ミニバン界を牽引するトヨタの3兄弟!ヴォクシー、ノア、エスクァイアの違いって?

トヨタ ノア Si ハイブリッド 2017

※この記事には広告が含まれます

トヨタのミドルクラスミニバンは、ヴォクシー、ノア、エスクァイアの3車種があります。同じクラスに、ほぼ同じ車を3台もラインナップするのは、ディーラーの多チャンネル制を維持しているトヨタならでは。販売店に合わせて若干の違いがありますが、その違いはどこにあるのでしょう?
Chapter
トヨタ ヴォクシー(ネッツ店)
トヨタ ノア(カローラ店)
トヨタ エスクァイア(トヨタ店/トヨペット店)
3台の違いは販売店の客層によるキャラ違い程度

トヨタ ヴォクシー(ネッツ店)

ノアと同時に登場した姉妹車で、トヨタの多チャンネル販売体制のなかで若年者層をおもな対象とするネッツ店向けがヴォクシーです。

ネッツ店の客層に合わせたシャープで若々しいデザインを持つことが特徴で、3代目ではドレスアップベースとしての要素を強めています。

現行、3代目モデルのエンジンは、ノアと同様、2.0Lガソリンと1.8Lのハイブリッド。3列シートの7/8人乗りも同じです。

3兄弟のなかの1台ではありますが、ネッツ店専売のトヨタ国内向けハイエンドミニバン、ヴェルファイアの弟分でもあります。

トヨタ ノア(カローラ店)

トヨタオート店(現在のネッツ店)向けのライトエース ノア、カローラ店向けのタウンエース ノアが統合され、2001年にカローラ店向けミドルクラスワゴンとして登場したモデルが、ノアです。

ライトエース/タウネース ノア時代までの「商用バンとベースを同じくする、FRを基本としたミニバン」から脱却し、イプサムとプラットフォームを共用するFFの低床ミニバンとなりました。と同時に、ハイルーフ化によって室内空間を拡大して快適性を大幅に向上させています。

2001年の初代モデル以来、一貫して2.0Lガソリンエンジンを搭載していましたが、2014年にデビューした3代目では1.8Lハイブリッドモデルが追加されました。

ノア、ヴォクシー、エスクァイアといった3兄弟のベーシックモデルにあたるノアのスタイリングは、保守的な印象。2代目までラインナップのあった5乗り仕様は、3代目で廃止され、現在は7/8人乗りの3列シート仕様のみとなっています。

トヨタ エスクァイア(トヨタ店/トヨペット店)

それまでハイルーフのミドルクラスミニバンを持たなかった、トヨタ店/トヨペット店向けに、3代目ノア/ヴォクシーをベースに開発されたモデルがエスクァイアです。

クラウンやマークXを扱い、伝統的にネッツ店やカローラ店よりやや格上のクルマを販売しているトヨタ店/トヨペット店の客層に合わせ、質感を向上。ノア、ヴォクシーとの差別化を図っています。

ただし、保守的で年齢層も高い客層から、ノアやヴォクシーのような3ナンバーのエアログレードは用意されていないことが特徴です。

3台の違いは販売店の客層によるキャラ違い程度

さてこの3台ですが、基本的には同じクルマです。ボディやパワーユニットの基本構成には違いが無く、同様の走行性能を持っています。

ノアとヴォクシーは、そもそも姉妹車として生まれたという経緯があるためか、違いは内外装のフィニッシュ程度。ただし、ネッツ店向けのヴィクシーではローダウン&エアロ装着のスポーティモデルの「G'z」が設定されています。

この2台では特別仕様車も微妙に異なっており、ブラックもしくはホワイトのシックな装いをまとったノア W×Bに対して、クールな雰囲気を持つ特別仕様車、煌(きらめき)シリーズをリリースしているのがヴォクシーです。

その2台に対して、異なるポジションに立つエスクァイアは、トヨタ店やトヨペット店の年齢層の高い、あるいは落ち着いた雰囲気を好むユーザーに合わせ、本革やメッキを多様したプレミアムミニバンとなっています。

同じクルマで名前やキャラクターを変え、ユーザーの好みに合わせてどれでもお好きなものをどうぞ、という販売手法を取り、それぞれがそれなりのセールスを記録できるのは、日本一の販売力を持つ自動車メーカー、トヨタの強みですね。

【お得情報あり】CarMe & CARPRIMEのLINEに登録する

商品詳細