ランエボ復活?どんなランエボになるのか?

三菱 ランサーエボリューション ファイナルエディション

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新車スクープの場として、あまり注目されないのが株主総会です。三菱自動車は新型パジェロの復活やエクリプスクロスの導入を株主総会で発表してきました。そしてまた驚愕の1台を復活させる意向を明言したのです。

*2017年当時の情報です
Chapter
ついに復活?ランサーエボリューション!
ランエボ復活への障害
エンジンはルノー製!?
相応しいベース車がない
ランエボが復活するなら、どんな車になる?
動力源はエンジン+モーター!?
ボディタイプはクロスオーバーSUV!?
三菱復活の狼煙はスポーツモデルから!

ついに復活?ランサーエボリューション!

2017年6月23日に開催された三菱自動車第48回定期株主総会で、益子修CEOがランサーエボリューション(以下、ランエボ)の復活を検討していると明言しました。

ルノー日産アライアンスの一員として、グループメリットを活かした新世代のランエボになることをほのめかしています。

ランエボ復活への障害

嬉しいはずのランエボ復活のニュースですが、それに落胆する三菱ファンも少なからずいるようです。それは、なぜなのでしょう?

エンジンはルノー製!?

株主総会での益子CEOの発言後、いくつかの海外サイトにおいてスクープ記事が発表されました。それによると、復活するランエボはルノーエンジンが搭載されるとのこと。

とはいえ、現在ルノーが持っているスポーツエンジンは、メガーヌ R.S.273のF4R 2.0L直4ターボ(201kW/273ps)と、ルーテシアR.S.のM5M 1.6L直4ターボ(162kW/220ps)の2つで、いずれもランエボXに搭載された2.0L直4ターボ(230kw/313ps)より非力です。

そういったエンジンを搭載したランエボが、はたして市場で受け入れられるのかは疑問です。

相応しいベース車がない

これまでのランエボのベース車は、ランサー(最終型のみギャランフォルティス)でした。最終型ランエボのベースとなったランサーは、フェイスリフトが施され、ヨーロッパの一部と北米、台湾(グランド ランサー)などで販売が継続されていますが、すでにモデル末期。新型のスポーツモデルには、ふさわしくありません。

また、タイのアトラージュ、オーストラリアのミラージュG4は、1.2Lクラスのエコ車なので、スポーツエンジンには対応できないでしょう。

つまり、現在の三菱には、ランエボを作るためのベースとなるモデルが存在しません。

ランエボが復活するなら、どんな車になる?

前述した問題を克服できたら、ランエボ復活は現実的になります。そのヒントは、益子CEOの発言に隠れていました。

動力源はエンジン+モーター!?

じつは、ルーテシアR.S.に搭載されるM5M型エンジンは、日産のMR16DDT型のホットバージョンです。つまり、日産が設計したエンジンを、ルノーが製造しているというわけです。

日産エンジンがルノー製というウラには、ルノー日産アライアンスのエンジン製造ルールがあります。基本的にガソリンエンジンは日産、ディーゼルエンジンはルノーが生産します。しかし欧州がメイン市場のガソリンエンジンに限っては、ルノーが生産することになっているのです。

この事実から、もしもルノーエンジンを搭載するのであれば、ランエボは欧州をメインとした開発が予想されるということです。

さらに欧州では、フランスとイギリスが2040年までに内燃機関の販売中止を検討しています。本当に中止にならなくても、内燃機関は社会情勢的に販売困難になっていくことが予想されます。そこでモーターの併用が考えられます。

2005年の東京モーターショーで発表したランエボMIEVのインホイールモーターと、アウトランダーのPHEV技術を組み合わせたら、スポーツPHEVができそうです。

また、三菱のPHEV技術は欧州で評判が高く、ブランドイメージの向上にも繋がりそうです。

ボディタイプはクロスオーバーSUV!?

新型ランエボが欧州市場をメインにするなら、ボディタイプはSUVでしょうか?

その理由は、昨年初めに「2020年まで、需要が伸びているとみている中小型SUVと電動車を優先して開発する」という計画を社長が発表しているからです。

確かに、欧州のSUV人気は日本人の想像を超えポルシェを始め、ランボルギーニやロールス・ロイスといった従来ならSUVとは無縁のブランドにまで波及しています。ならば、RVRやエクリプスクロス、アウトランダー、パジェロスポーツなどをベースにするのは合理的かもしれません。

しかし、ランエボ=WRCというイメージを持っている旧来のファンは多く、SUVではそれが叶わないようにも思えます。はたして次期ランエボは、どんな姿で我々の前に登場するのでしょうか。

三菱復活の狼煙はスポーツモデルから!

カルロス・ゴーン氏の三菱自動車代表取締役会長就任が報道された時点で、多くの方がスポーツモデルの復活を期待したことでしょう。実際、日産はフェアレディZとGT-Rを復活、スカイラインのブランドが継続されました。

三菱ならランエボの他にパジェロエボリューション、GTO(スタリオン)、FTOの復活も考えられます。GTOは次期フェアレディZの姉妹車として、復活が検討されているとの噂もあります。これからの三菱のスポーツモデルが楽しみですね。

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