日産 スカイライン (C110 ケンメリ)とは?
更新日:2024.09.09
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現在もなお多くの人々を魅了し続ける日産 スカイライン。日産だけではなく、日本を代表するモデルと言っても過言ではありません。スカイラインの歴史は長く、初代スカイラインの登場は1957年まで遡ります。
その長い歴史のなかで”もっとも売れたスカイライン”が、ケンメリの愛称でもお馴染みの4代目(C110)です。今回はケンメリとはどんなクルマだったのか、また国産スポーツカーの悲劇「幻のGT-R」についてもお話していきましょう。
その長い歴史のなかで”もっとも売れたスカイライン”が、ケンメリの愛称でもお馴染みの4代目(C110)です。今回はケンメリとはどんなクルマだったのか、また国産スポーツカーの悲劇「幻のGT-R」についてもお話していきましょう。
C110 スカイライン はケンとメリーのCMでお馴染み!
多くの歴史的な車名が消滅するなか、日産 スカイラインは1957年の登場から現在まで実に60年もの間、販売しています。現在販売されているV37型は13代目にあたります。その長い歴史のなかで、もっとも売れたのが、1972年に登場したC110型(4代目モデル)通称ケンメリでした。
「ケンとメリーのスカイライン」をキャッチコピーにしたCMが爆発的にヒットし、車両本体だけでなくKen&Maryのロゴ入りグッズも飛ぶように売れました。読者のなかには、いまでも「ケンメリ」の愛称に親しみをおぼえる方も多いことでしょう。
C110型は1977年に生産終了し、5代目モデルにバトンタッチするまでの約5年間で67万台を販売しました。この67万台がスカイライン史上最大の売り上げ台数であり、ケンメリ人気の凄まじさを表しています。
ケンメリが発売されていた当時と今では時代背景が異なるため、一概に販売台数を比較することはできませんが、2019年に最も売れたクルマであるトヨタ プリウスの販売台数がおよそ12万台だったことを考えると、当時のケンメリがどれだほどの大ヒットだったのかがわかります。
「ケンとメリーのスカイライン」をキャッチコピーにしたCMが爆発的にヒットし、車両本体だけでなくKen&Maryのロゴ入りグッズも飛ぶように売れました。読者のなかには、いまでも「ケンメリ」の愛称に親しみをおぼえる方も多いことでしょう。
C110型は1977年に生産終了し、5代目モデルにバトンタッチするまでの約5年間で67万台を販売しました。この67万台がスカイライン史上最大の売り上げ台数であり、ケンメリ人気の凄まじさを表しています。
ケンメリが発売されていた当時と今では時代背景が異なるため、一概に販売台数を比較することはできませんが、2019年に最も売れたクルマであるトヨタ プリウスの販売台数がおよそ12万台だったことを考えると、当時のケンメリがどれだほどの大ヒットだったのかがわかります。
C110 スカイライン 通称ケンメリとはどんなモデルだったの?
C110型のスカイラインには、2ドアハードトップ・4ドアセダン・5ドアステーションワゴンがラインアップされています。今では考えられないことですが、ステーションワゴンには商用車登録用のバンまで用意されていました。
このうちGT-Rが設定されたのはハードトップモデルのみ。さらに生産台数が197台と極端に少ないことから、現在では価値が高騰しています。
ハードトップのボディサイズは、全長4,460mm×全幅1,625mm×全高1,385mmで、ホイールベースは2,610mm。4ドアセダンは全高が10mm高いだけで、他の数値は共通。いずれも5ナンバーに区分されるサイズでした。また、このモデルから警察庁のバトロールカーとしても導入されています。
このうちGT-Rが設定されたのはハードトップモデルのみ。さらに生産台数が197台と極端に少ないことから、現在では価値が高騰しています。
ハードトップのボディサイズは、全長4,460mm×全幅1,625mm×全高1,385mmで、ホイールベースは2,610mm。4ドアセダンは全高が10mm高いだけで、他の数値は共通。いずれも5ナンバーに区分されるサイズでした。また、このモデルから警察庁のバトロールカーとしても導入されています。
ケンメリが大ヒットした裏には先代「ハコスカ」の快挙があった!
