秋ゴルフの楽しみ方|一目置かれるゴルファーのための講座
更新日:2024.09.09
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どの季節のゴルフコースが好きなのかは、個別のゴルファーの価値観で、正解はないのかもしれません。とはいえ、色々な意味で"秋ゴルフ"ほど特別なものはないのも事実なのです。
文・篠原 嗣典
文・篠原 嗣典
秋ゴルフの楽しみ方
四季が明確にある国でゴルフができることは、ゴルファーとしてかなりの幸運なのですが、ついつい当たり前だと思ってしまうものです。どの季節のゴルフコースが好きなのかは、個別のゴルファーの価値観で、正解はないのかもしれません。とはいえ、色々な意味で”秋ゴルフ”ほど特別なものはないのも事実なのです。
春と秋は過ごしやすい季節なので、ゴルフもハイシーズンとなります。ゴルフコースによっては、週末は満員で予約が取れないということもあります。ゴルフコンペも、この二つのシーズンに集中します。春が好きというゴルファーもいますが、トータルで考えると秋ゴルフのほうが楽しみが多いようです。
まず、芝生のコンディションです。多くのコースはフェアウェイとラフは夏芝である高麗芝や野芝です。夏場に元気一杯に育ったフェアウェイやラフを堪能できるのは秋ゴルフならではです。春ゴルフでは夏芝は生え揃っていません。
春と秋は過ごしやすい季節なので、ゴルフもハイシーズンとなります。ゴルフコースによっては、週末は満員で予約が取れないということもあります。ゴルフコンペも、この二つのシーズンに集中します。春が好きというゴルファーもいますが、トータルで考えると秋ゴルフのほうが楽しみが多いようです。
まず、芝生のコンディションです。多くのコースはフェアウェイとラフは夏芝である高麗芝や野芝です。夏場に元気一杯に育ったフェアウェイやラフを堪能できるのは秋ゴルフならではです。春ゴルフでは夏芝は生え揃っていません。
秋のゴルフ場、緑の芝生と赤や黄色の紅葉のコントラスト
そして、紅葉は格別です。は、そういう趣味がないゴルファーでも思わずカメラを向けたくなるシーンの連続です。ゴルフコース設計家によっては、秋のシーンに最高に見栄えがすることを意識して木々を配置することもあるそうです。ゴルフコース内だけではなく、借景として見える周囲の山などの紅葉を楽しむことも可能です。
風流というのはちょっと大袈裟ですが、景色を楽しむ余裕があるゴルファーは、ボールと旗しか見ていないゴルファーより上級だと思うのです。
もう一つ、注目したいのはグリーンです。夏の高温多湿で痛んだ洋芝のグリーンが一気に元気になります。秋はグリーンのメンテナンスの季節でもあるので、コアリングという穴が空いたグリーンで苦労することもありますが、すぐに回復するからメンテナンスをするわけです。メンテナンスを終えれば、1年の内で、最も仕上がったグリーンを楽しむことができます。
メンバーコースの多くが倶楽部競技を秋に開催するのは、最もコースコンディションが良い時期だからなのです。
速いことだけが良いグリーンの基準のように考えがちです。しかし、秋ゴルフで体感できるグリーンは、生育が良く、株分けという芽吹きが進み、固くなるのです。いわゆる”締まったグリーン”となります。
トーナメントでは、ローラーで転圧してグリーンを固くしますが、普通のコースでもグリーンの芝生の生育がピークになる時期は同様の経験ができるのです。
風流というのはちょっと大袈裟ですが、景色を楽しむ余裕があるゴルファーは、ボールと旗しか見ていないゴルファーより上級だと思うのです。
もう一つ、注目したいのはグリーンです。夏の高温多湿で痛んだ洋芝のグリーンが一気に元気になります。秋はグリーンのメンテナンスの季節でもあるので、コアリングという穴が空いたグリーンで苦労することもありますが、すぐに回復するからメンテナンスをするわけです。メンテナンスを終えれば、1年の内で、最も仕上がったグリーンを楽しむことができます。
