ゴルフ
ゴルフスイングはゆっくり振るとヘッドが加速する。〜ショートゲームから取り組むのが近道〜
更新日:2024.09.09
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インパクトが終わった後、ビュンと音がする憧れのゴルフスイング、加速するゴルフスイング。できるようになりたいですね。加速するスイングの最大のメリットは安定感と飛距離が良くなること。ドライバーであればフェアウェイキープ率が高まり、アプローチでは方向性、距離感が格段に合うようになりますね。では、どうすれば加速するスイングが身につくのかを解説いたします。
文・KMA 木村博
文・KMA 木村博
加速するゴルフスイングへの誤解
加速するとは、進むにつれ速度が加わることです。従って、始動がゆっくりでないと加速するスイングは生まれないのです。
また、速いスイングとは異なることも理解しなければなりません。加速するスイングはフルスイングだけに求めるものと誤解されがちですが、パット、アプローチ、アイアン、ドライバー等すべてのショットに求めていくべきものと理解すべきなのです。
始動や切り返しの時、腕に力が入り渾身の力で振り始めている人を見かけますが、これでは加速するスイングを手に入れることは不可能です。
加速するスイングは徐々に速度が増すことで、コントロール性が上がり、方向の安定感を増し、その結果スイートスポットでのヒット率が高まり、飛距離も伸びるのです。
また、速いスイングとは異なることも理解しなければなりません。加速するスイングはフルスイングだけに求めるものと誤解されがちですが、パット、アプローチ、アイアン、ドライバー等すべてのショットに求めていくべきものと理解すべきなのです。
始動や切り返しの時、腕に力が入り渾身の力で振り始めている人を見かけますが、これでは加速するスイングを手に入れることは不可能です。
加速するスイングは徐々に速度が増すことで、コントロール性が上がり、方向の安定感を増し、その結果スイートスポットでのヒット率が高まり、飛距離も伸びるのです。
まず、アプローチで加速するゴルフスイングを実践
アプローチは振り幅が狭いため加速するスイングを実感し易いので、アプローチから加速するスイングを取り組むことが一番良いです。
物事の理解や変革を促すにはその反対のことを理解するとうまくいくと言われています。加速するスイングの反対は減速するスイング。その典型的動作はアプローチで、インパクト周辺でキュッと止めようすることですね。
バックスイングが大き過ぎたり、早過ぎたりすると本能的に止める動きをしてしまいます。結果、強くインパクトが入り過ぎて、距離が合わない、ザックリ、トップが起きるのです。加速するゴルフスイングはこの反対をやればよいのです。
ゆっくり始動し、ゆっくり切り返し、ヘッドの重みを感じてフォローを大きくしたスイングをします。この時、加速を実感するために、バックスイングの振り幅を”1″とするとフォロースイングの振り幅を”2″とします。
フォロー幅を2倍とるのです。この方法を行うと必ず加速するスイングになります。この動きを強く意識しているのが横峯さくらプロです。彼女はアプローチ、パットではフォロースイングの振り幅の方がバックスイング幅より必ず大きいのです
フォロー幅を2倍とることを簡単にできない人は、アプローチの練習時、バックスイングを取らず、そのままボールを押し出す練習をするとよいでしょう。この練習は腕で押すのではなく、右腰で押すための練習です。腕で押していては加速するスイングは生まれません。
物事の理解や変革を促すにはその反対のことを理解するとうまくいくと言われています。加速するスイングの反対は減速するスイング。その典型的動作はアプローチで、インパクト周辺でキュッと止めようすることですね。
バックスイングが大き過ぎたり、早過ぎたりすると本能的に止める動きをしてしまいます。結果、強くインパクトが入り過ぎて、距離が合わない、ザックリ、トップが起きるのです。加速するゴルフスイングはこの反対をやればよいのです。
ゆっくり始動し、ゆっくり切り返し、ヘッドの重みを感じてフォローを大きくしたスイングをします。この時、加速を実感するために、バックスイングの振り幅を”1″とするとフォロースイングの振り幅を”2″とします。
