最近のMのブレーキが気になる、ハイパフォーマンスカーブレーキ事情

BMW M6GC brake

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クルマのドレスアップの定石といえばインチアップ&ローダウンです。もちろんドライブフィールやサーキットにおける戦闘力アップにも大きく関わるカスタマイズですが、大径ホイールで愛車のエクステリアを個性的に飾りたいとお考えの方は少なくないと思います。ただ、細めのホイールスポークの間から、純正の小さなブレーキローターとキャリパーが覗くのはなんとも興ざめ。逆に、ホイールサイズに見合ったブレーキシステムがちらりと見えると、その存在感がとても印象に残りますね。
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高性能のエンジンに合ったブレーキ性能
耐フェード性の向上、軽量化を実現

高性能のエンジンに合ったブレーキ性能

最近のBMW Mモデルはこのあたりのさじ加減もじつに巧妙で、ハイパフォーマンスカーならではのたたずまいがなんとも素敵です。もちろんブレーキシステムはとても重要な部品。エンジン性能が引き上げられれば、それに見合ったストッピングパワーが必要になるのは言うまでもありませんから、BMWも確かな制動力を手に入れるために容量の大きなブレーキシステムを採用しているのは言うまでもありません。

Mモデル各車に装備される“Mコンパウンド・ブレーキ・システム”は、ダークブルーメタリックにペイントされたフロント対向4ピストン(Mロゴ付き)、リヤ対向2ピストン・ブレーキキャリパーと、鋳鉄製ドリルド・ブレーキディスクを採用し、アルミ製ブレーキディスク・ハブを組み合わせ高い制動力と耐フェード性を実現しています。

耐フェード性の向上、軽量化を実現

ところで、高性能モデルはタイヤとホイールも大径化が進んでいるので、ブレーキローターとキャリパーもそれに合わせて大きくなっています。これによって制動力はアップしますが、重量増を招くことは否めません。

そこで注目されているのが、カーボン・セラミックブレーキ。フェラーリやポルシェ、そして日産GT-R SPEC-Vも採用していますが、ローターの材質にCFRPにセラミック素材を混ぜ合わせたものを用いることで、耐久性を向上させると同時に耐フェード性アップと軽量化にも大きく貢献します。
そしてM3セダンやM4クーペなどにも、“Mカーボン・セラミック・ブレーキ・システム”が用意されています。カーボンファイバー複合セラミック素材を使用することで、ブレーキの重量を13.5 kg軽量化し、バネ下重量の大幅な低減を達成。過酷なサーキット走行における耐フェード性も向上させました。

ゴールドに輝く6ピストン・キャリパーと独特の素材感があるドリルドディスクローターのコラボは、見ためにもかなりのインパクトがあり、M3セダン/M4クーペにはぜひ装着したいアイテムと言えるでしょう。

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