道路上の落下物での事故は警察を呼ぶのが正解?対処法を紹介
更新日:2024.09.09
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道路には、色々なものが落ちています。台風などの強風で飛ばされてきたものなら仕方ありませんが、なかには積荷が崩れたことに気づかず、放置して走り去る運転者もいます。こんな落下物に接触し、車が傷ついたらどう対処したら良いのでしょうか。
道路の落下物の責任はだれに?
道路を走行中に落下物に衝突した場合、落下物がいつ落ちたのかが大事なポイントになります。
先行車が積載物を落下させた場合
先行車から物体が落下し衝突すれば、先行車の運転手に賠償責任を問うことができます。というのも、走行中に道路に積載物を落下させるのは、交通違反だからです。
なんらかの意図をもって荷崩れを起こさせて、後続車に衝突させたのであれば刑事責任を問えますが、たいていは過失です。わざとでなければ刑事責任は発生せず、民事による賠償責任に留まります。
なんらかの意図をもって荷崩れを起こさせて、後続車に衝突させたのであれば刑事責任を問えますが、たいていは過失です。わざとでなければ刑事責任は発生せず、民事による賠償責任に留まります。
落下物が放置されていた場合
荷物が落下してから、時間が経過していた場合は、持ち主の特定は困難です。運良く目撃者がいて、落下シーンをビデオ撮影でもしていれば、責任所在者の特定に繋がる可能性もありますが、現実的には近くの防犯カメラの映像が使えるぐらいでしょうね。
警察に捜査を依頼しようにも、刑事責任を問える確証がなければ、警察も捜査できません。
では、道路管理者に賠償責任は問えないのでしょうか?
道路管理者は道路保全のため、順次見回り巡回を行っています。しかし落下物が道路上に放置されてから、事故が発生するまでの間に見回りを行っていなければ、落下物は撤去できませんから、一般的に責任を問うことはできません。
逆にいえば落下物を発見した旨の通報を無視した、巡回車が落下物を発見したにも関わらず撤去しなかったなどの事実と、それを裏付ける客観的な証拠があれば、道路管理者に賠償責任の一端を問える可能性があります。
警察に捜査を依頼しようにも、刑事責任を問える確証がなければ、警察も捜査できません。
では、道路管理者に賠償責任は問えないのでしょうか?
道路管理者は道路保全のため、順次見回り巡回を行っています。しかし落下物が道路上に放置されてから、事故が発生するまでの間に見回りを行っていなければ、落下物は撤去できませんから、一般的に責任を問うことはできません。
逆にいえば落下物を発見した旨の通報を無視した、巡回車が落下物を発見したにも関わらず撤去しなかったなどの事実と、それを裏付ける客観的な証拠があれば、道路管理者に賠償責任の一端を問える可能性があります。
落下物に接触した場合の対処法
先行車が積載物を落下させた場合、責任の所在が先行車の運転手にあることは明確です。車両の修理は先方が負担するのが当然ですが、自車が加入している対物保険の適用になる可能性もあります。
ただし、放置された落下物に衝突した場合は、責任の所在が不明ですから、この場合には自損事故扱いとなり、自分の車両保険で修理することになります。修理に車両保険を利用すれば、翌年の等級が下がります。踏んだり蹴ったりで、本当に迷惑ですよね。
いずれの場合にしても、落下物に接触してしまったら、次の対処を実行しましょう。
ただし、放置された落下物に衝突した場合は、責任の所在が不明ですから、この場合には自損事故扱いとなり、自分の車両保険で修理することになります。修理に車両保険を利用すれば、翌年の等級が下がります。踏んだり蹴ったりで、本当に迷惑ですよね。
いずれの場合にしても、落下物に接触してしまったら、次の対処を実行しましょう。
1)警察に通報
人身、物損、自損によらず、事故を起こしたら警察に報告するのは運転者の義務です。また警察に通報するのは、後から事故証明を発行してもらうためです。
同じ落下物に衝突したという報告が多ければ、警察も動いてくれるかもしれません。
同じ落下物に衝突したという報告が多ければ、警察も動いてくれるかもしれません。
2)任意保険の会社に連絡
任意保険の会社に連絡するのは、保険約款において、保険会社へ事故発生を通知することが、保険契約者・被保険者・保険金請求者に義務づけられているからです。
保険会社への事故の通知を怠ると、支払われる保険金を減額される場合があるそうです。
また前述したように、被害者が自身の任意保険を使わなければならないケースもあるので、被害者であっても保険会社に連絡しましょう。
保険会社への事故の通知を怠ると、支払われる保険金を減額される場合があるそうです。
また前述したように、被害者が自身の任意保険を使わなければならないケースもあるので、被害者であっても保険会社に連絡しましょう。
3)ロードサービスの手配
自車が自走可能だからといって、破損したまま移動するのはお勧めできません。なぜなら自車の損害が落下物との接触で負ったものか、その後の自走で負ったものか、明確に判断できなくなるからです。
ロードサービスを依頼して、整備工場などに運んでもらい、自車の損害具合を記録してもらいましょう。事故後の修理金額交渉で、第三者の専門家による客観的な根拠になります。
ロードサービスを依頼して、整備工場などに運んでもらい、自車の損害具合を記録してもらいましょう。事故後の修理金額交渉で、第三者の専門家による客観的な根拠になります。