車のボディがザラザラする...一体これは何?対策は?
更新日:2024.09.09
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愛車の洗車を怠っているとあまり気づきませんが、洗車してから触ってみると何かザラザラ、トゲトゲしている事がありませんか?場合によっては、ポツポツと錆が点在している事も。その原因は一体何でしょうか。対策と合わせてご紹介します。
キレイにするほど気が付く”ザラつき”
車の洗車をあまりしない人だと意識しないかもしれませんが、洗車後に表面がキレイにツルツルになっている事を期待しながら触ったり、ウェスなどでふき取りをしていると「ザラッ」という感触に顔をしかめた覚えがある人はいませんか?
しかもよく見ると、そこに錆が食い込んでいるように見える事も。誰かのイタズラでしょうか?それとも何か吹き付けられた?
気になるそれは、走行中の車にビシビシと当たっている「鉄粉」が原因として挙げられます。
しかもよく見ると、そこに錆が食い込んでいるように見える事も。誰かのイタズラでしょうか?それとも何か吹き付けられた?
気になるそれは、走行中の車にビシビシと当たっている「鉄粉」が原因として挙げられます。
空気中には異物がいっぱい...
私たちが過ごしている環境では透明に見えてもたくさんの異物が飛んでいます。
昔、小学校などで体育館の中をカーテンで暗くした時、隙間から漏れる光にたくさんのホコリが浮いているのを見たことがありませんか。このようにホコリに限らず空気中には花粉や細かいチリ、砂類などたくさんの異物が浮いているのです。
人間がただ歩いたり走ったりする程度のスピードではそれらが当たっても何も影響はありませんが、車は数十km/h、高速道路となると100km/hのスピードで走るため、空気中を漂っているそれらが車に対して機関銃弾のようにビシビシと命中してきます。
それが柔らかいものなら表面で弾けたり潰れたりするだけで済みますが、硬いものならどうでしょうか。その硬い物の代表が「鉄粉」です。
昔、小学校などで体育館の中をカーテンで暗くした時、隙間から漏れる光にたくさんのホコリが浮いているのを見たことがありませんか。このようにホコリに限らず空気中には花粉や細かいチリ、砂類などたくさんの異物が浮いているのです。
人間がただ歩いたり走ったりする程度のスピードではそれらが当たっても何も影響はありませんが、車は数十km/h、高速道路となると100km/hのスピードで走るため、空気中を漂っているそれらが車に対して機関銃弾のようにビシビシと命中してきます。
それが柔らかいものなら表面で弾けたり潰れたりするだけで済みますが、硬いものならどうでしょうか。その硬い物の代表が「鉄粉」です。
なぜ鉄粉などが漂うのか?
透明に見える空気の中に、本当に鉄が含まれているの?と思うかもしれませんが、答えはYESです。
そもそも空気というのは意外と透明ではなく、様々な物質が含まれてほんのり色づいています。2011年の東日本大震災の時も、本震や余震後の数日間、空が茶色く濁ったような色をしていました。そこまでいかないまでも常に舞い上げられた何かが空気中を漂っているのです。
そんな鉄粉の出所はたくさんあります。建設現場や鉄工所、工場などでは溶接の火花とともに出る煙に、大量の鉄粉が混ざっており、鉄道のレールと車輪のように鉄同士の摩擦が激しく起きるような場所からも鉄粉が巻き起こります。
自分の愛車に鉄粉が食い込むからといって、車以外の何かが原因とは限りません。自動車にもブレーキパッドの材質には鉄粉が含まれているため、ブレーキローターとの摩擦で大量の鉄粉を巻き起こしています。タイヤホイールの内側に黒い汚れがつく原因は、ほぼ車の鉄粉と考えて良いでしょう。
そもそも空気というのは意外と透明ではなく、様々な物質が含まれてほんのり色づいています。2011年の東日本大震災の時も、本震や余震後の数日間、空が茶色く濁ったような色をしていました。そこまでいかないまでも常に舞い上げられた何かが空気中を漂っているのです。
そんな鉄粉の出所はたくさんあります。建設現場や鉄工所、工場などでは溶接の火花とともに出る煙に、大量の鉄粉が混ざっており、鉄道のレールと車輪のように鉄同士の摩擦が激しく起きるような場所からも鉄粉が巻き起こります。
自分の愛車に鉄粉が食い込むからといって、車以外の何かが原因とは限りません。自動車にもブレーキパッドの材質には鉄粉が含まれているため、ブレーキローターとの摩擦で大量の鉄粉を巻き起こしています。タイヤホイールの内側に黒い汚れがつく原因は、ほぼ車の鉄粉と考えて良いでしょう。
鉄粉が食い込むとどうなる?