メンバーコースの多くが倶楽部競技を秋に開催するのは、最もコースコンディションが良い時期だからなのです。
速いことだけが良いグリーンの基準のように考えがちです。しかし、秋ゴルフで体感できるグリーンは、生育が良く、株分けという芽吹きが進み、固くなるのです。いわゆる”締まったグリーン”となります。
トーナメントでは、ローラーで転圧してグリーンを固くしますが、普通のコースでもグリーンの芝生の生育がピークになる時期は同様の経験ができるのです。
季節を見送ることもゴルフのうち
残念ながら、自然に締まったグリーンを体験できる時期は秋の中でも、ごく短い期間なので、体験できるかは運不運に左右されます。そういう見方で、秋ゴルフのグリーンを楽しめることが、結果として、ラインの読みも向上させるのです。観察力と知識が融合すると、15本目のクラブとして機能するからです。
晩秋になれば、とうとう夏芝が休眠して、茶色くなっていきます。季節を見送ることもゴルフの内だと思えるゴルファーは、粋でカッコイイのです。主張しなくとも、雰囲気でわかるからゴルフは面白いし、残酷なのです。
このときに注目したいのは、”刈り止め”という言葉です。夏芝は休眠すると生長しないので、芝刈りをする必要がなくなります。晩秋のある日に、最後の芝刈りをすることを刈り止めというのです。最もわかりやすいのはラフです。刈り止めの形と長さで冬を越し、春まで変わらないからです。
さり気なくコース管理の人やキャディーさんに「刈り止めはいつですか?」と聞けば、一目置かれるのは間違いありません。
晩秋になれば、とうとう夏芝が休眠して、茶色くなっていきます。季節を見送ることもゴルフの内だと思えるゴルファーは、粋でカッコイイのです。主張しなくとも、雰囲気でわかるからゴルフは面白いし、残酷なのです。
このときに注目したいのは、”刈り止め”という言葉です。夏芝は休眠すると生長しないので、芝刈りをする必要がなくなります。晩秋のある日に、最後の芝刈りをすることを刈り止めというのです。最もわかりやすいのはラフです。刈り止めの形と長さで冬を越し、春まで変わらないからです。
さり気なくコース管理の人やキャディーさんに「刈り止めはいつですか?」と聞けば、一目置かれるのは間違いありません。
秋ゴルフの魅力はもっとたくさんあり、書き切れません。新製品の季節なので、新しい用具を入手して、デビューさせることも醍醐味です。結果にかかわらず、新しい用具をデビューさせた瞬間のドキドキとワクワクは、どんなゴルファーも幸せにします。
個人的に感じる秋ゴルフの最大の魅力は、日に日にゴルフコースが変化することがわかることです。他の季節では考えられないほど、劇的に一気に変わっていくのです。例えば、空の高さが変わっていくことも、ゴルフコースなら格別です。
とにかく、秋ゴルフの魅力は、ゴルフコースに行かなければわかりません。できるだけたくさん秋ゴルフをして、堪能することをオススメしたいのです。
個人的に感じる秋ゴルフの最大の魅力は、日に日にゴルフコースが変化することがわかることです。他の季節では考えられないほど、劇的に一気に変わっていくのです。例えば、空の高さが変わっていくことも、ゴルフコースなら格別です。
とにかく、秋ゴルフの魅力は、ゴルフコースに行かなければわかりません。できるだけたくさん秋ゴルフをして、堪能することをオススメしたいのです。
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文・篠原 嗣典
ロマン派ゴルフ作家。中学でゴルフデビューして約40年。ゴルフの歴史、用具、コースなどの知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。
(提供元:golfee)
文・篠原 嗣典
ロマン派ゴルフ作家。中学でゴルフデビューして約40年。ゴルフの歴史、用具、コースなどの知識を駆使して、ゴルフの楽しさを紹介します。
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