かつてはナンバープレート裏に給油口があった!? トヨタ コロナってどんな車?

トヨタ コロナ スーパーデラックス

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現在では名称が消滅し、プレミオがその後継となっているトヨタ コロナ。トヨタブランドのなかではクラウンに次ぐ歴史ある名前で、かつては国産車販売台数1位を誇る、トヨタの大黒柱でもありました。2001年にメーカーラインナップから消えてしまったトヨタ コロナはどのような車だったのでしょう。
Chapter
トヨタ コロナとは?
トヨタ コロナのバリエーション
トヨタ コロナの派生モデル

トヨタ コロナとは?

トヨタ コロナ(5代目まではトヨペット コロナ)は、クラウンが担っていた中型タクシー市場の下のクラス(小型タクシー)向けに開発されたモデルです。1960年代、小型タクシー市場はライバルのダットサンが主力で、トヨタはダットサンへの対抗馬としてコロナを企画しました。

初代のT10型は、クラウンのタクシー仕様車(トヨペット マスター)のボディ、クラウンの足まわり、旧式のエンジンなど既存パーツで開発された急造モデルで、本来のコロナは、2代目のT20型からということになります。急造モデルが作られた背景には、タクシー市場のシェア争いがあったとされています。

その後、4ドアセダンのコロナはモデルチェンジを重ねるごとに、2ドアクーペ/ハードトップ/セダン、4ドアハードトップ、5ドアハッチバック/ワゴン/バンなど、幅広いバリエーションを揃えるミドルクラスファミリーカーとなります。
初代から4代目モデルまでのコロナの特徴のひとつに、給油口がリアナンバーやリアガーニッシュの裏に隠されていたことがあげられます。これは燃料タンクがトランク下に設置されていたためです。ちなみに、5代目モデルからCピラーの付け根に移動しています。

コロナの人気は高く、ライバルのダットサン ブルーバードとの熾烈な販売競争は、”BC戦争”と呼ばれました。その結果、1966年には国産最多販売車となります。この最多販売1位の座を1968年に奪ったのは、1966年発売のトヨタ カローラでした。

トヨタ コロナのバリエーション

トヨタ コロナはワイドバリエーションであったため、ボディタイプにより別車名やサブネームが与えらていました。

そのなかの代表的なモデルが、「コロナクーペ」です。4代目セリカ、初代カリーナEDと車体を共有する姉妹車で、セリカの海外向けノッチバッククーペの日本版です。

セリカクーペと異なっていたのは、異形ヘッドライトを採用し、エレガントなフロントマスクになっていたこと。しかし、セリカとカリーナEDの影に隠れ、販売台数は思うように伸びず、コロナでは最後のクーペとなりました。

「コロナ エクシブ」は、5代目セリカ、2代目カリーナEDの姉妹車として設定された4ドアハードトップで、コロナクーペの後継車です。

当時のカリーナED人気の恩恵でコロナ エクシブも人気を博し、モデルチェンジを1度行います。2代目モデルではボディサイズが拡大しつつも、セリカGT-Four譲りの4WDシステムとNAの2.0L DOHCを組み合わせ、スポーツ性能をアピールしました。

トヨタ コロナの派生モデル

トヨタ コロナは消費者のニーズに応えるため、ボディバリエーションを増やしただけでなく、主要コンポーネントを流用した派生車を生み出し、トヨタブランドとしての品揃えの拡充にも貢献しています。

■トヨタ 1600GT
トヨタ 1600GTは、T40型3代目コロナ 2ドアハードトップをベースに、足回りとブレーキを強化、搭載エンジンをコロナ用1.6L直4OHVに2バルブDOHCヘッドを架装した9R型としたスポーツモデル。ミッションはMTの4速と5速が用意され、5MTはトヨタ 2000GT用を流用していました。

トヨタ カリーナ
ゆったりとした乗り心地のコロナに対し、スポーツ感覚を強調したシリーズとしてコロナのコンポーネントを使用して開発されたのが、"足のいいやつ"トヨタ カリーナです。

ボディバリエーションは4ドアセダンの他、2ドアクーペ/セダン、3ドアリフトバック、4ドアハードトップ、5ドアワゴン/バンが世代により用意されました。特に4ドアハードトップのカリーナEDは、現在人気のクーペルックセダンの源流と言えるかもしれません。

■トヨタ セリカ
1970年にカリーナと同時に発表されたトヨタ セリカは、カリーナとシャシーを共有する日本初のスペシャリティカーです。

カリーナがコロナのコンポーネントを使用しているため、実質的にコロナの派生車といえます。3代目モデルまではFRでしたが、4代目よりFF車となる一方、フルタイム4WDとツインカムターボで武装したGT-FOURを設定。ラリーイメージで人気を博します。

■トヨタ マークII
マークIIは初代から4代目モデルまで、コロナ マークIIと名乗っていたことからもわかるように、コロナの発展型として企画。コロナの上級モデルという位置づけで、フォーマルなコロナ-クラウンのラインからは一線を画す、レジャー用途主体の車種でした。

じつは初代モデルは、4代目コロナとして開発されており、コロナシリーズの上級移行を狙ったモデルでもありました。

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