自動車保険の等級を上げて保険料を安くできる裏技とは?
更新日:2024.09.09
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若者の車離れが進む理由のひとつに、税金や保険料など維持費の高さが取り沙汰されます。自動車税を安くすることは難しいですが、保険料は安くする方法はあるのです。あまり知られていない「家族間等級引継ぎ」という制度を使います。場合によっては、年間で数万円が安くなることも!
自動車に掛ける保険は2種類
公道を走る車に掛けられる保険は2種類です。
ひとつは『自賠責保険』で、こちらは強制保険とも呼ばれます。対象は「ドライバー以外の人が死傷した際の補償」で相手の車の修理代やガードレールにぶつかった際の修理代などは対象外です。新車を購入する時や車検の際、重量税などと一緒に諸費用として支払います。
車種やドライバーの年齢に関係なく保険料は定額で、自家用乗用車・普通車の場合は、24か月(2年間)の保険料は25,830円です。
もうひとつは、任意保険ともいわれる『自動車保険』で、対物・対人・車両保険などがあり、約7〜8割のドライバーが加入しています。保険料は、等級をベースに算出されますが、車種や年間走行距離、ドライバーの年齢など、保険会社によって細かく変わってきます。
ひとつは『自賠責保険』で、こちらは強制保険とも呼ばれます。対象は「ドライバー以外の人が死傷した際の補償」で相手の車の修理代やガードレールにぶつかった際の修理代などは対象外です。新車を購入する時や車検の際、重量税などと一緒に諸費用として支払います。
車種やドライバーの年齢に関係なく保険料は定額で、自家用乗用車・普通車の場合は、24か月(2年間)の保険料は25,830円です。
もうひとつは、任意保険ともいわれる『自動車保険』で、対物・対人・車両保険などがあり、約7〜8割のドライバーが加入しています。保険料は、等級をベースに算出されますが、車種や年間走行距離、ドライバーの年齢など、保険会社によって細かく変わってきます。
自動車保険の等級とは?
自動車保険の等級には、1〜20まであります。新規契約する場合の等級は、6等級。そこからスタートし、事故がなければ原則として毎年1等級ずつ上がっていき、事故で保険を使った場合は等級が1〜3段階ダウンします。等級は保険会社を変えても適用されます。
下記の表を見ればわかる通り、スタート時点の6等級であっても19%の割引になっています。そして、1年間保険を使う事故がなければ、翌年の契約では等級が1つ上がります。逆に、事故を起こして車を修理した場合などは等級が1〜3段階下がります。
等級が3等級以下となった場合は、保険料が割増となります。1等級の場合は64%増と驚きの保険料になるケースもあります。
下記の表を見ればわかる通り、スタート時点の6等級であっても19%の割引になっています。そして、1年間保険を使う事故がなければ、翌年の契約では等級が1つ上がります。逆に、事故を起こして車を修理した場合などは等級が1〜3段階下がります。
等級が3等級以下となった場合は、保険料が割増となります。1等級の場合は64%増と驚きの保険料になるケースもあります。
そんな保険料ですが、あまり知られていない、劇的に安くなる裏技があるのです。その裏技とは!?
保険料が劇的に安くなる裏技とは?
自動車保険の等級が保険会社を替えても引き継がれることはご存知かと思いますが、じつは家族間でも引き継ぎが可能です。しかも、対象となるのは契約者の配偶者(内縁関係含む)、契約者の同居親族(6親等内の血族と3親等内の姻族)、配偶者の同居親族と幅広いのです。
条件としては”同居”となっていますが、筆者が保険会社に確認をしたところ、住民票の住所が同じなどの条件以外はそれほど厳しいものではないようです。家族や親族が、高齢などを理由に車の運転をやめたり、車を手放すので自動車保険が不要になるようなケースです。
条件としては”同居”となっていますが、筆者が保険会社に確認をしたところ、住民票の住所が同じなどの条件以外はそれほど厳しいものではないようです。家族や親族が、高齢などを理由に車の運転をやめたり、車を手放すので自動車保険が不要になるようなケースです。
長年、自動車保険を契約している人は多くが20等級または20等級に近い
事故等で保険を使わず順調に行けば、6等級からスタートして14回の更新で20等級になります。等級ダウンとなるような事故やトラブルで保険を使ったとしてもその後、なにもなければ、等級は順調に上がっていきます。
つまり、契約年数が長い(長い間車を所有している)年配の方は、15等級以上の高等級であるケースも多く、筆者の周囲を見回しても50代以上の方はほぼ20等級です。
前述したように、等級が上がるほど保険料の割引率は大きくなりますから、その等級が初めて車を所有する若年運転者に引き継がれれば、保険料金は本来スタート時の6等級よりも安くなります。
しかも、自動車保険の契約をやめる際、中断証明書を取っておけばその後10年間なら等級の引継ぎが可能。子どもや孫に自動車保険の等級を引き継ぐかどうかわからない場合でも、とりあえず中断証明書を取っておくのが良さそうですね。
中断証明書の取り方は保険会社に問い合わせてみてください。
つまり、契約年数が長い(長い間車を所有している)年配の方は、15等級以上の高等級であるケースも多く、筆者の周囲を見回しても50代以上の方はほぼ20等級です。
前述したように、等級が上がるほど保険料の割引率は大きくなりますから、その等級が初めて車を所有する若年運転者に引き継がれれば、保険料金は本来スタート時の6等級よりも安くなります。
しかも、自動車保険の契約をやめる際、中断証明書を取っておけばその後10年間なら等級の引継ぎが可能。子どもや孫に自動車保険の等級を引き継ぐかどうかわからない場合でも、とりあえず中断証明書を取っておくのが良さそうですね。
中断証明書の取り方は保険会社に問い合わせてみてください。
加藤久美子|Kumiko Kato
自動車生活ジャーナリスト。大学時代はトヨタディーラーで納車・引き取りのバイトに明け暮れ、卒業後は日刊自動車新聞社出版局に入社。フリーランスになって20年超。愛車は1998年式アルファスパイダーで走行距離まもなく25万キロ!近年は撮影&通訳担当のクルマ好き息子と共に、海外自動車ショウの取材が増えている。
著書「固有名詞子育て」(朝日新聞出版)、原作「愛車買います!」(実業之日本社)