廃車は無料で引き取ってもらえるってホント!?怪しくない?

廃車

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この記事では廃車業者がなぜ無料で廃車を引き取ってくれるのか、という疑問にお答えします。

「無料で廃車をしたいけど、どうも怪しい。」

「廃車業者がどうやって利益を出しているのか気になる。」

そんなあなたは必見です。
この記事でわかること
  • 廃車費用が無料になる理由
  • 廃車にかかる費用
  • 信用できる廃車業者の見極め方
Chapter
「廃車」ってどんな車?
廃車費用が無料になるのはホントなの?無料で引き取ってもらえる3つの理由
1.業者が海外への輸出網を持っている
2.中古部品としての価値がある
3.資源として再活用できる
廃車にかかる一般的な費用
1.車の解体費用
2.車の運搬費用
3.リサイクル料
4.廃車手続き費用
廃車取引でトラブルに巻き込まれないためには
1.業者選びに用心
2.無料になる内容を事前に確認する
3.極力廃車手続きは自分で行う
廃車手続きを行うメリット
廃車手続きをしないとどうなる?
課税対象になる
還付金が減る
廃車の無料取引まとめ

「廃車」ってどんな車?

ポイント
  • 廃車=解体された車ではない
  • 廃車とは、車の登録情報を抹消し、公道を走行できなくなった車のこと
  • 廃車には正式な手続きが必要
「廃車」と聞くと解体済みの車をイメージする方がいるかもしれません。

しかし、本当の意味での廃車とは、車籍が消され、公道を走れなくなった車のことを指します。

廃車には正式な書類手続きが必要であり、ただ車を解体しただけでは廃車として認められません。

車そのものの存在が消えても、登録上では車が存在していることになるからです。

完全に車を廃車するためにも必ず廃車手続きを行いましょう。

廃車手続きに関する詳しい情報はコチラの記事からご覧ください。

廃車費用が無料になるのはホントなの?無料で引き取ってもらえる3つの理由

廃車が無料でできる理由

筆者作成

ここから本題に入ります。

なぜ廃車費用が無料になるのか、その理由について解説していきます。
廃車費用が無料になる3つの理由
  1. 業者が海外の輸出網を持っているから
  2. 中古部品としての価値があるから
  3. 資源として再活用できるから

1.業者が海外への輸出網を持っている

輸出網を持つ廃車買取業者は、廃車車両から取り外されたパーツや資源を海外に輸出します。

日本の中古パーツは海外では需要が高く、輸出すれば多くの利益が見込めるため廃車を無料で引き取ってくれます。

2.中古部品としての価値がある

車両を解体後、使用可能なパーツがある場合には中古部品として再利用されます。

中古部品にも値がつくことがあり、パーツとしての価値が認められれば廃車の無料取引が実現できます。

3.資源として再活用できる

車両を解体後、鉄などはリサイクル資源として再利用されます。

廃車買取業者はこのような資源を他のリサイクル業者に売ることで収益を得ます。

資源としての価値があれば廃車費用を相殺してもらえる可能性が高いです。

廃車にかかる一般的な費用

廃車費用

筆者作成

廃車取引を業者に委託しない場合、廃車費用はいくらかかるのでしょうか。

ここでは廃車にかかる費用を大きく4つに分けて解説していきます。

一般的な廃車費用は以下の通りです。
廃車にかかる費用(車の所有者が負担)
  1. 車の解体費用
  2. 車の運搬費用
  3. リサイクル料
  4. 廃車手続き費用

1.車の解体費用

車の解体作業にかかる費用です。

解体費用の相場は1~2万円ですが、車の状態や依頼する業者によって費用は変動します。

2.車の運搬費用

廃車予定の車を解体現場まで運搬する際に発生する費用です。車が自走できるかどうかで費用は変わるので注意しましょう。

車が自走できない場合:5,000円~1万円

自走できない場合、5000〜1万円程度の費用がかかります。走行不能な車を解体現場まで移動させるには、積載車による運搬が必要だからです。

走行不能な車には以下のケースが該当します。
  • 車検の有効期限が切れている
  • 自賠責保険が満期を迎え、更新がない
  • 事故や故障で車が動かない
自走可能な場合:0円

