車のウインカー音を変更することはできるのか?その方法とは?

「カッチ、カッチ…」と、多くの車で同じように機械的な音を立てるばかりのウインカー。あの音って、変更できるのでしょうか…。面白い音に変えているケースも?
そもそもウインカーの音は何の音?
ウインカーリレー(正確にはターンシグナルリレー)は、ウインカーバルブに通電させて発光するタイミングを図ると同時に、「リレー音」と呼ばれる音を発生するという一石二鳥のメカです。
あのカチカチ言う音の正体は、そのウインカーリレー内部でスイッチが切り替わる際に発生する音で、簡単に変えたりすることはできません。
いっそのこと、電気回路か何かにしてしまい、音はスピーカーから流せば、ユーザーとメーカー双方にメリットがありそうですが、なぜこのような仕組みにしたのでしょう?
BMW 5シリーズ(E60) ウインカー音
機械式でなく電子式もあります
電子式リレーやコンピュータを使ってウインカーを制御し、スイッチ音は別に鳴らしている車もあります。
乗用車やトラックなどは、曲がる時や駐車するとき、進路変更時など限られたときにしかウインカーを使いませんが、路線バスのように短い距離で停車と発進を繰り返す車は、リレーの摩耗が大きく故障も起きやすくなるため、古くから電子式が用いられています。
一方で、経年劣化に対しては、依然として機械式の方が寿命が長く、信頼性も高いという理由から、大抵の自動車では機械式リレーが使われていると言われています。
ただ、最近ではありとあらゆるものをコンピュータ制御にした方がコストダウンにつながるため、機械式リレーによるウインカーは減りつつあります。
エンジンを制御するコンピュータが死んでしまえば、ウインカーは不要という考え方かもしれませんが、たとえエンジンが止まってもハザードランプなどは必要なケースも発生するので、コンピュータ制御と機械式リレー、両方を備えているケースもあるのです。
自動ブレーキ車などで緊急停止すると、ハザードランプを自動で高速点滅させる車種などが好例ですね。
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- ウインカー音は後付けで変えられるの?