セルフガソリンスタンドの給油時間4分ルールとは?いつから定められたかも解説!

ガソリンスタンド

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消防法の規制緩和により、1998年に我が国でも営業が可能になったセルフ式のガソリンスタンド。当初、伸び悩んでいた印象もありますが、いまでは、かなりの人がセルフ式ガソリンスタンドを利用しています。このセルフ式ガソリンスタンドは、通常と異なるルールがあることを知ってますか?
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(2018年3月7日)



Chapter
セルフスタンドの4分ルールとは?
4分ルールの根拠は消防法にあり!
セルフスタンド使用時の注意点
給油中はエンジンを停止する
火気・火花厳禁
給油前に静電気除去装置にタッチ
ガソリン携行缶への給油はNG

セルフスタンドの4分ルールとは?

かつてガソリンスタンドは、店員が給油を行い、その間に窓拭きやフロアマット・灰皿の掃除、時には車内ゴミの搬出も行ってくれるフルサービス店が主流でした。

しかし多くのユーザーが迷惑に思っていたのが「ボンネットを開けていいですか?」のひと言。オイル交換や添加剤のセールスの糸口となるこの行為に辟易したユーザーが、セルフ式スタンドに流れました。またセルフ式スタンドは、販売価格もフルサービス店より安価に設定できることもあり、普及が進みました。

そんなセルフ式スタンドには、ノズルパイプの形状から素材、給油速度など、さまざまなルールが存在します。

4分ルールの根拠は消防法にあり!

ガソリンや灯油は引火性のある第4類危険物で、本来給油には危険物取扱者乙4類の国家資格所持者が行う業務です。しかし1998年の消防法改正により、セルフスタンドで顧客みずからの給油が条件付きで緩和になりました。

その条件には、給油量と給油時間、給油ノズルのオートストップ機構、静電気対策といったものが含まれます。

なかでも、給油量はガソリン・ハイオクが100L、軽油が200Lまで。速度は、毎分30〜35L(軽油の高速型は毎分35〜70L)で、時間は4分までと決められています。(ただし大型トラックなどが利用するスタンドの場合は、軽油のみ4分以上になっている給油機があります)

つまり、なんらかの理由(ガソリンタンクのエア抜けが悪いなど)で、給油に4分以上の時間がかかった場合は、満タンになっていなくても給油が自動的に止まってしまうのです。

ちなみに、店員が給油を行うフルスタンドの場合は、時間に制限が無いばかりか、最大で毎分45Lの給油が可能となっています。

セルフスタンド使用時の注意点

セルフスタンドは顧客みずからが給油を行う代わりに、守らなければならない注意事項があります。ガソリンは引火点が-40℃と非常に低く、常温ではいつ引火してもおかしくない危険な燃料であることを常に意識しましょう。

給油中はエンジンを停止する

給油中はエンジンを停止するのは、すべてのガソリンスタンドでの遵守事項です。

ガソリンは気化と引火を起こしやすい燃料です。ガソリンスタンドには、消防法によって”給油中エンジン停止”の看板の掲示が義務化されているとともに、店側はユーザーにエンジンを停止させなければなりません。

火気・火花厳禁

ガソリンスタンドでは、原則的にタバコは禁止です。どうしてもという方は喫煙所で行いましょう。またタバコに点火しなくてもライターの使用も控えましょう。火はもちろん、火花も気化したガソリンに点火させることができます。

給油前に静電気除去装置にタッチ

ガソリンの引火能力は恐ろしく高く、ときには身体が帯びている静電気ですら引火します。給油前には、かならず備え付けの静電気除去装置に触れましょう。

ガソリン携行缶への給油はNG

セルフスタンドは、ユーザーみずからが自動車や2輪車に燃料を給油する目的に限って営業を許可されています。

ガソリン携行缶や灯油ポリタンクへの給油は認められていません。ナンバープレートが装着されていない車両への給油や携行缶などへの給油は、消防法に抵触する犯罪行為です。

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