一方で自走が可能な場合は自分で解体現場まで運べるため、お金はかかりません。

解体現場が遠距離のときには、自宅までの帰宅手段を考えておきましょう。

3.リサイクル料

リサイクル料とは、車の解体時に出たゴミを処分する費用です。

リサイクル料の相場は以下の通りです。
  • 軽自動車 8,000
  • 普通車 10,000
  • 外国車 20,000
※車種によって金額が異なる場合があります。

自動車リサイクル法(2005・平成17年)が施行されたのち、新車として登録された車はリサイクル料を支払う必要はありません。

車を購入した際にあらかじめ料金を支払っているためです。

4.廃車手続き費用

廃車証明書の取得や書類の手続きに発生する費用です。

廃車手続きの種類によって必要な書類や手続きの流れが異なりますので詳しくはコチラの記事をご覧ください。

廃車の手続きに必要な書類とその流れを徹底解説!

廃車取引でトラブルに巻き込まれないためには

「廃車が無料だと聞いたのに料金が発生した!」そんな事例は少なくありません。

ここでは廃車取引でトラブルに巻き込まれないためには何をするべきか解説していきます。

事前の下調べはもちろん、業者選びには注意しましょう。

1.業者選びに用心

廃車手続きを依頼する際は業者の信頼性や評判を確認することが重要です。

一部の廃車買取業者は、本来無料で行うはずの廃車手続きに対して手数料を請求する場合があります。

また、手続きの途中で追加料金を請求されることもあるため、納得できる業者選びが必要です。

悪徳業者に引っかからないためにも買取・販売実績が多く、口コミや評判の良い業者選びを心がけましょう。

2.無料になる内容を事前に確認する

「廃車買取無料」と宣伝していても、無料になる内容は業者ごとに異なります。

例えば、廃車の手続きのみ無料な場合や、完全無料だとしても車種や車の状態によっては別途料金が課せられる場合があります。

そのため、問い合わせる際は無料になる内容を事前に確認することや廃車予定の車について詳細に説明しましょう。

3.極力廃車手続きは自分で行う

廃車手続きを行う際には車両の抹消と登録解除も行わなければなりません。

これらの手続きに漏れがあると不必要な税金や保険料を支払い続けることになります。

手続きを行った確証を得るためにも廃車手続きは自身で行いましょう。

廃車手続きを行うメリット

ポイント
  1. 税金や保険代を支払わなくて済む
  2. 還付金が戻ってくる場合がある
廃車手続きを行うと、税金や保険の支払いが不要になります。

例えば、一時抹消登録を行えば自動車税の支払い義務がなくなり、永久抹消登録を行えば自動車税と自動車重量税の支払い義務がなくなります。

 抹消登録すると自動車を公道で走行させる機会がないため、自賠責保険や任意保険の支払いも不要になります。

永久抹消登録の場合は税金などの還付金が返還されるケースもあるので自動車税の還付手続きも合わせて行いましょう。

廃車手続きをしないとどうなる?

ポイント
  1. 課税対象になる
  2. 還付金が減る
使われなくなった車を放置すると使用の有無にかかわらず、課税されたり受け取れたはずの還付金が戻らなくなったりします。

乗る予定がない車は、早めに廃車手続きを検討することがおすすめです。

課税対象になる

自動車税は、4月1日時点での車検証上の所有者に対して課せられる税金です。

運輸支局などに登録を行っている車を所有している場合、指定された期日までに税金を納めなければなりません。

還付金が減る

税金は年単位などの期間分を前払い方式でまとめて支払うため、廃車手続きを完了すると残り期間分の税金の還付を受け取れます。

自動車税の還付は月割りで計算されるため、月が変わると受け取れる還付金が減ってしまいます。

また、車検時に納める自動車重量税や自賠責保険についても、還付金の対象なので月が変わる前に手続きを済ませておきましょう。

廃車の無料取引まとめ

廃車を無料で引き取ってもらえる仕組みについて理解していただけましたか。

廃車費用が無料になる理由には車購入時に支払っているリサイクル費用や廃車処分そのものが業者の収益の手段となっているからなのですね。

ただし、場合によっては費用が発生する場合もあるので「無料」という言葉を鵜呑みにせず適切な情報収集を心がけましょう。

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