10年以上前の日本車vs韓国の最高スペック車!結果から見る日本車のクオリティは?
更新日:2024.09.17
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14年前の2002年に生産終了したトヨタ スープラと、その6年後の2008年にデビューしたヒュンダイ ジェネシスクーペのゼロヨン対決。軍配はスープラに上がりましたが、その結果から来る想いはちょっと複雑です。
1世代違いのFRスポーツクーペ対決
赤い2台のFRスポーツクーペがスタートラインに並び、エキゾーストノートとともに高まる興奮。
ゼロヨンともドラッグレースとも呼ばれるスタートダッシュ競争の醍醐味ですが、今回スタートラインに並んだのは、日本と韓国を代表する2台のハイパワーFRスポーツです。
1台は1993年にデビューして2002年まで生産された日本の90年代を代表するハイパワーFRマシン、日本国内スペックでは325馬力/46kgf・m(海外版)を発揮する3リッターツインターボの2JZ-GTEを搭載した、トヨタ•スープラ。
そしてもう1台は、2008年にデビューした韓国の代表的なハイパワーFRマシン、350馬力/40.8kgf•mを発揮するラムダエンジンを搭載した、ヒュンダイ ジェネシスクーペ。
グリーンシグナルと共にジェネシスクーペが轟然とダッシュ、スープラは一瞬遅れてスタートしたもの、ツインターボの大トルクによって途中でジェネシスクーペを抜き去り、1世代違いの日韓ハイパワーFRスポーツクーペ対決は、スープラに軍配が上がったのでした。
ゼロヨンともドラッグレースとも呼ばれるスタートダッシュ競争の醍醐味ですが、今回スタートラインに並んだのは、日本と韓国を代表する2台のハイパワーFRスポーツです。
1台は1993年にデビューして2002年まで生産された日本の90年代を代表するハイパワーFRマシン、日本国内スペックでは325馬力/46kgf・m(海外版)を発揮する3リッターツインターボの2JZ-GTEを搭載した、トヨタ•スープラ。
そしてもう1台は、2008年にデビューした韓国の代表的なハイパワーFRマシン、350馬力/40.8kgf•mを発揮するラムダエンジンを搭載した、ヒュンダイ ジェネシスクーペ。
グリーンシグナルと共にジェネシスクーペが轟然とダッシュ、スープラは一瞬遅れてスタートしたもの、ツインターボの大トルクによって途中でジェネシスクーペを抜き去り、1世代違いの日韓ハイパワーFRスポーツクーペ対決は、スープラに軍配が上がったのでした。
古くてハイパワーの車が速いのはよくある話
これだけ見ると、やっぱり韓国車は遅れているだの日本車最高だのと言い出す人がいるかもしれませんが、コトはそう単純な話ではありません。
安全性能なども追求した結果として大きく重くなったスポーツカーが、昔から続く速さを保つというのはそう容易な話では無いからです。
大幅な改造が許されるカテゴリーであればともかく、規則によって改造制限の厳しいカテゴリーのモータースポーツであれば、結果的に昔の安全装備が未発達ながら、既にハイパワーエンジンを搭載していた時期の古いクルマが速い事など当たり前だったりします。
ただし、それだと新車を発売しているメーカーとしては、イメージ的にあまりよろしくないという事情もあって、規則によって古いクルマを締め出したり、あるいは新しいクルマの方が重量の下限に対する規制が緩かったりする事も、またよくある話…。
そういう意味では、3.8リッターと排気量で上回る直噴エンジン(ヒュンダイは三菱からGDIのパテントを買っています)ながらNAでトルクの面で圧倒的に劣るジェネシスクーペは、排気量で劣ってもツインターボの大トルクで爆発的な加速が可能なスープラに対して、大健闘したと言えるのではないでしょうか。
安全性能なども追求した結果として大きく重くなったスポーツカーが、昔から続く速さを保つというのはそう容易な話では無いからです。
大幅な改造が許されるカテゴリーであればともかく、規則によって改造制限の厳しいカテゴリーのモータースポーツであれば、結果的に昔の安全装備が未発達ながら、既にハイパワーエンジンを搭載していた時期の古いクルマが速い事など当たり前だったりします。
ただし、それだと新車を発売しているメーカーとしては、イメージ的にあまりよろしくないという事情もあって、規則によって古いクルマを締め出したり、あるいは新しいクルマの方が重量の下限に対する規制が緩かったりする事も、またよくある話…。
