10年間で大きな変化は2つだけ!? 初代コペン、中古で「買い」と言えるモデルはどれか?

ダイハツ コペン 初代

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2002年から2012年まで、ロングセールスを続けた軽2シーターオープンスポーツ、初代ダイハツ コペン。基本的な部分は、10年間ほとんど変わらず、その都度走りに特化したモデルや特別仕様車などをラインナップに加えてきました。2018年現在、中古の「買い」と言えるモデルはどれでしょうか?
Chapter
10年間で大きな変化は、2つ!
MTとATの比率は4:6
デタッチャブルトップはよく考えて選びましょう
特別仕様車のほか、レアな輸出モデルもオススメ

10年間で大きな変化は、2つ!

1990年代初頭にデビューした、スズキ カプチーノ、オートザム AZ-1(スズキ キャラ)、ホンダ ビート。本格的軽スポーツとして人気を集めました。しかし、1998年の軽自動車新規格移行を機に軽スポーツはすべて消滅します。

そんななか、2002年にデビューしたのが初代ダイハツ コペンでした。

当時はまだ後輪駆動信仰のようなものが残っていた時代だったので、FF(フロントエンジン・前輪駆動)であることを理由にスポーツカーと認めない空気もありました。

しかし、スポーティで愛くるしいデザインや、世界でも採用例の少なかった電動トップ装備のフルオープンカーを軽自動車で実現し、4気筒660ccのJB-DETエンジンがチューニングに耐える潜在能力を持っていたことから、生産終了間際までまったく古さを感じさせず、惜しまれつつ生産終了したのでした。

生産されていた10年間で、大きな変更はわずかに2点。手動でFRPハードトップを脱着する"デタッチャブルトップ"グレードの廃止と、保安基準変更によるリアフェンダーのアンテナ廃止(2008年12月)だけです。

それ以外は、大きな変更もなく10年間作り続けられたのでした。

MTとATの比率は4:6

コペンはスポーツ走行もそれなりに様になりますが、ボタンひとつで開閉可能な電動トップを備えていたことから、のんびりオープンエアを楽しむのにも最適なクルマでした。

それゆえオートマ(4速AT)の比率が非常に高く、中古車に占める割合は6割以上。残り4割弱がマニュアルミッション(MT)ということになります。しかし、そこからなるべく高年式、低走行距離、好きな色、できれば特別仕様車で、となるとMTでは選択肢がかなり絞られ、最初からなるべく程度の良い個体を探そうというのは、ちょっと大変でしょうね。

しかも開口部の大きいフルオープンカーですから、いかに補強が入っているとはいえ経年劣化で少しずつボディの歪みが入ってくるのは宿命です。

革シートや内装を除けば、あとはチューニングパーツでどうにでもなるので、走りに振る場合はMTでも安い個体を買って、浮いたお金でオーバーホールやチューニング代に回したほうが、結果が良くなることも少なくありません。

一方、あまり走りにこだわらないのであれば、AT車から選んだほうが得策です。

デタッチャブルトップはよく考えて選びましょう

大手中古車情報サイトでも、約800台中7台しかヒットしないデタッチャブルトップモデル。

デビュー直後に追加されたモータースポーツ向けと言えるグレードで、手動で脱着するFRPハードトップにすることでコペン最軽量を実現していましたが、2007年9月で廃止されました。

なにしろ外したトップはトランクに収納可能とはいえ、コペン最大の特徴である電動トップ機構を装備していないので、手軽にオープンにできませんから、走りにこだわる人以外は間違って購入しないよう注意が必要です。

特別仕様車のほか、レアな輸出モデルもオススメ

初代コペンにはビルシュタイン製ショックアブソーバーを装着した「アルティメットエディション」や、本革シートなど豪華内装の「タンレダーエディション」「アルティメットレザーエディション」など、いくつもの特別仕様車が販売されました。

いずれもノーマルより中古車価格は高値で推移しており、程度が良ければ200万円近いプライスが付いていることもあります。雪国以外の場所で使われていた個体で、走行距離少なめなら買いでしょう。

もしあなたが初代コペンで目立ちたいのであれば、輸出用の1,300ccエンジンK3-VE搭載モデルで逆輸入されたものが、ときどき中古車市場に出ています。多くはイギリス向けの右ハンドル車ですが、左ハンドル仕様も輸出されていたので、見つけることができれば「コペンなのに左ハンドル! 白ナンバー!?」と注目を浴びるかもしれませんよ!

また、さらなる高出力を目指すなら、高回転ハイパワーのストーリア/デュエット高性能版用のK3-VE2や、YRVターボ用のK3-VETに載せ替えても面白いかもしれません。

結論としては、コペンの雰囲気を楽しむのであれば、高年式低走行のATモデルで、雪国で使用されていない個体。走りを楽しむなら、購入後にチューニングすることも考えた個体選びをすると、しあわせなカーライフに近づくことができるのではないでしょうか。

アルティメットエディション

タンレダーエディション

アルティメットレザーエディション

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