このように巻き上がった鉄粉の中を車で高速に突っ切ると、硬い鉄粉は全てが弾かれずに車の柔らかい塗装面に食い込みます。塗膜が厚い車なら問題ありませんが、薄い車ではその段階で一気に下地の鉄まで食い込んでしまうケースもあります。
そうなると、雨天時などに鉄は酸化し錆びて膨らんでいきます。そして塗膜の中で広がり、ボディの鉄と接触してさらに錆を広げていってしまう事もあるのです。最後はその食い込んだ鉄粉を元にボディ外板の裏側まで錆が侵食し、穴が開いてしまう事も。
「堤防はアリの一穴で崩れる」といいますが、ボディ表面に食い込んだ微細な鉄粉にも、それだけの威力があるので気をつけなければなりません。
そうなると、雨天時などに鉄は酸化し錆びて膨らんでいきます。そして塗膜の中で広がり、ボディの鉄と接触してさらに錆を広げていってしまう事もあるのです。最後はその食い込んだ鉄粉を元にボディ外板の裏側まで錆が侵食し、穴が開いてしまう事も。
「堤防はアリの一穴で崩れる」といいますが、ボディ表面に食い込んだ微細な鉄粉にも、それだけの威力があるので気をつけなければなりません。
ボディが腐れては大変!装甲を強化しよう!
ボディが錆びて腐れていく原因はそれだけではありませんが、ともかく鉄粉だけでも対策となれば、まずは「防御」です。
ポリマーやガラス系などボディ表面のコーティングは、今やディーラーから専門店、DIY施工までメジャーな商品となっていますが、このコーティングを「装甲板」として、鉄粉という機関銃弾を弾き返しましょう。
仮にコーティングに食い込んだとしても、塗装面にさえ達しなければ、またコーティングを施工しなおせばいいだけです。先にも書いたように、鉄粉による攻撃は塗膜の薄い車、平たく言えば安い車ほどダメージが大きいので、ある意味では安い車ほどコーティングの恩恵を受けやすいと思っていいでしょう。
ポリマーやガラス系などボディ表面のコーティングは、今やディーラーから専門店、DIY施工までメジャーな商品となっていますが、このコーティングを「装甲板」として、鉄粉という機関銃弾を弾き返しましょう。
仮にコーティングに食い込んだとしても、塗装面にさえ達しなければ、またコーティングを施工しなおせばいいだけです。先にも書いたように、鉄粉による攻撃は塗膜の薄い車、平たく言えば安い車ほどダメージが大きいので、ある意味では安い車ほどコーティングの恩恵を受けやすいと思っていいでしょう。
洗車の際にかんたん補修も可能
注意したいのは、コーティングにも千差万別、飛んでくる鉄粉も多種多様であるため、コーティングしたからそれで良しというわけではありません。
そこで、洗車時に「鉄粉除去用粘土」でボディ表面を優しくなぞって鉄粉を除去したり(大きい鉄粉の場合は傷が広がるので注意!)、塗膜に完全に食い込んだ鉄粉に対しては化学的に鉄粉を溶かす鉄粉除去剤がスプレー式などで対処しましょう。
各種汚れと同様、鉄粉対策も愛車への愛情次第となるので、特に高速道路などで高速走行をする機会の多い人は、マメにボディを手入れしてあげると良いですね。
そこで、洗車時に「鉄粉除去用粘土」でボディ表面を優しくなぞって鉄粉を除去したり(大きい鉄粉の場合は傷が広がるので注意!)、塗膜に完全に食い込んだ鉄粉に対しては化学的に鉄粉を溶かす鉄粉除去剤がスプレー式などで対処しましょう。
各種汚れと同様、鉄粉対策も愛車への愛情次第となるので、特に高速道路などで高速走行をする機会の多い人は、マメにボディを手入れしてあげると良いですね。
- Source:
- kuruma-hack.net