そういう意味では、3.8リッターと排気量で上回る直噴エンジン(ヒュンダイは三菱からGDIのパテントを買っています)ながらNAでトルクの面で圧倒的に劣るジェネシスクーペは、排気量で劣ってもツインターボの大トルクで爆発的な加速が可能なスープラに対して、大健闘したと言えるのではないでしょうか。
ジェネシスは2015年が真のブランニュー
このジェネシスクーペの「ジェネシス」ブランド、かつてはヒュンダイの車名でありましたが、2015年11月をもってヒュンダイの高級ブランド「ジェネシス」として生まれ変わりました。
本来であれば2008年頃に予定されていましたが、その時期に発生した世界同時恐慌によって数年遅れでようやく立ち上がったのですね。
いわば、日本の国産車メーカーでいえばレクサスやインフィニティと並ぶ高級ブランドとして今後の躍進を期待されているブランドで、既にレクサスLSに相当する最高級セダン、ジェネシス EQ900がデビューしており、ヒュンダイ ジェネシスクーペもいずれはジェネシスの高級スポーツクーペとして生まれ変わる予定です。
ジェネシスには5リッターV8で435馬力/52.0kgf•mを発揮する「タウ」エンジンや、3.3リッターV6ターボで370馬力/52.0kgf•mを発揮する「ラムダターボ」エンジンもありますから、日本車もいつまでもウカウカしていられないというわけですね。
本来であれば2008年頃に予定されていましたが、その時期に発生した世界同時恐慌によって数年遅れでようやく立ち上がったのですね。
いわば、日本の国産車メーカーでいえばレクサスやインフィニティと並ぶ高級ブランドとして今後の躍進を期待されているブランドで、既にレクサスLSに相当する最高級セダン、ジェネシス EQ900がデビューしており、ヒュンダイ ジェネシスクーペもいずれはジェネシスの高級スポーツクーペとして生まれ変わる予定です。
ジェネシスには5リッターV8で435馬力/52.0kgf•mを発揮する「タウ」エンジンや、3.3リッターV6ターボで370馬力/52.0kgf•mを発揮する「ラムダターボ」エンジンもありますから、日本車もいつまでもウカウカしていられないというわけですね。
現在の日本車であればどうだろうか?
ちなみに今回対決したスープラですが、2002年に生産が終わった14年も経つモデル。
V6ツンターボと大排気量V6NAという性格の違いもありますし、直接対決と言ってもこれでは逆に「今の日本車には他に対抗するモデルは無いのか?」という話になりかねません。
実際、今の日本車ではジェネシスクーペの3.8リッターモデル(2リッターターボモデルもある)に相当するクルマは少なく、NAの3.7リッターV6エンジンで355馬力/38.1kgf•mを発揮する日産 Z34型フェアレディZ バージョンNISMOか、既に生産終了してモデルチェンジ待ちの、同じエンジンを積むインフィニティ Q60(日産 CV36型スカイラインクーペ)くらいかもしれません。
次期Q60が搭載するであろう、400馬力/48.45kgf•mを発揮するVR30エンジンに期待したいです。
他の同クラスの日本車ですと、レクサス RCの3.5リッターV6モデルくらいと本当にこのクラスのハイパワーFRスポーツは寂しいところですが、ジェネシスの新しいスポーツクーペがデビューしたら、5リッターV8を搭載したレクサス RC FやLCと対決させてみても面白いかもしれません。
V6ツンターボと大排気量V6NAという性格の違いもありますし、直接対決と言ってもこれでは逆に「今の日本車には他に対抗するモデルは無いのか?」という話になりかねません。
実際、今の日本車ではジェネシスクーペの3.8リッターモデル(2リッターターボモデルもある)に相当するクルマは少なく、NAの3.7リッターV6エンジンで355馬力/38.1kgf•mを発揮する日産 Z34型フェアレディZ バージョンNISMOか、既に生産終了してモデルチェンジ待ちの、同じエンジンを積むインフィニティ Q60(日産 CV36型スカイラインクーペ)くらいかもしれません。
次期Q60が搭載するであろう、400馬力/48.45kgf•mを発揮するVR30エンジンに期待したいです。
他の同クラスの日本車ですと、レクサス RCの3.5リッターV6モデルくらいと本当にこのクラスのハイパワーFRスポーツは寂しいところですが、ジェネシスの新しいスポーツクーペがデビューしたら、5リッターV8を搭載したレクサス RC FやLCと対決させてみても面白いかもしれません。