、お客様の生活をより豊かにするモデルとなりました。

2018年、日本市場に新型CR-Vを投入します

4輪も、グローバルで鍛えられ育った強いモデルがあります。シビック、アコード、CR-Vといったモデルは、歴代世界中のお客様に大変ご好評を頂き、ホンダの”走りとデザイン”をリードする商品へと成長してきました。

そして今年、シビックを強い想いを持って日本に投入しました。

軽自動車やミニバンが多く、ホンダらしいクルマが少なくなったと言われるなかで、ホンダにはグローバルで通用する強いモデルがあることを知って頂きたい。そして、日本のホンダをもっと元気に輝かせたいという想いです。

そのため、新型CR-Vも来年日本に投入します。ハイブリッド仕様や3列シート仕様をラインアップし、幅広くSUV価値をお届けいたします。

さらにレジェンドも、デザインを一新するとともに、走行性能を根本から見直すなど、フラッグシップとして磨きをかけ来年発売します。

また、デザイン、パッケージング、走行性能を大幅に刷新し、今年北米でデビューした新型アコードも、今後シビック、CR-Vと同じくグローバルで販売していきます。

以上のように、2輪も4輪も強みであるグローバルモデルのラインナップを強化していきます。あわせて、日本には生産においても、電動化などの新技術の導入に対応し、従来以上に日本のモノづくりの強化を進め、世界のクルマ創りをリードするという役割をあらためて持たせます。

日本で、世界一のクルマを創り出す。そして、それをベンチマークに世界中のスタッフが努力し、ホンダがさらに輝いていく。それこそが大転換期を迎えるいま、私たちが成長するために必要だと考えています。

ロボティクス技術が投入されたコケない(?)2輪車

ホンダは従来より、カーボンフリー社会の実現に向け、さまざまな技術、商品の開発に取り組んでいます。

なかでも2輪車においては、ホンダがCO2削減をリードするべく、いち早く4ストローク化、FI化を進め、ガソリン車のさらなる低燃費化にも取り組んできました。そして現在は、電動化商品の開発も進めています。

本日は、グローバルで好評のスクーター、PCXをベースとした『PCXハイブリッド』、『PCXエレクトリック』を展示しています。この両モデルは、来年発売を予定しており、市場の多様なニーズや社会環境を踏まえ、2輪車が今後どうあるべきかをお客様に提案していきます。

4輪車については、1970年代にCVCCエンジンを市販化して以来、ガソリン車の低公害化、低燃費化を進め、90年代にはハイブリッド車、インサイトを発売。ハイブリッド車の累計販売台数は200万台を超えました。本日展示のCR-Vやステップワゴンにもハイブリッドを設定し、ラインナップをさらに充実していきます。

またホンダは、昨年、2030年までに販売総数の3分の2を電動化することを発表しました。現在その具現化に向け、商品展開をおこなっています。

特にプラグインハイブリッドは、今後の普及の中心と考えており、今年北米で発表した『クラリティPHEV』を、来年の夏、日本にも投入します。

ガソリン車同等のユーティリティ性能を備え、100km以上のEV走行と、モーター走行ならではの力強い加速、静かでスムーズな走行性能を実現したクラリティPHEVは電動化モデルの拡がりにつながる、新たな提案です。

ホンダは、ハイブリッドやプラグインハイブリッドにおいても「役立つ喜び、操る喜び」を実現したいと想い、商品化を進めてきました。この想いは、EVであっても変わりません。電動化のメリットはそのままに「こんなモデルがあったら便利だな、楽しいな」という商品をこれからもお届けしていきます。ここからは、そういった未来のモビリティをご紹介します。

まず、最初に紹介するのは『Riding Assist-e(ライディングアシストe)』です

ライディングアシストeは、ロボティクス研究で培ったホンダ独自のバランス制御技術を、2輪車に応用した実験車です。

マシン自身がバランスを保ち、低速走行時や、停止時の転倒リスクを軽減することで、2輪車のある生活をより安心で楽しいものにする提案です。

2020年発売予定のUrban EV Conceptをはじめとした3台のEVコンセプト

ホンダは4輪車においても「役立つ喜び、操る喜び」を実現するとともに、特徴的で親しみやすく、ユニークなクルマを創りたい、と考えています。

まずは、役立つ喜びを提供する、EVコミューターコンセプト『NeuV(ニューヴィー)』をご紹介します。

NeuVは、AIや自動運転技術を搭載し、ドライバーの表情や声の調子からストレスの状況を判断して、安全運転のサポートを行うほか、ライフスタイルや嗜好を学習して、よりドライブを楽しくする提案を行います。モビリティが、いままで以上に身近なパートナーとして活躍します。

続いて、人々の生活に寄り添い、親しみがもてるEV『Urban EV Concept(アーバンEVコンセプト)』をご紹介します。

Urban EV Conceptは、生活や楽しみを、さらに自由に拡げることをコンセプトとしたシティコミューターです。双方向の通信機能を持ち、モビリティと人と社会と、より楽しくつながっていきます。

また、EVならではのパッケージングにより、コンパクトなボディに広々とした居住空間を持たせ、お客様に寄り添い愛着がわくような親しみのあるデザインとしました。

このUrban EV Conceptをベースとしたモデルを、欧州での発売に続いて、2020年に日本でも発売する予定です。

そして、最後にご紹介するのは、操る喜びをEVで実現する『Sports EV Concept(スポーツEVコンセプト)』です。

このSports EV Conceptは、どのような時代にあっても、スポーティーで爽快な走りで意のままに操る喜びを提供したい。そんな想いを込めたHホンダからの提案です。

Urban EV Conceptと同じEV専用プラットフォームで、さらに低重心化し、より意のままに操ることができるスポーティーな走りを実現します。

デザインは、スポーツカーとしての機能美を持つロー&ワイドなパッケージとし、広く親しみを持って長く愛されることを目指しました。

以上のようにホンダは、いつの時代においても「役立つ喜び、操る喜び」を提供するため技術開発を進め、皆様のご期待にお応えする商品を、今後もお届けしていきます。

モータースポーツへの取組み

最後にモータースポーツへの取組みについてご紹介します。

2輪では今年もMotoGP、モトクロス、トライアルといった頂点レースに挑戦しています。先日、トライアルでは前人未到の11連覇を達成し、MotoGPも現在、年間チャンピオンを狙えるポジションにおります。

4輪については、F1への挑戦を続けています。残念ながら皆様のご期待に応えられず、口惜しい思いをしていますが、残りのレースは最大限の努力をして参ります。

またご存じのとおり、来期からはトロ・ロッソという、若さと勢いのある新たなチームと一緒に着実な成果につなげたいと考えています。

一方で、今年は大変喜ばしい歴史的な出来事がございました。長年、ホンダとともに挑戦し続けてきた佐藤琢磨選手が、世界3大レースのひとつであるインディ500で優勝をはたしました。

また、スーパーGTやスーパーフォーミュラもシーズン後半に入り、コンスタントに表彰台に上がれるレベルとなりました。

今後もホンダは、勝利にこだわり、皆様のご期待に応えるよう、全力でモータースポーツへの挑戦を続けてまいりますので、引き続き、皆様のご声援を宜しくお願いします。

以上のようにホンダは、お客様に喜んで頂きたいという想いを持ち、技術と商品を通じて、お客様の生活の可能性を拡げるチャレンジを続けてまいります。今後も、ご支援をよろしくお願いいたします。

本日は、誠にありがとうございました。

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