車の片手運転ってどこからアウト?取り締まりの対象ケースとは?
更新日:2024.09.09
※この記事には広告が含まれます
車の運転の基本として、教習所では両手でハンドルを握るよう教わってきました。しかし一般道に出てみれば、アームレストに肘を置く、窓の外に腕をたらすなど、ゆるいスタイルで運転しているドライバーも少なからず見受けられます。片手運転で違反というのはあまり聞いたことがありませんが、取り締まりの対象となるケースはあるのでしょうか?
- Chapter
- 車のハンドルの持ち手は10時10分が基本
- 問題はもう片方の手
- 運転マナーの再確認を
車のハンドルの持ち手は10時10分が基本
現在、日本で車を運転しているドライバーの多くは、教習所でハンドルの持ち手は10時10分(または9時15分)と習いました。
運転に集中できて、はたから見ても一番行儀のよい運転スタイルであることは明確ですね。しかし、これはあくまで推奨であって、両手でハンドルを握ることが義務というわけではありません。
考えてみれば、現在は希少となってしまったMT車では、ソフトチェンジのたびにハンドルから手を離すことになりますから、片手運転が違反になるということはないでしょう。
ちなみに、自転車の片手運転の場合は「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」です。
運転に集中できて、はたから見ても一番行儀のよい運転スタイルであることは明確ですね。しかし、これはあくまで推奨であって、両手でハンドルを握ることが義務というわけではありません。
考えてみれば、現在は希少となってしまったMT車では、ソフトチェンジのたびにハンドルから手を離すことになりますから、片手運転が違反になるということはないでしょう。
ちなみに、自転車の片手運転の場合は「3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」です。
問題はもう片方の手
車で片手運転が取り締まりの対象となる場合は、ハンドルを握っていないない手が重視されます。
運転中に飲み物を飲んだり、お菓子を食べたり、たばこを吸ったりという行為は、日常的に運転をしていればほとんどの方が経験ありだと思います。
道路交通法の第70条によると『車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない』とあります。
これは要するに、確実な運転操作、そして臨機応変な対応をしましょうという条文ですが、抽象的な表現であるため、片手運転もグレーとなっています。
しかし、たとえば交通事故を起こしてしまいこちらに過失があった場合、確実な運転操作を損なうような行為を行っていたとすれば、責任を問われる可能性も少なからず生まれると言えます。
ちなみに運転中のスマートフォンや携帯電話の使用は、違反行為に該当するので決してやってはいけません。
運転マナーの再確認を
片手運転は、よほどの熟練者でなければ、緊急時などに充分な回避能力を発揮するのは難しいでしょう。ましてや窓から腕をだらんとたらした運転スタイルは、緊急時に両手でハンドルを握ることさえままならないでしょう。
車を片手で運転することで余裕さをアピールしたい人もいれば、単に楽だからという理由の人もいるでしょう。私たちドライバーの多くは「車は一歩間違えれば大事故につながる」という認識が薄れてきているのかもしれません。
両手でハンドルを握るだけで回避できる事故があるすれば、やはり正しいスタイルで運転をするのが賢明なのではないでしょうか。
車を片手で運転することで余裕さをアピールしたい人もいれば、単に楽だからという理由の人もいるでしょう。私たちドライバーの多くは「車は一歩間違えれば大事故につながる」という認識が薄れてきているのかもしれません。
両手でハンドルを握るだけで回避できる事故があるすれば、やはり正しいスタイルで運転をするのが賢明なのではないでしょうか。