フォロー幅を2倍とるのです。この方法を行うと必ず加速するスイングになります。この動きを強く意識しているのが横峯さくらプロです。彼女はアプローチ、パットではフォロースイングの振り幅の方がバックスイング幅より必ず大きいのです
フォロー幅を2倍とることを簡単にできない人は、アプローチの練習時、バックスイングを取らず、そのままボールを押し出す練習をするとよいでしょう。この練習は腕で押すのではなく、右腰で押すための練習です。腕で押していては加速するスイングは生まれません。
通常のゴルフスイングでの加速条件
アプローチで加速するスイングを体感できたら、通常のゴルフスイングです。女子プロゴルファーのゴルフスイングは加速するスイングのお手本と言っていいしょう。ゆっくり振っているように見えるのに、飛距離はでています。特にイ・ボミプロはその典型ですね。
彼女のゴルフスイングはビジネスゾーン(両手が右腰から左腰まで動く領域)で加速するための動きが終わっているように見えるのです。トップとフォローはビジネスゾーンでの動きを邪魔しないように動いているだけに見えます。ではイ・ボミプロのビジネスゾーンでの加速するスイングづくりの条件は何でしょうか?
彼女のゴルフスイングはビジネスゾーン(両手が右腰から左腰まで動く領域)で加速するための動きが終わっているように見えるのです。トップとフォローはビジネスゾーンでの動きを邪魔しないように動いているだけに見えます。ではイ・ボミプロのビジネスゾーンでの加速するスイングづくりの条件は何でしょうか?
1.微動だにしない右ひざ
彼女は始動から切り返しまで、まったく右膝が動きません。これは安定した下半身が存在する証拠で、上半身との捻転を生み出す根源になっています。この捻転のゆったりとした戻りが、加速するスイングのスタートとなっています。
2.両腕を追い越すクラブヘッド
インパクトに向けて、身体の正面でクラブヘッドが両腕を追い越していきます。それはムチのようにしなやかで鋭い動きです。ムチは振る腕を止めた瞬間、パチンと音が鳴ります。腕を止めるから、ムチの先が加速するのです。
クラブヘッドも同じです。両腕の動きがゆっくりであればある程、手首の返しによるクラブヘッドの速度は増し、ビュンとなります。アプローチの時、腕がゆっくり前方に動けば柔らかい球筋、腕が動かず身体の前で手首がくるっと回ればスピンの効いた強い球筋になりますね。これと同じです。
クラブヘッドも同じです。両腕の動きがゆっくりであればある程、手首の返しによるクラブヘッドの速度は増し、ビュンとなります。アプローチの時、腕がゆっくり前方に動けば柔らかい球筋、腕が動かず身体の前で手首がくるっと回ればスピンの効いた強い球筋になりますね。これと同じです。
3.右ひざの送り
力まないゆったりした両腕の動きは、下半身のリードで生まれます。そのリードは右腰の押し込みがあるからできるのです。その右腰の押し込みは右膝の送りがキッカケとなっています。では右膝の送りはどこから生まれるのか?それは左足親指がしっかり地面をつかんでいるからなのです。
これらがビジネスゾーンの中で行われることで、加速するスイングが誕生するのです。後はクラブヘッドが動きたいように、フォローするだけです。これがイ・ボミプロの加速するスイングが腰より下で完了しているように見える所以です。
終わりに
加速するゴルフスイングはゆっくり始動するからできるのです。極端にいうと腕が止まるから加速するのです。そして、腰より下でゴルフスイングが完了するから、加速するのです。
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文・rinokam【ゴルフィ公式ライター】
某トーナメントコースでのキャディ歴10年で、1万人以上のゴルファーを観察。ゴルフの面白さを、キャディとゴルファーの両目線でお伝えします。
(提供元:golfee)
文・rinokam【ゴルフィ公式ライター】
某トーナメントコースでのキャディ歴10年で、1万人以上のゴルファーを観察。ゴルフの面白さを、キャディとゴルファーの両目線でお伝えします。
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