ケンメリの先代であるハコスカは1968年の登場からレースで通算52勝を上げ、スカイラインを日本の代表するスポーツカーへと一躍させました。このことからハコスカは日本のカーレース界において、伝説のクルマとして現代にも語り継がれています。
そんな輝かしい記録を収めたハコスカの、後継車としてケンメリは発表されましたので、当時の人々がケンメリに寄せる期待は相当のものだったと思われます。結果としてケンメリは期待以上の人気を集め、スカイラインを代表するモデルとなりました。
ケンメリという愛称がCMのキャッチコピー「ケンとメリーのスカイライン」から名付けられたことは有名ですが、実は先代ハコスカのCMにも「愛のスカイライン」というキャッチコピーがありました。当時は愛スカとも呼ばれていたそうです。
ケンメリのCMが誕生したのは、愛スカという斬新なキャッチコピーが当時の人々にウケたからかもしれませんね。
そんな輝かしい記録を収めたハコスカの、後継車としてケンメリは発表されましたので、当時の人々がケンメリに寄せる期待は相当のものだったと思われます。結果としてケンメリは期待以上の人気を集め、スカイラインを代表するモデルとなりました。
ケンメリという愛称がCMのキャッチコピー「ケンとメリーのスカイライン」から名付けられたことは有名ですが、実は先代ハコスカのCMにも「愛のスカイライン」というキャッチコピーがありました。当時は愛スカとも呼ばれていたそうです。
ケンメリのCMが誕生したのは、愛スカという斬新なキャッチコピーが当時の人々にウケたからかもしれませんね。
販売期間はたった4ヶ月!幻のGT-Rってなに?
ケンメリはケンとメリーのCMと共に一大ブームとなり、スカイライン史上最多の売り上げ台数を記録しました。これは現代にも語られる華やかなエピソードです。しかしケンメリを語る上ではもう一つ、忘れてはいけない悲劇のエピソードがあります。
スカイラインのグレード「GT-R」は先代モデルのハコスカで初登場し、大活躍しました。もちろんケンメリにもGT-Rは用意され、S20型エンジンが引き継がれました。ところが1970年代は急激な大気汚染により自動車の排気ガスが問題視され、数々の規制が施行された時代です。
残念ながら、ケンメリに搭載されていたS20型エンジンではこの厳しい基準をクリアすることが出来ませんでした。その結果ケンメリGT-Rの販売期間は4ヶ月、販売台数はたったの197台とスカイライン史上最も短命なクルマとなってしまったのです。
その後しばらくスカイラインにGT-Rが用意されることは無く、こういった経緯からケンメリGT-Rは「幻のGT-R」や「失われたR」「悲運のR」などと呼ばれています。
スカイラインのグレード「GT-R」は先代モデルのハコスカで初登場し、大活躍しました。もちろんケンメリにもGT-Rは用意され、S20型エンジンが引き継がれました。ところが1970年代は急激な大気汚染により自動車の排気ガスが問題視され、数々の規制が施行された時代です。
残念ながら、ケンメリに搭載されていたS20型エンジンではこの厳しい基準をクリアすることが出来ませんでした。その結果ケンメリGT-Rの販売期間は4ヶ月、販売台数はたったの197台とスカイライン史上最も短命なクルマとなってしまったのです。
その後しばらくスカイラインにGT-Rが用意されることは無く、こういった経緯からケンメリGT-Rは「幻のGT-R」や「失われたR」「悲運のR」などと呼ばれています。
歴代スカイラインの販売台数は?
歴代のスカイラインの国内販売台数をチェックしてみましょう。
初代モデル・ALSI型 | 1957~1963年 | 33,759台 |
2代目モデル・S5型 | 1963~1968年 | 114,238台 |
3代目モデル・C10型 | 1968~1972年 | 308,502台 |
4代目モデル・C110型 | 1972~1977年 | 670,365台 |
5代目モデル・C210型 | 1977~1981年 | 539,727台 |
6代目モデル・R30型 | 1981~1990年 | 406,432台 |
7代目モデル・R31型 | 1985~1989年 | 309,716台 |
8代目モデル・R32型 | 1989~1993年 | 252,726台 |
9代目モデル・R33型 | 1993~1998年 | 200,698台 |
10代目モデル・R34型 | 1998~2001年 | 53,279台 |
11代目モデル・V35型 | 2001~2007年 | 38,000台前後 |
12代目モデル・V36型 | 2006~2016年 | 47,000台前後 |
13代目モデル・V37型 | 2014年~ | 16,000台前後 |
スカイラインは歴史のある車です。どのモデルが一番かは、古くからの自動車マニアの間で、いまだに熱い議論が交わされているほどですが、この販売台数だけで考えると、4代目モデルのC110型が一番だと言えるでしょう。